羽住都のレビュー一覧

  • 失踪HOLIDAY
    「しあわせは猫のかたち」「失踪HOLIDAY」の2編を収録。

    「しあわせは猫のかたち」は大学生になり一人暮らしを始める、人の嫌いな男の子の話。
    人と関わりたがらずに、部屋のカーテンを閉めっぱなしにするような「ぼく」だったが、引っ越し先で奇妙な現象に遭遇する。今まで読んだ乙一作品でこれが一番好き。
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  • さみしさの周波数
     全体的に切ない話が多かったです。個人的には、フィルムの中の少女と失はれた物語が好きです。

     「フィルムの中の少女」は文体の影響もあり、ホラー展開かと予想して読み始めましたが…どうにも切ないです。やり切れないけど、誰かに気付いて欲しくて、主人公が引き寄せられた…主人公は少女と似ていて共鳴しやすいの...続きを読む
  • 失踪HOLIDAY
     高校生の頃ハマっていた乙一さん。角川スニーカー文庫はすべて未読だったため、まずは表題作を知らない本書から。『しあわせは子猫のかたち』は『失はれる物語』で読んだため割愛。
     これは子どもの間に読んでおきたかった。展開に無理がある部分にツッコミを入れてしまうため、純粋に入り込めなかった。黒乙一の場合を...続きを読む
  • きみにしか聞こえない -CALLING YOU-
    久しぶりの帰省で見つけた本を備忘録として登録。
    自分でも内容をよく覚えてないのでレビューが書けません。
  • さみしさの周波数
    羽住都さんのイラストがとても印象的だった。
    哀切さが沁みる。
    手を〜と失われた物語は、失はれる物語で掲載されていたので2回目。

    未来予報の切なさが好き。
  • 失踪HOLIDAY
    「しあわせは子猫のかたち」は、『失はれる物語』で読んだことがあるので飛ばした。
    こちらは「しあわせは子猫のかたち~HAPPINESS IS A WARM KITTY~」という副題がついているが、内容は変わらないみたいだ。

    「失踪HOLIDAY~しっそう×ホリデイ」は、乙一にしてはあまり心をつかまれ...続きを読む
  • きみにしか聞こえない -CALLING YOU-
    乙一さんが羽住先生の花の絵を見たいと言った理由がわかった。
    透明感のある繊細で優しい表情が、ストーリーにぴったりあっていた。
  • 失踪HOLIDAY
    デビューしたての頃ってことか、もしくはラノベ系だからってことか、正直、彼の作品を殆ど読んだ後に本作を手に取ると、ぬるい。短編と中編の2作が収められているんだけど、どちらもなんか、とりあえず及第点を狙いました、程度の出来映え。設定にたいした斬新さはないし、オチも想定の範囲内でした。
  • さみしさの周波数
    別名義の中田永一の短編集が面白かったので、古本屋で見つけて手に取ってみた。
    いわゆる「奇妙な味の小説」短編集。4編の中では、コメディタッチの「手を握る泥棒の物語」が好み。
    「失はれた物語」は小川一水の短編小説を思いだした。オチのつけ方はだいぶ違うけどね。全体を通してホラー作家っぽさがでている作品集。
  • 失踪HOLIDAY
    しあわせは子猫のかたち
    他の単行本に載ってた…

    失踪HOLIDAY
    大金持ちのひとり娘ナオが誘拐された。その誘拐犯は…何とナオ自身?家出したつもりのだけだったのだが、ひょんな事で大騒動に。後戻り出来なくなったナオは誘拐を捏造するしかなかった。
  • さみしさの周波数
    切ない系の短編集。
    ミステリやホラーじゃない初期の作品も面白いなこの人。内向的な人物の描写が素晴らしい。
    「失われた物語」の主人公を自分に置き換えたら涙が出てきた。いや嘘。実際に涙は出てないけど心で泣いた。
  • 失踪HOLIDAY
    再読。10年前は「失踪HOLIDAY」の方が好きだった。今読んだら「しあわせは子猫のかたち」が素晴らしいと思う。人間って変わるのね。

    まぁ、「子猫のあれ」は他の本でも読んだけど。この乙一、文章が若いね!
  • 失踪HOLIDAY
    『しあわせは子猫のかたち』
    見えないものとの同居。乙一さん、好きだな。

    『失踪HOLIDAY』
    何を書いてもネタバレになっちゃうかな?
    ヒロインは自分の居場所を見つけたのだ。
    まだ中学生。
    これからどう生きるか、先は無限大。
  • さみしさの周波数
    『未来予報』
    可もなく不可もなく
    『手を握る泥棒の物語』
    え~、泥棒???
    と思ったのだけれど、面白かった!
    『フィルムの中の少女』
    リング、らせんっぽい!
    でも、そんなに怖いものではなかったです。
    『失はれた物語』
    こういう、肉塊になった人の映画が、昔あった。
    “ジョニーは戦場に行った”…だったっ...続きを読む
  • さみしさの周波数
    「手を握る泥棒の物語」
    ラストは別にどうでもいいが、上手く途中騙されました。
    「フィルムの中の少女」
    怖いと思いっていたが切ないなー。
    「失はれた物語」
    参った…この短編は!
    苦しい。。どうすることもできない気持ち。
    終盤、泣かないが…ヤバい状態が続いていた。
    伴侶か...大切…だな。
  • 恋時雨
    タイムトラベルに伴うタイムパラドックスをネタにした話。女性Aと彼女の許嫁B(親が勝手に決めた)と恋人Cの三角関係を現在と50年前(主人公たちの祖父母の世代)とでかぶるような設定にしてある。許嫁Bの企みによって50年前に飛ばされた恋人Cは女性Aの祖母と思しき女性と結ばれそうになるのだが、それで正解なの...続きを読む
  • きみにしか聞こえない -CALLING YOU-
    基本的に軽いタッチの短編集です。
    どの話も読みやすくすらすら進んでしまいました。

    最後の話のタイトルが「華歌」というのですが、始めどう読むのか分かりませんでした。
    しかし、読み進めるとこれほど綺麗なタイトルはないことが分かります。
  • 失踪HOLIDAY
    やっと読めた。廃版作品なので中古で探して購入。
    ほのぼのした結末に満足。
    他の乙一作品とは異なる作風。スニーカー文庫だけあって、やや子供向けにも感じるけど大人でも充分楽しめる作品だった。
  • きみにしか聞こえない -CALLING YOU-
    学生の頃、流行に乗って読んだ。

    高校生や中学生の思春期のような心にとっても響く作品。
    乙一さんの作品はその時期にいくつか読んだけれども、今になって読んでみたらまた違う感想を持つと思う。

    今よりもっと純粋な気持ちで読書が楽しかったころの思い出。
  • さみしさの周波数
    静かに部屋で読むとじっくり堪能できる。

    「泥棒」はラブコメで漫画的。だから好き
    「フィルム」は背筋が寒くなった。何とかいい話に落ち着けた感じがする。
    「失はれる物語」は何か胸が苦しくなるねぇ。自分が妻だったら、夫だったら、どんな選択をするんだろう。
    愛する気持ちは嘘じゃないけど、重荷なのも本当。