【感想・ネタバレ】日本経済復活が引き起こすAKB48の終焉のレビュー

あらすじ

「AKB48の人気はいつまで続くのか?」誰もが一度は頭に浮かべたこの疑問。総選挙の盛り上がりなど、現象面から人気下落の傾向は見られないとする向きもあれば、前田敦子をはじめとする相次ぐメンバーの卒業を凋落の要因と見る人もいる。ところが本書はこのテーマに対して、グループの持つ能力や現象面ではなく、まったく違う「経済的視点」からメスを入れる。著者は長年にわたり日銀の政策を批判し、「アベノミクス」を先取りして提唱してきたリフレ派の旗手。「アベノミクス」と「社会モラル」 という、2つの大敵との闘いを強いられるAKB48の苦境と未来を「経済学」で、先取りして予測する。

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Posted by ブクログ

AKB48自体には興味が無いのですが、AKB48が好きな人には興味があります。

面白いのは、AKBを始めとするアイドルの興亡には、景気が大きく関わってるということ。
これは、SPEEDやモーニング娘。も同じで、経済成長率が低迷してる中に、誕生し、景気の悪い中、爆発的に流行るということ。
その理由の一つが以下。
しっくり来る理由なので、引用。

「そしてもう一つの理由としては、不況期にあるためお金を使わずに楽しむことができるテレビという娯楽に人々の関心が集中していたためだと考えられます。(中略)
テレビは一度設置してしまえば、あとは電気代がかかるだけで追加的な費用はほぼゼロです。そのテレビにとって代わった新しい娯楽こそインターネットでした。(p.53)

AKBの売り方のスゴイ所は、不景気という環境をうまく利用したこと。
これまでは不景気の波に乗り、順風満帆でやってこれた。

しかし、今はアベノミクスの中、好景気の風が吹いている。
今後のAKBの戦略とファンの動向が気になる。

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2013年05月19日

Posted by ブクログ

日経ビジネスで記事を見かけて、面白そうだったので読んでみました。AKBは名前はよく知っていても、ブレイクした頃日本にいなかったこともあって、どういう活動をして今のような人気になったのかよく知らず、これを読んで納得できました。
キワモノっぽい感じもありますが、行われている経済学的な分析は案外的確に思えます。好況や不況との相関関係についてはややこじつけのように思いましたが、アイドルの盛衰に一定の時間的な周期性があるのはそのとおりでしょうし、AKBというシステムがうまく回らなくなっていくのもそれほど遠い将来でないのでしょう。作者の予言がどう実現するのかしないのか、見る楽しみができました。

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2013年07月31日

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