岡倉覚三のレビュー一覧

  • 茶の本

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    大川さんの写真をさらに追いかけたくて
    手に取った。

    茶の心について、芸術について
    美について。
    深く考えさせられた。
    今回も、大川さんの写真があることで
    引き込まれ、極上の茶をいただく想いで
    ページを繰る。

    美しい言葉と写真が
    すーっと入ってくる。

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    2022年10月11日
  • 茶の本

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    日本的美意識が茶の湯という深淵な世界にいかに湛えられているかということを、著者が様々な文献に基づき具体性を持たせつつ明示している。
    私見だが、「日本の文化が西欧文明に比べてこういう風に優れている」という語り口は現代においてはあまり意味を持たないと思うが、本書には文明開化とともに日本が西欧文明一辺倒に傾倒していた時代背景があり、さらに西欧の批評家たちが日本の文化を上から目線で評しがちであったことに対するカウンターとして著された側面があるから、かなり対比的で西欧文明に対して批判的な内容になっているのも無理はない。
    そんなことよりも本書の最大の魅力は美というものに対する、深い考察である。今も昔も、人

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    2022年09月04日
  • 茶の本

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    「茶の本」というタイトルではあるが、全ての芸術に対する見方に通ずる内容が書いてあるように思った。
    日本文化に関する内容を昔の日本人が英文で書き、さらにそれを日本語訳したものなので、読むのが少し難しい部分があった。少し時間を置いて再度読んでみようと思う。

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    2022年01月23日
  • 茶の本

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    岡倉天心がお茶の事、心を教えてくれている。
    作法うんぬんじゃなく、まずは心得を学んでからで作法は二の次じゃないかなって思いました。
    その心を広く世界に発信している事に感動です。
    日本の文化を自信を持って世界へ、今こそ世界へ❣️

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    2020年08月23日
  • 茶の本

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    一杯の茶とともに読むと
    いろいろな過去が広がります。

    でも一杯では読み切れないでしょう。
    それに茶でなくてコーヒーを飲みながらでも
    いいかも知れません。

    この本は100%読み込めていません。
    背景となる知識が豊富にあれば、
    もっと深く分かったかもしれない。

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    2019年10月09日
  • 茶の本

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    1906年に岡倉覚三(天心)氏が書いた『The Book of Tea』を、

    1929年に村岡博氏が和訳したもの。



    難しい言葉が多すぎて、調べ調べ読み進めていったが、

    内容が理解できるようになったのは、「第四章 茶室」から。

    (新訳読めばよかったと少し後悔)



    茶道は日本文化の一つ、くらいにしか思っていなかったのですが、

    本著に書かれているのは、茶道を通して現れる芸術観だと感じました。



    <一部抜粋>

    ・茶道のいっさいの理想は、人生の些事の中にでも偉大を考えるというこの禅の考えから出たもの

    ・この動作は、身の貴きも卑しきも同様にすべての客に負わされる義務であって

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    2018年01月07日
  • 茶の本

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    茶道を知りたいと思った。そんな動機から購入したが暫し積読。読み始めた途端に茶の講義。しかし、それは茶道の歴史的背景から入った。宗教に例える内容に思わず頷く。禅宗に端を発していることを知り、それもまた肯ける。「もしわれわれが文明国たるためには、血なまぐさい戦争の名誉によらなければならないとするならば、むしろいつまでも野蛮国に甘んじよう。」明治のコスモポリタンが放つ言葉は平成になっても通用する! ああ願わくば原文で読みたいものだ。

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    2017年08月23日
  • 茶の本

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    部屋の模様替えの参考として読みました。

    興味深かったのは、(茶道のベースとなった)禅の思想で完全よりも不完全な美を好む理由についての説明。

    「不完全なものを想像によって心の中で完成する、その過程にこそ重きを置くから」とのこと(特に触れられていませんでしたが、禅の体験による知を重んじる性質に由来しているのでしょうか)。

    これは感動的な発見でした。

    なぜならこの考えをもとにすれば、日本のアシンメトリーの美学に「不完全は不完全でも、完全を示唆するような不完全じゃなきゃだめですよ」というルールが加わるわけです。

    日本の美は引き算の美とはよく言われますが、完成系あっての引き算だと。

    知ってい

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    2015年05月10日
  • 茶の本

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     読み終えて、奥付を見ると、「昭和4年3月10日 第一刷発行、昭和46年7月30日 第50刷発行」とある。大学時代に購入したようだ。読み始めたものの、途中て抛り出した記憶はある。
     NHKeテレの「100分de名著」でこの本が取り上げられることを知り、テキストを読む前に読んでみた。
     日本の文化を欧米の人々に紹介するために『The Book of Tea by Kakuzo Okakura 』として英語で出版された。お茶が中国から伝来した歴史もふまえながら、日本の文化が茶道の世界に凝縮して体現されていることを示す。中国の南宋の時代に、お茶の作法は道教の教義を交えた禅の世界で広がり、それを平安時

