岡倉覚三のレビュー一覧

  • 茶の本

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    単なるお茶の本だと思っていたが、180度違っていた
    茶道が思想や哲学そのものであるのだということを初めて知った

    現代語訳されてるとはいえ一部読みづらい箇所はあるが、今に通ずるところは多々あり学ぶところが多い本であった

    なぜか分からないが他の本を読むときよりも数倍落ち着いて読めたのは著者の雰囲気を感じ取っているからだろうか

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    2025年09月20日
  • 茶の本

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    熱い本だなあ〜っていうのが最初の感想でした。(茶だけに笑)
    著者の岡倉天心のことをざっくりとYouTubeとかで調べて見て、背景をある程度理解した後で読んだからわかったところもあるけど、昔の言葉な上に、英語を日本語訳してるからやっぱり読みづらいところはあったので、全ては理解しきれなかった。ただ日本の美意識に対する著者の熱い思いはびしびし感じるし、西洋美術に対する独特(?と今は思う)な感性は時々笑えるくらいだった。
    虚を重んじること=空白を作る=余裕を持つこと。茶室に関連した記述だけど、生活においても、人生についても、ためになる美意識がたくさん詰まってる。
    昔の本ってあんまり読んだことないけど、

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    2025年06月03日
  • 茶の本

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    ネタバレ

    「世界に衝撃を与えた名著の初のビジュアルブック化! 」の企画は見事成功していると言える。

     美しい写真と共に添えられるのは、本文の要諦とも言える言葉を選んでの抜き出したもの。そのセレクトの是非はあるが、概ね、自分が付箋を付けておきたいと思った文章は抜き出されていると思う。文章と写真との相性は、必ずしも合致したものではないが(そこまで意識はされてない印象)。
     読み返すときも、美しい写真とキーセンテンスだけを、のんびり拾い読みできるのも良い。

     おそらく30年ぶりに読み返したが、若かった当時、「不完全」を愛でることの真意が腹落ちしていなかったと思うが、齢をとって理解が進んだ、いや、理解ではな

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    2025年05月17日
  • 茶の本

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    宗教的な部分があって、一度ではスッと意味が理解できない。何度も読み直して、意味を汲み取ろうとして読んでいると、私は、知識が無いので自分の解釈で共感する。そうしていると、心が豊かになるような感じがした。

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    2024年12月18日
  • 茶の本

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    西洋と東洋の対比が面白く、皮肉がきいています。
    茶の中に日本の心を感じました。
    利休の最期がまるで桜のようでした。

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    2024年09月27日
  • 茶の本

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    素晴らしい本でした
    天心の格調高い文章に写真が負けていないと思いました
    岡倉天心「茶の本」という素晴らしさを伝えるには、この本のような親しみやすさが必要だと思いました
    明治期に岡倉天心という人物が登場してくれて本当に有難かったと思います
    この本を通して実に多くの刺激を受けてたくさんのことを学ばさせてもらいました
    岡倉天心「茶の本」は、日本人の誇りであり、皆が読むべき本だと思います

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    2024年05月13日
  • 茶の本

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    ネタバレ

    圧倒的にセンスがある人だと思った。(訳だけど)この人の言葉の使い方を少しでも取り込みたい。

    西洋の茶人たちは、茶のかおりとかれらの思想の芳香を混ずるに鈍ではなかった。茶にはワインのような傲慢なところがない。コーヒーのような自意識もなければ、またココアのような見せかけの無邪気さもない。

    一般の西洋人は、茶の湯を見て、東洋の珍奇、稚気をなしている千百の奇癖のまたの例に過ぎないと思って、袖の下で笑っているであろう。西洋人は、日本が平和な文芸にふけっていた間は、野蛮国と見なしていたものである。しかるに満州の戦場に大々的殺戮を行ない始めてから文明国と呼んでいる。近ごろ武士道――わが兵士に喜び勇んで身

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    2023年01月14日
  • 茶の本

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    芸事に生きた人間の極致に一端に触れられる一冊。
    内容は茶とその周辺分野限定ですが、趣味嗜好の分野にいくらでも応用が利く素敵な本です。

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    2022年11月07日
  • 茶の本

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    「茶の本」といいつつも、人生において大切なことを教えてくれる本。
    「茶室」「芸術鑑賞」「花」「茶の宗匠」からは自分の暮らしの改善点が多くわかり、特に学びになった。

    【自分の部屋について】
    ・自分の心から美しいと思うものを1点選ぶ。それにあうように空間をつくっていく
    ・その美しさを妨害しないように無駄なものを置かない
    ・収集することに価値をおかない
    →断捨離、掃除、シンプルな部屋

    【芸術鑑賞について】
    ・美術館は気になった作品を時間をかけて楽しむ
    ・前回よりも少しでも美しくなって美術館へ行く
    ・記念にとりあえず買うのではなく、本当に気に入った作品のポストカードを購入する

    【生活について】

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    2022年10月23日
  • 茶の本

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    茶道の歴史的変遷と、茶道に代表される日本人の精神性を、外国人に紹介した本。110年以上前の岡倉天心は、世界的に知られていなかった日本文化を外国に積極的に紹介したのに対し、自分を含めた現代の日本人の知的レベルの低さ、志の低さに嫌気がさす。天心のように、深い教養に基づき、日本文化を今の世界に発信しなければならないという気概を起こしてくれる本。

