橘紅緒のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
紫乃に嫉妬を感じてしまう弓弦と、彼に束縛されてすごく嬉しくなってしまった芹生。互いを意識して、好きだとはっきり自覚し始めたとたん、二人の仲はギクシャクします。
思い悩みすぎだし、意識しすぎで、恋するって難しいと再認識する二人。
恋してしまうのに一週間は充分な時間なんですよね。等身大で、爽やかでピュアです。弓弦はいい加減なところがあるけど、この恋に関しては自覚してから本当に真剣に向き合っていたし、クールに期間限定の恋人ごっこをしていたかのような芹生も実は真面目で、相手をとことん大切にしていて、こちらの心まで洗われた気がしました。キス一つでこんなに胸をきゅんきゅんさせられるとは思ってもみなかった -
Posted by ブクログ
見た目のいい弓弦は、外見じゃなくて素の自分を好きになってくれる子を求めています。
芹生はモテ兄の恋人のことが好きになって、彼女に振り回されて傷心で、彼女以上に本気になれる相手を求めています。その方法は、一週間限定のお付き合い。後腐れないように、はっきり一週間で終わりです。
そんな芹生のことを遊びなれしている軽い男だと思った弓弦は、冗談で「付き合って」と言ってしまうんですが、芹生はまともに受け止めて本気でお付き合いを始めてきます。
二人の関係がどうなっていくのか、目が離せませんでした。
見た目や第一印象とのギャップが大きい弓弦と芹生です。弓弦は見た目はいいのに大雑把でルーズなところがあるし、芹 -
Posted by ブクログ
橘紅緒さんの作品は、どこか「儚げで秘めやか」だ。
しかしその中には、確かに強烈な感情や濃密な雰囲気が存在している。
個人的に、この人の場面場面での雰囲気描写の繊細さは最高だと思っているのだが、くせがあるので、太鼓判を押して誰にでも薦められないのが残念なところ。
登場人物たちに感情移入させつつ、客観性を持たせて痺れるような感動やもどかしく痛い感情を読者に与えてくれる。
本書もその期待を裏切ることなく、読み終えた時には「ああ、橘紅緒だなぁ…」と頷くにはいられなかった作品だった。
てゆか、あのプールのシーンがあるだけで買って正解だったよ久々にBL読んで身悶えてしまったよ…!
私の中では間違いなくBL