羽住都のレビュー一覧

  • さみしさの周波数

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    初乙一本。タイトルと表紙買いで初めて乙一さんを知りました。
    高校生の時のアンニュイな感性にビビッときたのを覚えています。乙一さんの白の本は夜中に自分の部屋のような静かな場所で読むのが好きです。

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    2014年02月08日
  • きみにしか聞こえない -CALLING YOU-

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    思春期に飛び込んできたリリカルな言葉たち

    自分が今、生きていることに自信がなくてただ過ぎていく日々。そんな自分が嫌でも変える勇気もない。そこに沁みてくる物語。ときどき読みたくなる。

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    2014年02月08日
  • きみにしか聞こえない -CALLING YOU-

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    3つの話がはいっていて、どれも最後の展開に驚かされた。
    「きみにしか聞こえない」
    頭の中で作った電話で話す2人。
    りょうとシンヤ、そして未来のりょうであるゆみ。
    短い話にもかかわらず最後はほんとに泣ける。
    だれもがなにかを抱えているけど、それを乗り越えて生きていく強さみたいなものを感じた。

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    2014年02月05日
  • きみにしか聞こえない -CALLING YOU-

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    痛い…でも心の底から励まされる。
    そんなストーリー、初めてだ。

    誰にも理解してもらえるはずがない苦痛と苦悩を抱える者には、痛くても優しい。読んでよかった。

    これからも私は私の苦悩を…本当にわかってほしい人には決してわからない苦痛を、胸に抱いたまま生きてゆくけれど、もうかまわない。

    まだまだ生きられる。そう思わせてくれる本だった。生きることを肯定したい。そう願わずにはいられなくなる本だった。まだ今は無理だとしても。

    やはり乙一さんは凄みがある。癖になる。

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    2014年01月12日
  • きみにしか聞こえない -CALLING YOU-

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    友達がいなくて、携帯をもっていない女の子が主人公。彼女はある日、自分が携帯を使って、知らない「だれか」と、繋がっているところを空想しはじめる。ところが…。空想の「携帯」で繋がった二人の「友達」。彼らとの「運命の出会い」が、主人公の人生を、少しずつ変えていく。
    ピュアなラブストーリー。胸が締め付けられるほど、切ない。あとからでてくる、女性の「携帯友達」の正体は、なんとなく予想していたが、それでも感動した。自分の運命を知っていて、それでも、過去の自分にメッセージを伝えるとしたら、何を言うだろう?

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    2014年01月11日
  • きみにしか聞こえない -CALLING YOU-

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    ネタバレ

    この高校で携帯電話を持っていない女子はおそらく私だけ。うまく友達の輪に入れなかった。
    孤独をまぎらわすため、頭のなかで携帯を思い描く。ある日、空想上のはずの携帯に、
    同じ孤独をかかえる少年から着信がある…。

    切なさが際立ち、
    誰もがもつ孤独を鮮やかに浮き上がらせる、
    乙一氏の珠玉の短篇集

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    2013年12月03日
  • 失踪HOLIDAY

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    ネタバレ

    「しあわせは子猫のかたち」
    人と関わるのを拒絶した大学生「僕」が越した伯父の家に前に住んでいたのは写真が趣味の女子大生。強盗に襲われて死亡した彼女が暮らしたままの家にやってきた「僕」は姿の見えない同居人の存在を感じる。彼女との日々の中、「僕」は美しい世界に生きていいのだと知る。

    姿無き同居人と子猫との、2人と1匹の生活が、素朴で切ない幸せに溢れた日常。
    こういう乙一さんの切ないシーンが私はとても好きです。


    「失踪HOLIDAY」
    大金持ちに引き取られた「わたし」は思いつきで家出をする。自宅の離れに住む使用人の娘の部屋に身を潜めているも、父親に心配して欲しくて狂言誘拐を企てる。その中で彼女

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    2012年12月01日
  • さみしさの周波数

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    乙一さんの短編集。
    特に衝撃だったのは「失はれた物語」
    切ないを通り越して苦しい。けど愛なんだねこれも。
    孤独、寂しさ、けどどうすることもできないこの気持ち。
    想像を絶するよ

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    2012年10月07日
  • 失踪HOLIDAY

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    「しあわせは子猫のかたち」と、表題作の「失踪HOLIDAY」を収録。
    「子猫」は最近よく読みますが、また読んでしまいました。切なく、それでいてしっかりと話が組み立てられていて名作だと思います。
    「失踪」の方は微妙かと。最後にあっと言わせはしますが、キャラ付けとはいえ主人公に話を引っ張っていく魅力は少し薄かったような気がします。
    「子猫」は色んなアンソロジーに収録されていたりしますが、こちらには挿し絵もついていますので、「子猫」が好きな人は楽しめるかと思います。

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    2012年07月12日
  • さみしさの周波数