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    2022年10月21日
  • 茶の本

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    これは名作。知り合いにお茶の先生がいて、お茶をふるまってもらった時に茶道とは何だろうかと、すごい不思議な気持ちになった。柔道、剣道、弓道などの武道は心技体を磨き、そして結果が勝敗として現れる。書道や華道は芸術としてその作品が残る。しかし茶道は所作や作法ではないだろうか。ただ、飲み物としてのお茶をふるまうだけならば、それが何の道なのだろうか。いまいち何を求めているのか釈然としなかった。もう80を超えるその先生に聞いても、質問の真意をとらえてくれず、しつこく聞きなおすことをあきらめてしまった。
    しかしこの本にはそれがつぶさにあらわされている。それは日本人の宗教性と芸術の表出である。そしてそれはお茶

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    2022年06月10日
  • 茶の本

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    粋につうじる美学。
    本当のオシャレは流行を追うだけではない、掛け軸と同種のものを活けるのは野暮、など、日本人が感じる美しさがよくわかる一冊。
    岡倉天心ってたしかボストン美術館の学芸員だったような(うろ覚え)。
    だからこそ、客観的に見える部分もあるんだろうなと思いながら読んだ。
    トーンを抑えた写真が「侘び寂び」の世界観を写し出していて、読んでいて心に静寂をもたらす。
    ”人は己を美しくして始めて美に近づく権利が生まれるのであるから”
    という一文。
    そして千利休の生きざまに胸を打たれた。

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    2021年03月09日
  • 茶の本

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    茶道は日常生活の俗事の中に存ずる美しきものを崇拝することに基づく一種の儀式である。
    人生というこの不可解なもののうちに、何か可能なものを成就しようとする優しい企てである。
    おのれに存ずる偉大な小を感じることのできない人は、他人に存ずる小なるものの偉大を見逃しがちである。

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    2021年02月13日
  • 茶の本

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    ネタバレ

    岡倉天心の名著 茶の本。
    言葉遣い、文体含めて染みる本。

    メモ
    ・茶道の要義は不完全なものを崇拝するにある
    ・真理は反対なものを会得することによってのみ達せられる。
    ・真の美は只不完全を心の中に完成する人によってのみ見出される。人生と芸術の力強い所はその発達の可能性に存した。茶室に於いては自己に関連して心の中に全効果を完成することが客各自に委されている
    ・傑作と言うものは我々の心琴に奏でる一種の交響楽である。心は心と語る。無言のものに耳を傾け、見えないものを凝視する

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    2020年06月28日
  • 茶の本

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    虚に関する考え方がとてもよい。
    虚は、他に自由に中へ入れるようにするので、万能。
    全体は常に部分を支配する。

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    2018年10月31日
  • 茶の本

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    茶道を長年している私からすると学びも多いし、これを英文で書いたと思うとかっこよすぎる。。
    ただ最初らへんはずっと西洋への言いようがひどすぎて今の時代を生きる自分からするとかっこよくない。でもあの時代だとかっこいいんだよなぁ。
    自分の感情や思いを強制的に押し付けてくる感があるのは嫌だし面白くないけど、
    歴史の歩みを感じる一冊だった。
    たまに読み返したい。

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    2024年09月18日
  • 茶の本

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    ネタバレ

     抹茶、緑茶を味わう人の写真や、抹茶の入った湯飲みの鮮明な写真が写真の方は特に良かったです。  以外だったのが、人は茶を昔薬だと思って飲んでいたという所でした。

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    2023年12月20日
  • 新訳 東洋の理想

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    本書を読み始めたきっかけは、尾崎秀実について取り上げた竹内好編著『現代思想体系 9 アジア主義』(筑摩書房、1963)の中で、最初に取り上げられていた論文だったから(訳者は富原芳彰。現在、講談社学術文庫で読むことができる)。
    新訳が出たばかりならそちらをと手に取ったのだが、正解だった。原著は註も少なく、絵画や彫刻などの美術作品を論じてはいても、図版は皆無。
    抽象度の高い美術論や哲学的考察が頻出するので、理解するのが容易ではない。
    詳細な解説と訳註に加え、適宜図版を挿入してくれているので、大変読みやすく仕上がっている。
    ただ、終章「『東洋の理想』はどう読まれてきたか」での竹内好についての記述は納

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    2023年08月28日
  • 茶の本

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    一章の最後、世界の修復者たる何か(女媧)を待つ間、自然の美しさに触れつつ、茶でも飲みながら語らい、考えあおうではないかとの記載、ここが「人間とは何か?」の問いに対して「考え続けること」と解答した『君が見たのは誰の夢?』のマガタ・シキへのもうひとつのアンサーではないかと思われた。

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    2023年06月30日
  • 茶の本

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    まあ、茶でも一口すすろうではないか。明るい午後の日は竹林にはえ、泉水はうれしげな音をたて、松籟(しょうらい)はわが茶釜に聞こえている。はかないことを夢に見て、美しい取りとめもないことをあれやこれやと考えようではないか。▼おのれに存する偉大なるものの小を感ずることのできない人は、他人に存する小なるものの偉大を見のがしがちである。▼美とともに生きた者だけが、美しく死ぬことができる。岡倉覚三かくぞう(岡倉天心)『茶の本』1906

    ※躙(にじ)り口。茶室の出入り口。どんな権力者も頭を下げて入る。

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    いたずらに器を美のために作るなら、用にも堪えず、美に

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    2025年01月30日