岡倉覚三のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
岡倉天心は「茶の本」で言う
『茶道の要義は「不完全なもの」を崇拝するにある』
完全なものでない・・・というのは
極限まで 突き詰めても たどりつかないものである。
続けて言う
『いわゆる人生というこの不可解なもののうちに、
何か可能なものを成就しようとするやさしい企てであるから。』
ふむ。
お茶から 一気に 人生に向かってしまう。
茶というものは
なぜそこまで神秘的な存在となったのだろう。
一種の儀礼としての茶
不可解な宗教的な神秘性・・・
そして 社会的な倫理性。
特別につくられた 窓のない 暗くて 狭い空間
古い釜や 古い ひび割れした陶器・・・
選りすぐれて選ばれた 水・・・