茶の本

茶の本

550円 (税込)

2pt

外国にあった著者が、故国恋しさの思いを茶事の物語によせ、それを英文に写してニューヨークの一書店から出版したものである。茶の会に関する種々の閑談や感想を通して人道を語り老荘と禅那とを説き芸術の鑑賞にまで及んでおり、日本の精神的所産の最も美しい面を見事に捉え得た名著として広く読まれて来た。(解説 福原麟太郎)

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

注意事項あり
  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア
  • 【閲覧できない環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

茶の本 のユーザーレビュー

岡倉覚三(岡倉天心)は、まだ日本が明治になったばかりの20世紀初めに、海外に向けて茶道文化を紹介した「茶の本」を執筆しました。

岡倉は、本書で、海外に向けて『茶の湯』を紹介しながら、むしろ、日本人の美意識や考え方を説いています。
例えば、その中の一つに、「非対象の美」を紹介しています。
西洋建築では、イギリスのお城でも、ギリシアのパルテノン神殿でも、中国の天安門でも、基本は左右対称です。西洋では左右対称なものが美しいと考えられているようです。
それに対し、日本では、国宝の茶碗や、刀剣、自然の風景や木々など、ゆがんだものやまがったものに美しさを見出すことがあります。日本人には、見えてない部分を付け足して美しさを感じる心があるというのです。これを岡倉は日本文化の特長と述べています。

日本に多くの人が外国から来る今の時代だからこそ、この本を読んで、自分の国の特長やよさを再認識してがいかがでしょうか?

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

    Posted by ブクログ

    熱い本だなあ〜っていうのが最初の感想でした。(茶だけに笑)
    著者の岡倉天心のことをざっくりとYouTubeとかで調べて見て、背景をある程度理解した後で読んだからわかったところもあるけど、昔の言葉な上に、英語を日本語訳してるからやっぱり読みづらいところはあったので、全ては理解しきれなかった。ただ日本の

    0
    2025年06月03日

    Posted by ブクログ

    宗教的な部分があって、一度ではスッと意味が理解できない。何度も読み直して、意味を汲み取ろうとして読んでいると、私は、知識が無いので自分の解釈で共感する。そうしていると、心が豊かになるような感じがした。

    0
    2024年12月18日

    Posted by ブクログ

    西洋と東洋の対比が面白く、皮肉がきいています。
    茶の中に日本の心を感じました。
    利休の最期がまるで桜のようでした。

    0
    2024年09月27日

    Posted by ブクログ

    芸事に生きた人間の極致に一端に触れられる一冊。
    内容は茶とその周辺分野限定ですが、趣味嗜好の分野にいくらでも応用が利く素敵な本です。

    0
    2022年11月07日

    Posted by ブクログ

    茶道の歴史的変遷と、茶道に代表される日本人の精神性を、外国人に紹介した本。110年以上前の岡倉天心は、世界的に知られていなかった日本文化を外国に積極的に紹介したのに対し、自分を含めた現代の日本人の知的レベルの低さ、志の低さに嫌気がさす。天心のように、深い教養に基づき、日本文化を今の世界に発信しなけれ

    0
    2022年10月21日

    Posted by ブクログ

    これは名作。知り合いにお茶の先生がいて、お茶をふるまってもらった時に茶道とは何だろうかと、すごい不思議な気持ちになった。柔道、剣道、弓道などの武道は心技体を磨き、そして結果が勝敗として現れる。書道や華道は芸術としてその作品が残る。しかし茶道は所作や作法ではないだろうか。ただ、飲み物としてのお茶をふる

    0
    2022年06月10日

    Posted by ブクログ

    茶道は日常生活の俗事の中に存ずる美しきものを崇拝することに基づく一種の儀式である。
    人生というこの不可解なもののうちに、何か可能なものを成就しようとする優しい企てである。
    おのれに存ずる偉大な小を感じることのできない人は、他人に存ずる小なるものの偉大を見逃しがちである。

    0
    2021年02月13日

    Posted by ブクログ

    虚に関する考え方がとてもよい。
    虚は、他に自由に中へ入れるようにするので、万能。
    全体は常に部分を支配する。

    0
    2018年10月31日

    Posted by ブクログ

    一章の最後、世界の修復者たる何か(女媧)を待つ間、自然の美しさに触れつつ、茶でも飲みながら語らい、考えあおうではないかとの記載、ここが「人間とは何か?」の問いに対して「考え続けること」と解答した『君が見たのは誰の夢?』のマガタ・シキへのもうひとつのアンサーではないかと思われた。

    0
    2023年06月30日

    Posted by ブクログ

    まあ、茶でも一口すすろうではないか。明るい午後の日は竹林にはえ、泉水はうれしげな音をたて、松籟(しょうらい)はわが茶釜に聞こえている。はかないことを夢に見て、美しい取りとめもないことをあれやこれやと考えようではないか。▼おのれに存する偉大なるものの小を感ずることのできない人は、他人に存する小なるもの

    0
    2025年01月30日

茶の本 の詳細情報

閲覧環境

注意事項あり
  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア
  • 【閲覧できない環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

岩波文庫 の最新刊

無料で読める 趣味・実用

趣味・実用 ランキング

作者のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す