並木裕太のレビュー一覧
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ネタバレあらすじ
経営やプロジェクトの最前線で成果を出し続けるプロのコンサルタントが、入社初期に徹底的に叩き込まれる「問題解決の型」を厳選して解説した実践的入門書。「MECE(モレなくダブりなく)」による状況整理から、「空・雨・傘(事実・解釈・行動)」による論理展開、問題の本質を掘り下げる「Why5回」、重要度と緊急度で優先度を決めるマトリクス思考まで、20の基本フレームワークを図解とともに平易に紹介。単なる知識の暗記ではなく、「なぜその問題が起きているのか」「どこから手を打つべきか」を論理的かつスピーディーに見極め、実行に移すための実践的ノウハウを解き明かす。
所感・深掘り
「問題解決」と聞くと小難しそうに感じるが、本書で語られているのは突飛なアイデアではなく、徹底して無駄を省き、状況をシンプルに見つめ直すための「思考の道具箱」だった。
特に納得させられたのは、「やみくもに動く前に、まず枠組み(型)を使って整理する」という姿勢だ。問題が山積みになると、人はつい目の前の事態に慌てて場当たり的な対応をしてしまい、結果として堂々巡りに陥りがちになる。しかし、「事実(空)」「状況の判断(雨)」「取るべき行動(傘)」をきっちり切り分けるだけでも、感情や焦りを排して冷静に優先順位をつけられるようになる。
また、「Whyを5回繰り返す」という深掘りの手法も非常に示唆に富んでいる。表面的なミスやトラブルの責任を誰か一人に押し付けるのではなく、「なぜその仕組みで防げなかったのか」「なぜ情報共有が滞ったのか」と構造的な原因を掘り下げていくことこそが、本当の意味で再発を防ぎ、人を活かす解決策に繋がるのだと再認識した。
すべてを完璧に使いこなす必要はなく、手元に1つか2つ「使える型」を持っておくだけで、組織の課題や業務の交通整理は劇的にクリアになる。
経験や勘だけに頼るのではなく、客観的な視点で物事を前に進めるための土台を作ってくれる、実直で頼もしい一冊だ。 -
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この手の書評本は普段あまり読まないのですが、コンサルティング業務をされている方の原点に触れておきたいと思い手に取りました。
書評本は頭から全てを読み込むといった読み方ではなく、興味のある分野・ジャンル・タイトルから読んでいます。その点から考えると、この本は一本一本の書評が短く独立しており、文体についても受け入れやすく思います。実際にこの本を読んでいくつか読みたい本にも出合うことができました。
また、この本は書評集としても良いものです。
書評はどうしても本の紹介=あらすじになりがちですが、この本には自分の体験談からの意見も取り混ぜて記録されています。
書評の価値は「書評の書き手がどう思い何を得たか」といったところにあると考えており、自分もこういった書評を書けるようになりたいと考えていますが、まだまだ研鑽が必要であると感じました。
自分にとっては、そういった書き手の視点でも得られるものが多い本となりました。 -
Posted by ブクログ
下記カテゴライズで合計100冊の本が紹介されています。
(1)コンサル基礎
(2)思考法・マインドセット
(3)表現法・コミュニケーション
(4)戦略・ビジネスモデル
(5)組織・リーダーシップ
(6)リベラルアーツ・サイエンス
気になった書籍は順次手に取ってみたいと思います。
▼memo------------------------------------------------------------
・何を読んでいるかで、その人の頭の中がわかる。
どう読んでいるかで、その人の行動がわかる。
・本当のクライアントファーストとは、「目先の要望」に言われた通りに対処することではなく、世の中に対する自分なりの見立てを持ち、クライアントが取り組むべきアジェンダを先回りに試行して、「根源的な期待」に応えること
・サミュエル・ウルマン:「青春とは人生のある期間のことをいうのではなく、心のありようなのだ」
・為末大:「どちらが大事ですかと聞いたときに、どちらも大事と答える選手は、あるレベル以上の競技者にはならない。選ぶ能力が無いものには、集中する能力もない。」「諦めないから選べない。選べないから集中できない。集中できないから何かになれない。何かになれないから自身が持てない。集中とは第一目的以外を諦めること」
・「明日できることを今日やるな」:一般的には、不確実性が大きく、将来のアップサイドが見込める場合には、「オプション価値」が高まる。一方で、しかるべきタイミングで「オプション」を行使できなければ、その「価値」は発現することなく、水泡に帰すので、常にアンテナを張り、不断の努力を怠らず、いつでも「チャンスの前髪」を掴めるか前で待つことが必要条件になる。
・「明日まで待つ価値が無ければさっさとやれ」:アイスクリームが溶けるのをじっと待つ人はいないように、待つ価値のないものを保持していると、まず時間による割引効果で価値が減衰し、さらに保持するコストでも価値が減衰する。なので、大事な意思決定にエネルギーを集中するためにも、アップサイドの見込めない些事はさっさと片づける。
・①タスクベースでは無く、②バリューベースで仕事をしよう。①で仕事を受けると、「How(どうやるか)」が気になります。そのタスクが最終ゴール(目的)となり、いかに効率的にこなすか/いつまでに終えられるか、が関心事になるからです。②で仕事に向き合うと「What(何をすべきか)」や「Why(なぜそれをすべきか)」が気になります。より高次の「目的」(クライアントやその先の社会への提供価値)に照らして、目の前の仕事がそこにどうつながるのか/どういう意味をもつのか、関心事になるからです。
・マネジメントする立場として、メンバーの「自律性」を尊重し、この仕事の「極めがい」を伝えつつ、目の前の仕事の「意義づけ」をしっかりと行い、「仕事そのものが報酬」と感じてもらえるようにしていかねばならない。 -
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ネタバレコンサルティング業界の世界的な成長を書いたものであった。以下メモ
・日本にいち早く会社を立てた戦略コンサルティングファームはBCG
・コンサルの仕方に関する種類は大きく2つある。一つ目はファクトベースコンサルティング。これはデータから事実をもとにしてコンサルティングを行う手法。もう一つはグレイヘアコンサルティング。これは、今まで様々な経験を重ねてきた「グレイヘア」な人たちがコンサルティングを行う手法
・総研系のコンサルティング会社は、官公庁の仕事を受ける傾向がある?戦略系は少なく、野村総研はちょっとある。総研系でのトップティアコンサルは野村総研、次に三菱総研。
・コンサル業界の主な激動は、銀行業務と総研業務を分けるように設定された法律および、会計監査におけるコンサルの禁止が設定されたときに激動を迎える。
・日本はコンサル業界のGDPに対して市場規模はかなり小さい。
・これからは、「グレイヘア」コンサルティングと「ファクトベース」のハイブリッドコンサルが日本のコンサル市場を成長させる。それについて、コンサルはどんどん企業するべきである。 -
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新しいプロジェクトに臨む上で、どのようにミッションを定めれば良いのか?
