羽住都のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
「さみしさの周波数」というタイトルを冠しているけれど、
今まで読んだ乙一作品は表題作が含まれていたから、
そのタイトルの作品は収録されていないことがとても不思議。
収録された4篇のうち2篇が未読だったので、
未知の乙一作品を読むことができるという喜びに浸れた。
「未来予報」では、そうではない別の姿=パラレルワールドの
可能性もあったのだろう、と切なくなり、
「フィルムの中の少女」では黒乙一か? と思わせておきながらの
後半には悲しみを超えていく物語に。
同じく角川スニーカー文庫から出ている他の2冊にも、
未読の作品あるかもしれないし、手に取ってみよう。 -
Posted by ブクログ
3話の話からなる短編集。
乙一さんの本は読んだ後いつも考えてしまう。Calling Youは友達がいなくって、みんなの輪の中に入っていけない女の子の話。
傷は、読んでると体中が痛くなってくる。
華歌は、男の子と女の子の自分の印象を覆らされちゃったな。思い込みってこういうことか。って気付かされた点でもおもしろかったかな。3話の中のおすすめは表題のCallingYou。殺伐としている現代社会で「本当の自分」を見せていくことって難しいって感じた。とってもせつない。優しい人でいたい。
・感想
乙一さんの小説は何冊か読みました。
「暗いところで待ち合わせ」「ZOO」「GOTH」「失踪HOLIDAY」