高峰顕のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
雑誌で初読み作家さんだったけど文庫本としては初めて購入。
鉄道オタクの智行は人付き合いが苦手で先輩社員と上手くいっていない。たまたま居合わせた運転士・市川のアドバイスで少し変わることが出来て。そんな市川は同じ寮に住む先輩だが一人は寂しいと鍋を何度も誘ってきて。そしてそんな彼に告白されノンケの智行は戸惑ってしまう。
鉄道社員の話というのに惹かれて買いました。
受けの気持ちの変化を丁寧にすくい上げていて、事件らしい事件はそこまで大きくないので気持ちの描写が大半を占めてるかな。その気持ちの振り幅もどうしようもないほど切ない訳でもない感じかなぁ。いや、良かったけど。
絵師さんは高嶺先生。美しい -
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うーーーーーーーーーん。
何とも言えない後味の作品でした。
名倉先生の作品は甘くて可愛くて大好きだけど、この作品は何とも自分の中で形容しがたい部類になってしまって。
優輝(受)は学費全額免除の面接で理事長に気に入られて合格して、誕生日にお祝いで家に呼ばれて薬入りのシャンパンで眠らされて強引にされちゃって。
トータルすると理事長(攻)の一目ぼれで強引に手に入れたわけなんだけど、言動にあまり本来の優しさが見られなくて、何となく物扱いだなぁと。
2話目では溺愛っぷりに磨きがかかってなんとなく甘々な感じなんだけど、秘書の野々垣が予約した宿の息子が理事長の元彼(?)で、こんなごたごたになるのわかっててそ -
Posted by ブクログ
ネタバレ豪華客船。時価数億の弥勒菩薩を狙う怪盗。どこぞのロマンチックなフィクションの香りがプンプンしているけど、単純に私はすごぉく楽しめました。
旧華族の末裔で時代と共に搾取されてしまった一族の宝を非合法手段で取り返している柳井将宗。
持って生まれた線の細い体つきに品の良い美しい顔立ちを利用して女装だって辞さない。今までただひとりとしてその変装を見破った人間はいなかった。謎の男、沖孝久を除いては。
大人同士の騙し愛ラブ。けれど常に一枚うわ手の沖の甘やかしに終始ニヤニヤww
なつかない猫みたいにツンとして体はともかく誰にも心を許さない将宗が、沖の成熟したアプローチにどんどん調子を狂わされていく感じ大好き -
Posted by ブクログ
ネタバレ腹黒いオオカミさんに生意気な赤ずきんちゃんが甘やかし倒されるお話。
メディアでも活躍中の人気弁護士末國は、隣のビルで居候弁護士として働く駆け出しの弁護士高岸がかわいくて仕方ない。図々しいくらいの押し出しの強さと如才なさで、あっという間に気の置けない先輩のポジションを勝ち取り、何かと構い倒して、無防備なノンケの高岸をおとすべく虎視眈々と狙っている。
この末國、オオカミといっても案外ジェントルで、いきなりガブリといくわけでもなく、高岸を甘やかし甘やかしジワジワと外堀を埋めていく感じがすごくよかった。
当の赤ずきんちゃんもただのかわい子ちゃんではなく、末國とはああいえばこういうの丁々発止の掛け合いを