田中秀臣のレビュー一覧

  • 日本経済再起動

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    どうすれば再び日本経済が成長するか知りたくて読書。

    経済学科卒なのに経済が不勉強なので常に学び続けないと…。と反省から述べるが、1日本国民として1消費者として1経営者として、なぜ日本は30年以上も経済成長できないのか。

    著者たちのような建設的な研究者がたくさんいるにもかかわらず。

    そもそも市場経済とは、戦争とか自然災害とかで国土が荒廃しない限り、無策であっても右肩上がりで成長してくものとされる。

    日本が30年も成長なしの横ばいなのは、経済や政治ではないまったく異なる抜本的な要因があるのではないかと勘ぐってしまう。

    日本で経済が成長しているという体験はなかったが、それを生活拠点としてい

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    2023年02月25日
  • 脱GHQ史観の経済学 エコノミストはいまでもマッカーサーに支配されている

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    読んでいて驚きました。かつて学生の時に教えられたGHQの政策が現在の日本が今だ引きずっている「緊縮主義」の原因となっていたとは全く知りませんでした。引用文献も各章ごとに載っています。以下に、各章を読んでいて特に印象に残った内容を本書から一部だけ引用します。

    第一章:経済学はいまでもGHQが占領中
    財閥解体、農地改革、労働民主化などのGHQが指導した戦後改革、「経済民主化」は、日本の経済復興ではなく日本の経済の弱体化を狙ったもの。

    第二章:緊縮財政の呪縛
    石橋湛山が極東国際軍事裁判で被告側の弁護を行おうとしたことが驚きの事実として
    詳述されています。詳しくは本書をご覧ください。

    第三章:集

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    2021年04月25日
  • 日本経済再起動

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     リフレ派を代表する2人の対談本。普段からこの2人のSNSなどはよく見ているし、2020年経済書No.1ということで興味津々だったので2日で読み終わった。
     特にMMTへの批判が濃密に書かれていて面白い。これまで緊縮派の反対側の過激派くらいにしか認識していなかったが、もっと細かく知ることができた。100%理解できたわけではないので、また読み直してみたい。

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    2021年01月13日
  • 増税亡者を名指しで糺す!

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    タイトルに「増税亡者を名指しで糺す」とありますが、内容としては著者の卓越した経済の知見を充分に活かした時論が中心になっています。
    財務省の宣伝による消費増税の正当化、マスコミの事実とは違う政府の借金の偏向報道、経済界が消費増税を好む理由、国会議員が増税を主張する理由、など主に消費増税を好む緊縮主義(経済が悪化しているのに増税を行ったり政府支出を削減したりすること)が経済を悪化させ、国民の暮らしを貧しくすることを強く主張しています。

    特に私が読んでいて感銘を受けたのは、第六章にある「リフレ政策を知らない韓国経済の失敗」です。韓国経済は、現在失業率が大変悪い状態にあることは新聞などで仄聞していま

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    2018年12月15日
  • 日本型サラリーマンは復活する NHKブックスセレクション

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    サラリーマンの歴史や、この本が書かれた当時のサラリーマンが置かれた不況の原因としては、日本型雇用システムという構造的なものではなく、デフレによる循環的なものだというのがよく分かります。個人的には、デフレ不況に於ける実質賃金の変化がどのように雇用に影響するのかの理解が深まったのは大きな収穫でした。

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    2017年09月11日
  • 構造改革論の誤解

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    2000年初頭に盛んに話題となった「構造改革論」についての、思い違いや日本経済に必要な経済政策の処方箋を分かり易く著してくれています。経済学の教科書で学んだ総需要曲線や総供給曲線の実際の経済に於ける見方が分かったのは個人的な収穫でした。勉強になりました。

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    2016年04月01日
  • 偏差値40から良い会社に入る方法

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    良い会社イコール大会社ではなく、いかに働きやすい会社を探すということです。就活に於いて、最近の就活生の考え方から、陥りやすい失敗とその対策などについてわかり易く丁寧に記されています。主に文系学生とそのご両親を対象としていますが、雇用情勢に興味のある方でも十分楽しめる一冊となっています。

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    2015年02月23日
  • 構造改革論の誤解

