並木裕太のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレずらし戦略というぽいタイトルで事業戦略をわかりやすく整理してくれている本ではあるが、やや一般的な内容が多めか。
ただわかりやすく読みやすい本ではある。
事例も的確に紹介されている
スタートアップでなく、既存企業からすると相当さんこうになる
読めば読むほど、既存事業の新規事業としては非常に思考がクリアになる良著。
3pointまとめ
1既存企業であり、培ってきた強みをずらした事業展開を考える。
2強みが生きる業界を考える。その強みは優位性があるか?領域は隣でなく、遠いほど価値が出る。
3 事業領域を変えるも一つ、異なるスキルを獲得して強めていくのも一つ。
メモ
・新解決策が生まれる背景
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Posted by ブクログ
「経営コンサル」という一見要点を掴みづらい職業について、その歴史から実務に渡ってフォーカスした良本。
20世紀初頭のテイラー主義に始まり、マッキンゼーの誕生、グレイヘア・コンサルティングからファクトベース・コンサルティングへの転換、IT系ファームや会計事務所系ファームの台頭など、100年に渡ってコンサル業界の歴史を辿る内容は純粋に面白かった。
コンサルの成り立ちや日本市場の動向に加え、実際のプロジェクト事例も掲載されているが、これもまたコンサルのやりがいと難しさを裏に感じ取れる楽しい内容だった。
そして最後にはコンサル業界に変革を訴える熱いメッセージも込められている。クライアントの使い方 -
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職場でミッションを再考する機会があったので購入。
単に朝礼で唱和するための、標語のようなミッションから脱するヒントを求めてのことだったが、期待以上に参考になる内容だった。
内容は、架空の航空会社AJAの若手社員、大空翔子を主人公としたショートストーリーを軸に展開する。格安の外資系航空会社の参入にどう向き合うか、筆者をコンサルとしてストーリーに登場させ、ミッションを深掘りする。ミッションとはそもそもどのようなものか、そのミッションを掲げるにはどのような考え方があるか、どのような方法があるか、そしてそのミッションをどのように浸透させ、どのように実行と成果に繋げるか。マッキンゼー出身者らしく、ロジ -
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【諮問から実行へ】一般用語として定着した感はあるものの,実際に何をしているのかと問われれば,明確な回答や定義を与え難い「コンサル」。特に経営コンサルティングに焦点を当てながら,その実態を詳述した作品です。著者は,経営コンサルのマッキンゼーで務めた後に独立した並木裕太。
何気なくふわっと使ってしまいがちなコンサルという用語を深掘りしてくれた一冊。できる限り専門用語を排しながら,時に著者自身の体験談と合わせて解説がなされているため,飽きることなく読み続けられるのも高評価のポイントです。
〜コンサルティングの長い歴史を遡れば,改善すべき点が澱のように沈殿してきたはずなのだ。コンサルティング業界は -
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女子高生がドラッカー本を読んで、高校野球部を甲子園に連れて行った。今度はMBOを取得したビジネスコンサルティングが日本プロ野球をマネージメントすると、どうなるかって話だ。そして、その話は現在継続中だ。
アメリカンメジャーリーグはリーグ一団となって放映権の販売やWBCの運営などで得た収益を各チームに分配している。一方の日本はリーグが主体で事業を運営することは無く、チーム単体で試行錯誤しているだけ。そのため、最近の10年で日米のプロ野球収益は4倍に開いた。韓国ですら、リーグ主体の運営で成功している。
結局は巨人ナベツネを上回るリーダーシップをもった日本プロ野球コミッショナーが出現するかどうかな -
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MLBとNPBとの比較、数球団の現場担当者のインタビューを交え、NPBの閉塞感に対する改造論を展開。最後に、NPBの成長のためのミッションを提示している。
特に興味深かったのは、DeNA・日本ハム・楽天担当者のインタビューと、ロンドン五輪におけるビジネスモデルの転換。前者では、PLM(パシフィックリーグマーケティング)に携わっていた方もおり、PLMでの取り組みについても知ることができた。後者では、インターネット動画配信による放映権の価値の変化を挙げていた。
最後のミッション提示では、「なぜ日本でプロ野球をやっているのか」を問いただしている。これは、他のスポーツでも同じ問いかけができる。プロスポ