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    乙一さんは読んだことあったかなかったか。まぁ手始めにこの短編集を読んだわけだけど。…すっごいね!切なくても怖くても最後に残るイメージは"綺麗"

    綺麗事とかのじゃなくて、純粋に、綺麗。かっこよく言うなら透明感のある小説。

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    2016年12月11日
  • 失踪HOLIDAY

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    これは面白い!
    「しあわせは子猫のかたち」「失踪HOLIDAY」ともに乙一作品の中でかなり上位に入ります

    乙一作品の中でもかわいらしさが出てる2作品だと思います。

    2022.2.3
    再読。昔の感想とは違いもう少し強いのを求めてしまったので、マイナス1に変更しました。

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    2022年02月04日
  • きみにしか聞こえない -CALLING YOU-

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    古い作品ですが。買ったのもかなり前ですが。
    なんだかんだで読み損ねてたのを読み終わりました。

    面白かったです。

    頭の中に妄想で作り出したケイタイが時間を越えた相手と繋がる。
    色々矛盾がありそうな設定なのに綺麗に辻褄があってることがさすがだなと思いました。

    3作とも”切ない”乙一でした。
    吐きそうになるグロさはなくて、後味も悪くなく、気軽に読める一冊だと思います。

    乙一氏は誰もが時には感じる生き辛さ、生きることの意味、苦しみを表現するのが上手。でも生きるのも悪くない。こんな世界も悪くない。今回はそう思わせてくれる結末でした。(どの作品もそうであるとは言えません。あくまでこの作品は、ね)

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    2014年04月24日
  • 失踪HOLIDAY

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    ネタバレ

    短い短編の『しあわせは子猫のかたち』は最初読み始めて、あれ?この話知ってる・・と。「失はれる物語」にも入ってて読んでたわけでこれは飛ばしました(笑)

    そして表題作の『失踪HOLIDAY』は
    面白かった〜!!

    【14歳の冬休み、わたしはいなくなった―。
    大金持ちのひとり娘ナオはママハハとの大喧嘩の末
    衝動的に家出!その失踪先は…となりの建物!!
    こっそりと家族の大騒ぎを監視していたナオだったが
    事態は思わぬ方向に転がって…!?】

    どっちの作品も≪白乙一≫ですかね。
    最後まで読んでよかった〜と思える作品でした。
    「しあわせは子猫〜」も優しい幽霊の話で
    じ〜んとできるお話ですよ。
    薄い文庫本な

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    2012年09月13日
  • きみにしか聞こえない -CALLING YOU-

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    ネタバレ

    最初、乙一原作とは知らずに漫画版を友達の家で読んだのですが、「いい話だけど、本で読みたいな」と思っていたところ、2年後に学校の図書室で本を発見。その後、私が乙一作品にハマるきっかけになった本です。漫画より原作の方が感動します。初期の作品というのもあり、やや軽い感じがし、P数がもっとあればいいのにと思いましたがストーリーがともかく良いです。オススメです。

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    2014年12月22日
  • 恋時雨

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    これを読み終わったとき、
    ふーん。
    あ!そっか
    えー。
    ふんふん。
    えー!
    って感じになった!
    おもろいよん!

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    2009年10月04日
  • きみにしか聞こえない -CALLING YOU-

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    「Calling You」
    「傷-KIZ/KIDS-」
    「華歌」

    角川つばさ文庫版は、
    「きみにしか聞こえない」
    「傷」
    「ウソカノ」

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    2025年08月17日
  • 失踪HOLIDAY

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    「しあわせは子猫のかたち-HAPPINESS IS A WARM KITTY」
    「失踪HOLIDAY」

    角川つばさ文庫の『しあわせは子猫のかたち(『失踪HOLIDAY』から改題)』を以前読んだことがある。
    もう内容をあまり覚えていなかったので、こちらで読み返してみようと思った。

    「しあわせは子猫のかたち」のことを思い浮かべると、子猫の暖かさを思い出す。


    短編集『失はれる物語』にも「しあわせは子猫のかたち」が収録されていた。

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    2025年08月17日
  • きみにしか聞こえない -CALLING YOU-

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    ☆3.0
    「傷」を漫画で途中まで読んでいて原作が乙一さんだと知ってこの本を読んだ
    「Calling You」は読むのがおそらく3回目だけどやっぱり面白かった

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    2025年05月26日
  • 失踪HOLIDAY

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    ネタバレ

    今までに読んだ乙一作品と全然違う誰も死なない話。拗らせた主人公と昔の自分の姿を重ねて読むと心情に共感できてより面白い。

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    2025年05月26日
  • きみにしか聞こえない -CALLING YOU-

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    三つの不思議な物語を収録した作品集。

    不器用さ故に、社会と上手く折り合いをつけられない人たちが抱く、孤独感や疎外感が繊細に表現されていると思います。

    どの物語もとても切なく、儚さも感じるのですが、読後にほのかな温かさが残るところが印象的でした。

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    2025年04月04日