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    構造改革と言われて久しいが、実はバブル崩壊後から続く日本のデフレ経済というものは、日本銀行をはじめとする、金融政策の失敗が原因であった。それを構造改革という事にすり替え、経済を疲弊させてしまった。
    そのことがつぶさに描かれている良い本である。
    結局今回の黒田日銀の誕生によって、やっと正しい金融政策が実施されたのである。
    この本はよく読んでみてほしい。現在も構造改革路線は、受け継がれており成長戦略という名前にすり変わりっていまだに続けられている。

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    2014年10月13日
  • 脱GHQ史観の経済学 エコノミストはいまでもマッカーサーに支配されている

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    ネタバレ

     「経済民主化」を達成したとして称賛される戦後のGHQの政策だが、その本当の目的は緊縮財政によって日本経済を弱らせ、再軍備させないようにするものだった、というのが本書の至る所で述べられている。これはまさに現代まで引きずっている事だなと感じた。
     ほかにも、優生保護法、慰安婦問題の本当の問題点、学術会議など色々学ぶことができた。

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    2021年05月29日
  • 偏差値40から良い会社に入る方法

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    就活生です。タイトルの雰囲気からの予想とは、裏腹に就活に対して意欲的ではない学生目線で、書かれていたのでサラッと読めてしまいました。冒頭でも書かれているのですが、この本を読んだからといって、絶対に就活が上手くいかないけど、選択肢の一つとしてこういった方法もあると理解することができました。

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    2020年06月28日
  • ご当地アイドルの経済学

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    地方で活躍するローカルアイドルの可能性や現状、いままでのアイドルの栄枯盛衰、そしてこの先のアイドル運営の厳しさなど、読んでいてかなり興味深いものがありました。NGT48の活動拠点である新潟では、首都圏からファンを呼び込まなければ運営は難しいことや、そのほか現在活躍しているローカルアイドルがいかにファンの力を必要としているかが分かり、彼女たちの懸命な活動に胸を打たれる一冊でした。

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    2016年03月05日
  • ご当地アイドルの経済学

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    ネタバレ

    新潟を本拠地にしたAKB48グループの新グループNGT48を例に、ご当地アイドルの市場を経済学の知見を元に分析した本です。
    経済的、社会的に地方の実情を踏まえ、各地のご当地アイドルの活動や市場がもたらした成果や実情から、民間主導の地方再生、活性化の優位性が説かれています。
    また、経済学だけではなく、大瀧詠一の「分子/分母論」、日本の芸能界を作った人々が抱いていた「アメリカの影」、AKB48グループの総合プロデューサーの秋元康氏の「心のポートフォリオ」など芸能史、文化論に踏み込んだ箇所は興味深かったです。

    アイドル市場の活性がデフレ不況下での現象であり、デフレ脱却がアイドルに冬の時代をもたらす

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    2016年02月18日
  • 日本経済復活が引き起こすAKB48の終焉

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    AKB48自体には興味が無いのですが、AKB48が好きな人には興味があります。

    面白いのは、AKBを始めとするアイドルの興亡には、景気が大きく関わってるということ。
    これは、SPEEDやモーニング娘。も同じで、経済成長率が低迷してる中に、誕生し、景気の悪い中、爆発的に流行るということ。
    その理由の一つが以下。
    しっくり来る理由なので、引用。

    「そしてもう一つの理由としては、不況期にあるためお金を使わずに楽しむことができるテレビという娯楽に人々の関心が集中していたためだと考えられます。(中略)
    テレビは一度設置してしまえば、あとは電気代がかかるだけで追加的な費用はほぼゼロです。そのテレビにと

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    2013年05月19日
  • 日本型サラリーマンは復活する NHKブックスセレクション

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    ネタバレ

    10年前からリフレ主張してたんですね。面白く読めました。
    自分の今の境遇からすれば、この本は自分の立場を守ってくれるスタンス。
    ただ、それでも日本企業特有の意思決定の遅さ、とかそういった面には言及がされてないということは気に留めておく必要はあると思う。

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    2013年04月28日
  • 日本型サラリーマンは復活する NHKブックスセレクション