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    2015年01月21日
  • 茶の本

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    岡倉覚三さんの強い意志か。どうしてこんなに昔の人の言葉は深いのか。
    力強い言葉達。
    普通の人は好んだ物を選ぶ、熟練者は選んだ物を好む。

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    2014年12月17日
  • 茶の本

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    宗教にまで高められた、美意識と調和の感覚。この本で学ばねばならないほど、少なくとも僕は西洋化された環境に生きている。よほど意識的にならないと著者の説く世界観を東京でみつけるのは難しい。しかしだからこそ、茶道は生きるのかもしれない。時代に翻弄された茶人たちとおなじように。

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    2019年01月16日
  • 茶の本

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    いつか読んでみたいと思っていた本。
    「茶の本」という題名ながら、茶の湯を通した日本人の哲学と美的感性についての内容。

    原書は英語で「Book of tea」。
    本書が発表された当時、西洋においては、日本や東洋についての知識が一般的ではなかった時代だと思う。この本の内容はどのように受け止められ、今も残る書籍となっていったのか。
    また、紅茶を主とする西洋において、同じteaを冠する茶の湯がどう映ったのか。
    大変興味深い。

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    2025年05月25日
  • 茶の本

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    日本の代表的名著ということで読んだが、自身の知識不足もあり、理解して読み切ることができなかった。また改めて読んでみたい。
    茶の文化、日本でいう茶道にこそ日本人の美しさやものの考えたが根付いている。茶は美の宗教とも言える。
    中国から来た茶そのものは、歴史の流れの中でなくなってしまったり、とを経て、日本にのみこのような文化が根付いている。それが西洋と日本との美意識や考え方の違いのもとになっているということが書かれている。
    また茶は道教と禅の考え方が来ている。道教の教義を受けた禅宗が茶の儀式を組み立てられてきた。それが茶の湯、茶室にも現れている。道教や禅のことも知る必要があると感じる。
    物を虚の中の

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    2023年12月27日
  • 茶の本

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    日本人が日々日々口にする茶について書かれているがために趣味嗜好の偏りが大きいが、それを割り切り、茶とその歴史とそれにまつわる人物に気持ちを寄せて読めれば良書であるといえそうである。

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    2023年10月25日
  • 茶の本

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    日本文化の伝道師として有名な岡倉天心による、茶を通した文化論。時代がかった文章を大げさに感じるところもあるが、本書で意外に知らない茶文化の歴史を学ぶのもよいだろう。

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    2022年05月06日
  • 茶の本

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    ・西洋と東洋の比較が分かりやすく書かれている
    ・言葉遣いが古く読みにくい箇所があった
    ・第三章道教と禅道は難しかった
    ・茶道をされている人はよむべき

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    2021年06月03日
  • 茶の本

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    ページ数としては薄い、文庫で75ページほど。元々は日本の茶道を欧米に紹介する目的で、ニューヨークで刊行されたもので英語で書かれたもの(The Book of Tea)。
    茶道の定義を示したうえで、日本の生活、文化の様々、すみずみまで茶道の影響が及んでいるとし、さらに日本と西洋の関係にまで言及している。
    「この人生という、愚かな苦労の波の騒がしい海の上の生活を、適当に律してゆく道を知らない人々は、外観は幸福に、安んじているようにと努めながらも、そのかいもなく絶えず悲惨な状態にいる」「美を友として世を送った人のみが麗しい往生をすることができる」というメッセージは、100年も前に書かれながら現代に書

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    2018年10月02日
  • 茶の本

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    私の読解力では足りなかったけど一応読み切った。茶の心も宗教で「芸術は宗教に近づいて人間を気高くするものである。これによって傑作は神聖なものになる」てのが印象的。終わり方がカッコいい…千利休の切腹シーンで幕切れ

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    2015年12月11日
  • 茶の本

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    もとは英語。それを日本人向けに訳したもの。
    著者は明治期の美術史の大家・思想家。教養の豊かさに圧倒される。

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    2015年09月28日
  • 茶の本

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    茶道、乃至禅の精神に日本文化・美意識は貫かれている、という内容だが、話題があちこちに飛ぶ。随所にある綺羅星のような文章を味わう本。例えば「真の美はただ「不完全」を心の中に完成する人によってのみ見いだされる」。横尾さんも同様のことを言っていた気がする。

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    2015年02月09日