羽住都のレビュー一覧

  • さみしさの周波数

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    どのお話もおもしろかった
    失われた物語の妻への愛の形の強さと決意にとても胸が痛くなった
    もっと違う方法があるんじゃないかと思ったり、話し合うことの意味とか
    でもそんなのを全て超える決断だったのかな

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    2025年04月23日
  • きみにしか聞こえない -CALLING YOU-

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    ネタバレ

    初の乙一さん。優しく残酷。非現実なはずなのにきっとありそうな、あって欲しい、だけどその前提が辛い世界の秀逸短編三作。
    とくに華歌の、ラスト2ページで世界が反転したのには驚いた。二度読み必至でした。そしてより深く沁みました。

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    2025年02月28日
  • 失踪HOLIDAY

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    良かった。
    子猫の話も失踪ホリデーも良かった。
    血の繋がらない父と、その再婚相手の継母のナオへの気持ちが良かった。
    ナオのクズっぷり、意地汚さが最高だった。

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    2024年11月04日
  • さみしさの周波数

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    ネタバレ

    もう読むのは20年ぶりだろうか。再読したがほとんど覚えていなかった。
    自分も筆を持つ身で最初に感じたのは、ああ、救われなくても良いんだな、という感想だった。
    相手に何かを伝えることができれば必ずしもハッピーエンドでなくていい、というのは幼い頃の読書経験で識っていたはずなのに身体に浸透したのはいまこの瞬間だったなと思った。
    あとかっこいいので小生物語のように自分のことは小生と呼んでみようかなと思った。
    小生からは以上です。

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    2024年09月07日
  • さみしさの周波数

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    ちょっぴり切なくなる短編集。
    後悔のないように生きるのはなかなか難しいことだなと感じました。
    『未来予報』がおすすめです。

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    2024年07月18日
  • さみしさの周波数

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    ネタバレ

    目次
    ・未来予報 あした、晴れればいい。
    ・手を握る泥棒の物語
    ・フィルムの中の少女
    ・失はれた物語

    切なさド直球の物語、と思ったら、「切ない話を」とのオーダーだったのですね。(未来予報)
    未来が見える、わかるというのは、必ずしも幸せなことではない。
    天気予報レベルで外れることも多い未来予報だとしても。
    彼も、彼女も、特段その未来に縛られていたわけではないけれども、その未来は支えだったはず。
    「意味のない人生なんてない」
    清水が言ったからこそまっすぐに伝わった言葉。

    ”僕たちの間には言葉で表現できる「関係」は存在しなかった。ただ透明な川が二人の間を隔てて流れているように、ああるような、ない

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    2022年05月20日
  • さみしさの周波数

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    電子書籍で70%OFFになっていたので懐かしさから再読。
    白乙一の短編集。下記の4編。
    ・未来予報 あした、晴れればいい。
    ・手を握る泥棒の物語
    ・フィルムの中の少女
    ・失はれた物語
    ネットで失はれた物語が話題になっているのをよく見ます。
    私はフィルムの中の少女が好きです!
    対話体で物語が徐々に真相に近づいていき、ホラーかと思ったら読後感は切なさもあって、という感じです。

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    2021年05月25日
  • きみにしか聞こえない -CALLING YOU-

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    「Calling You」(「ザ・スニーカー」2000年4月号掲載)
    「傷-KIZ/KIDS-」(「ザ・スニーカー」2000年10月号掲載)
    「華歌」(文庫描き下ろし)
    以上3つの短編を収録した作品。

    どの短編もよかった。
    書評にもある「“切なさの達人”」はまさにその通りだ。
    3つの作品に共通するのは、誰かの心の支えとなるものが描かれていることだと思う。

    「Calling You」では、ユミがシンヤに支えられていたように、シンヤもまたそうだったから、あんな行動に出ることができた。
    「傷-KIZ/KIDS-」では、アサトと「オレ」は、心の傷も分かち合っていた。
    この2作品を読むと、支えるとい

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    2020年10月07日
  • さみしさの周波数

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    短編集、4話。
    「未来予報」「手を握る泥棒の物語」「フィルムの中の少女」「失はれた物語」
    どれも、世にも奇妙な。。。的な不思議な物語でした。

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    2020年04月07日
  • きみにしか聞こえない -CALLING YOU-

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    どの作品も発想が素晴らしい。よく思いつくものだと心から感心する。表題作が一番よい。どうしても「携帯電話」で繋がった少年を死なせてしまうのが切な過ぎる。「私」は人を死なせてしまった罪悪感を一生抱えられるのだろうか。『華歌』もよい。こちらも死が大きなテーマである。そして生も。著者は大学理工学部に在籍していたとのこと。理工学部出身である私は親しみが湧く。「看護婦」という古い言葉が多用されていて、少し苛立った。少し前の作品であるので仕方ないが。

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    2019年06月23日
  • さみしさの周波数