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    サラリーマン社会を追い詰める、緩慢なデフレの脅威。
    日本型雇用システムの構造改革が叫ばれている。
    終身雇用・年功序列・企業内組合という三種の神器は、本当に悪なのか。
    成果主義の導入や雇用の流動化は、本当に必要なのか。
    一九二〇年代に流行した雑誌『サラリーマン』の分析等からサラリーマン社会の実相を歴史的に検証する。
    インフレ・ターゲット政策による日本経済の再生と長期的雇用関係が蓄積する人間関係上の信頼感やモラルの向上等に基づく日本型システムの再構築を唱える、気鋭の若手による注目の論考。

    [ 目次 ]
    カフカの惑溺とサラリーマンの不安
    第1部 サラリーマンはどこから来たのか(サラリ

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    2011年06月12日
  • 偏差値40から良い会社に入る方法

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    参考になっよた。
    難しいことを考えるより、そもそも最近の学生は、敬語や、漢字の読み書きができていないらしい。だから、その二つがほかの人より出来ているだけで、有利らしい。これにはビックリ。難しい事を考えるより、そもそも、基本的な事が出来るだけで、頭一つ出ることができる。
    偏差値40も60もスタート地点は同じと考える!!

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    2009年12月17日
  • 構造改革論の誤解

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     本書の意義を見るには当時の小泉政権発足当初のマスコミやその政権に対する過剰な政治「期待」の一億総ヒステリー状況があったことを認識しておく必要がある。9月30日、 小泉改造内閣が発足。柳沢伯夫金融大臣を更迭して、竹中経財相に兼務させた。これにより以後は不良債権処理の強硬策を主張する竹中が小泉政権の経済政策を主導した。当時はデフレ下で、当時は株価が7000円台にまで落ち込み、住宅価格も落下していた。すなわち資産価格の下落が激しかったのである。そこで、金融機関の貸し渋りと不良債権が問題視され、株価の下落は金融機関の含み益の減を通じて、自己資本比率8パーセントも割り込む事態が発生しつつあった。こう

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    2009年10月04日
  • 脱GHQ史観の経済学 エコノミストはいまでもマッカーサーに支配されている

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    本書は脱GHQ史観の経済学というタイトル通り、日本の現在もなお停滞する経済が、アメリカの占領下における影響を未だ引きずり続けている点について記載されている。日本は太平洋戦争に敗れ、日本史上初めて外国の占領を受けた。明治維新以降爆発的に増加する人口の捌け口を大陸満州や朝鮮半島に求めた日本であったが、それは日本を取り巻く周辺諸国並びに、植民地政策で先行利益を得ていたアメリカやヨーロッパを刺激する。結果、太平洋戦争へと突入し、約4年の戦闘をもって原子爆弾2発で沈められた日本。その後、コーンパイプを加えたマッカーサーが厚木の基地に降り立つ写真は誰もが一度は見た事があると思うが、占領軍の中心的組織として

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    2024年01月08日
  • 脱GHQ史観の経済学 エコノミストはいまでもマッカーサーに支配されている

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    シュンペーターの創造的破壊は、大掃除を伴うもの。大掃除で清算する必要がある。=日本の雇用システムと中小企業を清算するべき。
    清算主義=風邪を引いたらそのまま放置していれば、強靭な体に生まれ変わる、という思想。

    最低賃金を上げることで、若年失業率が上昇するか。韓国経済の実例。若年層の雇用状況は高止まり。

    集団的自衛権は合憲か。佐々木惣一。自衛権は集団的自衛権を含むことは自明。

    競合性の高低、排除可能性の高低によって
    指摘財、クラブ財、オープンアクセス財、純粋公共財に分けられる。
    公共財は、競合性がなく、排除可能性が低い。
    オーブンアクセス財は、教養牧草地。競合性が高く排除可能性が低い。

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    2021年07月20日
  • 偏差値40から良い会社に入る方法

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    1社内定が出たら就活をやめるということが、全国的な傾向としてあるのは知らなかった。暇な人は「機会費用が低い人」、フリーターは「双曲線的割引をする人」。「コンピタンシー」の説明も分かりやすかった。

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    2014年05月15日