思考を整理していくフレームワークを交えながらコーンを使いミッションをしっかりと固めていく流れがストーリー調で非常にわかりやすくまとめられている。
ストーリーはもちろん架空(実はANA?との実際のプロジェクトがベース?)だが、これに当てはめていくと読者の新規プロジェクトも整理できるのでは?と思うし、実際に自分が直面している課題に応用してみる。
難点はストーリーの主人公が小言が多くて全く共感できない上に、内容が寒すぎる(ミーシー?やまとなでしこのテーマソング歌ってた人かしら?とか)ので、途中から主人公の発言は読み飛ばした。健気に頑張る若手社会人‥とすれば良かったのに、なぜことごとくコンサルうざいと言ってしまうキャラ設定にしたのか‥なんかよくわからないうちにコンサルに心酔してるし‥
主人公のキャラ設定以外は読んで損無し。 -
Posted by ブクログ
コンサルティング業界って隠された世界だし、まだ自分の理解がない部分も多くあると感じたため読んだ。
色々読んだけどまだコンサルティングファームが提供する真の価値みたいなところは理解できてない気がする。事業会社の人でコンサルを絶賛してる人は出会ったことないし。
一方で世界的にコンサルの市場規模が伸長し続け、8割以上のクライアント企業が引き続きコンサルを雇いたいと言っていることは事実。
今後のコンサル業界の流れとしてファームの大規模化と中小ファームの淘汰が起こるだろう。また、コンサルタントはコモディティ化しており、その中でどのように差別化を図るかが「コンサルタント」としてサバイブする鍵となるだろう。 -
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マッキンゼー最年少役員で楽天イーグルスのチームビジネスに携わった並木さんの著書。NPBとMLBの比較、オリンピックビジネスの裏側などを踏まえつつ、著者がスポーツビジネスの最前線で感じた課題や提案がまとめられている。
・日本プロ野球界はリーグ全体をビジネスとして捉える視点に欠けている
・野球をエンタメ産業の一種として考える必要がある
・ネットを活用した新たな視聴環境への積極的な介入
など。楽天がすでに始めているが、チケットの価格が購入時期や需給によって変動する販売方式や、リーグが中継権利を管理し利益を各球団に分配するMLB式のマネジメントが導入すべきだと感じる。またネット(スマホ/タブレット)に対応したスポーツ観戦はまだまだこれから広がりを見せると思う。
著者は、先日Jリーグの理事に選出されており、野球のみならずスポーツ界全体にこのような考え方が広がってほしいし、自身も東京オリンピックに向けてスポーツのジャンルでできることをやっていきたい!
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以下、気になった点。
・ヤンキースタジアムのVIPシートは全座席の10%。入場料収入の60%。
・韓国プロ野球の観客動員数はこの10年で約3.2倍。ライトな顧客を取り込む施策を次々と実施し、カラオケや映画などと同列のエンタメ施設として若者から大きな支持を得ている。
・アップルとMLBはビジネスの主導権を握るという観点ではとても似ている。 -
Posted by ブクログ
高校野球100年の今年、甲子園の開幕を前に日本が野球をどう自分のものにしてきたか、という番組をよく見ます。一方、日本は野球をどうビジネスにしてきたか、どうビジネスにしていくのかが本書。よく野球とベースボールは違うスポーツ、という人もいますが、それがどうかは置いておいてどうもNPBとMLBは違うビジネスであることを徹底的に見せつけていきます。これってガラパゴスVSグローバルの典型的事例。ベースボールラブをコンサルシンキングしているのであたたかさとクールさで現状分析していますが、では、どうするか、という点で本当に筆者の言いたいことはまだ書かれていないのでは?というか、熱さを敢えて表明していないようにも思いました。戦後、大学野球という光の影で実力をつけて育ってきた日本プロ野球。MLBという光の下でもう一度、アップデートできるのか?プロ野球というスポーツに仮託した日本産業論かも。