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    乙一さんの切なく怖い話4編の傑作短編集。題名「さみしさの周波数」は心の琴線に触れる物があり切なさが強く胸に迫ります。また本書は約15年前の文庫本ですが巻頭に色鮮やかなカラーイラスト4頁分が付いていてこれまた貴重な趣向だと思いますね。内容的には哀しみの中にもほのかな温かみと癒しを感じますね。『未来予報』小泉には清水の分まで幸せになって欲しい。『手を握る泥棒の物語』笑える変な思い出で済んで良かった。『フィルムの中の少女』迷える魂が安らかに成仏します様に。『失はれた物語』最後まで妻を信じて耐え抜いて欲しかった。

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    2019年01月09日
  • 失踪HOLIDAY

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    しあわせは子猫のかたち
    失踪HOLIDAY
    の二作収録。

    前者は読んだことがあったので、後者のみ読んだ。
    主人公のナオと家の使用人のクニコを中心に話が進む。
    グロテスクさは全くない。
    話が一気に展開するときのスピード感や、伏線の回収などが楽しい。

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    2017年11月14日
  • さみしさの周波数

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    乙一さんの本ははじめて読んだ。それほど期待していなかったが、予想よりはるかによかった。まず、本の表題がよい。入っている短編の題とは違うので、別につけたのだと思われるが、全体をうまく一体化させている。作品のなかでは、手を握る泥棒の物語、失はれた物語がよかった。特に失はれた物語の、腕を鍵飯にしてピアノを弾くという部分は、なんというか、グッと来るものがあった。
    あと、挿絵が凄い。羽住都さんというイラストレーターの方が描いたそうだが、見いってしまった。

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    2017年09月18日
  • 失踪HOLIDAY

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    二篇収録のうち、表題作のみ未読だったので。主題は作者が何度も使っているものだが、設定の魅力と完璧な話運びでまったく飽きることがない。

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    2016年08月19日
  • さみしさの周波数

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    ネタバレ

    味のある作品を並べた短編集です。「未来予報」「手を握る泥棒の物語」は主人公が似たような雰囲気です。「未来予報」は友人に隣人の女の子か自身が死ななければ結婚すると予言される。それを意識して、女の子と話せなくなり、自堕落は生活を送るが、最後に入院した女の子と話をして、生活を取り戻す。あまり僕には来ませんでした。「手を握る泥棒の物語」はコミカルな感じで、金持ちの叔母が近くの旅館に泊まっており、そのバッグを盗むために、壁に穴をあけて、手を入れるが、なぜか無人のはずの部屋で腕をつかんでしまう。その相手とのやり取りから、何かが生まれ始める。出来過ぎのような話だけど、面白い。「フィルムの中の少女」はホラーで

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    2016年08月09日
  • さみしさの周波数

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    かなり昔に読んだ本ですが「さみしさの周波数」このタイトルは忘れられません。
    私自身のさみしさの周波数が、この本とピッタリ合ったのかもしれません。

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    2015年09月27日
  • さみしさの周波数

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    初乙一さん。
    中学校とか高校に通ってた頃の私にとって
    大好物だったんだろうなっていう感じ。
    読みながらそんなことを感じてしまったものだから、
    なかなか入り込めず、あとがきにいらっとして、終了。
    それでも「手を握る泥棒の物語」は楽しかったので星4つ。

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    2015年04月04日
  • きみにしか聞こえない -CALLING YOU-

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    『Calling You』
    取り返しのつかない事、悲しいけれど、その出来事で前向きに転じる話

    『傷ーKIZ/KIDS-』
    痛みを分け合う事で生きる希望を見つけるお話。

    『華歌』
    傷ついた人達のお話。
    これからどうなるか分からないけれど、大人だから、強くなった気がするから、きっと自分で何とかできるでしょう。
    というか、何故か性別が逆だと思いこんだまま読んでいました、この話。
    小さな人間の姿をした植物が生えてくる話は、二つほど読んだ事があります。
    (マンドレイクではありません)

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    2014年12月08日
  • さみしさの周波数

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    【本の内容】
    「お前ら、いつか結婚するぜ」そんな未来を予言されたのは小学生のころ。

    それきり僕は彼女と眼を合わせることができなくなった。

    しかし、やりたいことが見つからず、高校を出ても迷走するばかりの僕にとって、彼女を思う時間だけが灯火になった…“未来予報”。

    ちょっとした金を盗むため、旅館の壁に穴を開けて手を入れた男は、とんでもないものを掴んでしまう“手を握る泥棒の物語”。

    他2篇を収録した、短編の名手・乙一の傑作集。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    この季節になると「自分が生きていることに意味があるのか?」と、時折考えてしまいます。

    でもそれは簡単に答えが出る問題ではないから

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    2014年08月25日
  • きみにしか聞こえない -CALLING YOU-

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    ネタバレ

    学校の図書室で借りた本。

    短編集。
    きみにしか聞こえない・・・友達のいない女子高生リョウは、本当は寂しくて友達が欲しくて、頭の中に携帯電話を作りだした。あるひその頭の中の携帯電話が鳴って・・・。
    傷・・・特別学級のアサトには、ある日不思議な力が宿った。それは、誰かのけがやあざを自分に写し取ったり、それをまた他の誰かに移せる能力だった。
    華歌・・・。入院中の主人公は、ある日病院の敷地内の木の下でハミングをする不思議な植物を発見する。
    どの話も、切ない話だった。

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    2014年07月03日