冨谷至のレビュー一覧

  • 岩波講座 世界歴史 第15巻 主権国家と革命 15~18世紀

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    産業革命論は単なる歴史の解説ではなく、現代的な意義を強く意識した論考です。
    本書のなかで、多くの人にとって一読の価値がある部分だと思います。

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    2023年07月18日
  • 岩波講座 世界歴史 第1巻 世界史とは何か

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    歴史への向き合い方を問い直すきっかけになる本。歴史とはやっかいなもので、時代や立場が違えば、真実や事実は異なり、正解はない。しかしこれこそが学問の真髄であり、今まさに人間が求められている対話の姿勢を示してくれるものではないか。一つの問題に対して異なる視座から複数の答えを見つめる姿勢を学び実践することで、独善的になりがちな主観を揉み解す。これは歴史研究に限らず人生において忘れてはいけない。

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    2022年05月17日
  • 韓非子 不信と打算の現実主義

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    韓非→始皇帝→焚書坑儒。この図式は儒家にとって嫌悪するものでした。漢籍を学ぶもの(儒家)は韓非をことさら貶めてきました。

    韓非子のなかに老子が収録されているのも、ことさら法家(韓非子)の宣伝工作のようなものだと批判してきました。

    老子、韓非子の本文を精査するのではなく感情論が先行していたのではないでしょうか。

    著者は、老子と韓非の結びつきを明らかにしました。つぎのように述べています。

    「萌芽の措置」という韓非の主張が老子に思想的根拠を見つけたこと、ここに両者の交渉の一端があったのだと考えたい。(第三章 韓非と法家思想)

    漢籍から学問へ、中国古代思想の研究が根をおろしたようです。

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    2013年12月22日
  • 岩波講座 世界歴史 第16巻 国民国家と帝国 19世紀

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    佐藤忠良氏のイラストがたまらなく素敵で。
    装丁の赤みがかった藤色の空は、
    ワーニャの不安な気持ちを表現しているのかなー?なぁんて、
    あれやこれやと勝手に想像したりしながら楽しんでいます。

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    2013年09月11日
  • 韓非子 不信と打算の現実主義

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    紹介文に「その冷徹な思考は秦の始皇帝をも魅了し・・・」「究極の現実主義」などと書いてあって興味を持った。今まで全然知らなかったのだが、読んでびっくり、ロジカルですばらしい考え方だ韓非子は。これは著者の説明もうまいかも。 

    「君主は法に従って、臣下は法を師として、あたかもメジャーをあて、量を測るごとくに案件を粛々と処理していけばよい。そこには、非凡な政治的手腕、行政的力量は要求されない。」 

    「韓非の主唱する法による統治は不条理な法適用、残酷な刑執行、恐怖政治では決してない。きわめて理にかなった、現実的な考え方であり、むしろ理屈に合わず、情に流され、それゆえ論理性に欠けるのは儒家の徳治主義な

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    2011年10月03日
  • 岩波講座 世界歴史 第13巻 西アジア・南アジアの帝国 16~18世紀

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    サファヴィー朝、オスマン帝国、ムガル帝国の3つの国家についての本。特にオスマンとサファヴィーの記述が多かった。
    どれも単一民族の国ではなく、様々な宗教の民衆を抱えた国であったが、その中で一般民衆がどのように他宗教の人と暮らしていたのか、異なる宗教の民を国家がどのように統治していたのかという点に重きが置かれた内容になっていたように思う

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    2025年08月29日
  • 岩波講座 世界歴史 第14巻 南北アメリカ大陸 ~17世紀

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    全く興味関心の無かった分野をあえて読む。
    意外に興味深い内容で面白かったな。
    時間と金あったら南米行きたいな

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    2023年07月29日
  • 岩波講座 世界歴史 第1巻 世界史とは何か

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    読み応えのある論文が満載の分厚い本だが、歴史についての新しい側面を示唆してくれると感じた.冒頭の、小川の"展望"は歴史を遡った時点からの膨大な展望を噛み砕いて教えてくれる力作であり、本講座の展開が予測できるような位置づけたと思う."焦点"で示された「ジェンダー史の意義と可能性」「ヨーロッパの歴史認識をめぐる対立と相互理解」が楽しめた.後者は西側へ移ってきたポーランドの歴史を概括しており、ウクライナに焦点が当たっている現在、非常にタイムリーだと感じた.歴史に関するWebの紹介も嬉しい情報提供だ.

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    2022年04月24日
  • 木簡・竹簡の語る中国古代 増補新版 書記の文化史

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    蔡倫=紙の発明者ではなかったということが語られます。
    そこから始まる古代の紙発見の流れ、そして紙が
    発明されたのになぜ木簡、竹簡を使うのかという
    疑問(本題)へと話は移っていきます。

    木簡、竹簡にも様々な種類や用途があるということを
    図や写真で分かりやすく提示してくれています。
    また、書写材料の変遷や、字体の変化、書記官の仕事など
    木簡、竹簡に関りのあるところもしっかり書かれているので
    この時代の雰囲気を感じることが出来ます。

    木簡、竹簡の歴史を知るためには
    とても分かりやすくて読みやすい一冊だと感じました。

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    2020年08月19日
  • 韓非子 不信と打算の現実主義

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    まず序文にある古代中国における法医学の現代性に驚く。
    人間とは何ぞやという点は無視して、法の整備で社会を回していこうやという韓非子の先見性にも驚かされる。

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    2013年05月04日
  • 韓非子 不信と打算の現実主義

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     韓非は性悪説の立場に立っている。非違の行いを礼による徳化で矯正するとした 荀子の考えに対し、法によって抑えるべきだと主張した。

     徹底した現実主義者で現代の多様な価値観の中でも十分通用する内容をふくんでいる。

     自分の主張が自分の国に受け入れられず、敵対する秦の始皇帝に重用され、秦が大陸を統一、大帝国を打ち立てたという歴史はなんと皮肉なことだろう。

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    2012年02月17日
  • 韓非子 不信と打算の現実主義

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    紀元前三世紀、韓の王族に生まれ、荀子に学んだ韓非は、国を憂えて韓王を諌めるも容れられず、憤慨して著述に向かう。
    その冷徹な思想は秦の始皇帝をも魅了し、「この人物に会えたら死んでもよい」と言わしめた。
    人間の本性は善か悪か。
    真の為政者はいかにあるべきか。
    『韓非子』五十五篇を読み解くのみならず、マキアベリ、ホッブズらの西洋思想と比較して、いまなお輝きを放ち続ける「究極の現実主義」の本質に迫る。

    [ 目次 ]
    第1章 殷周から春秋戦国へ(神の時代の終焉;動乱の時代へ ほか)
    第2章 模索する思想家たち(天・天命は存在するのか;人の性は善か悪か)
    第3章 韓非と法家思想(韓非と『韓

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    2011年04月03日
  • 韓非子 不信と打算の現実主義

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    韓非子関連の本は初めて読んだけど儒家思想から説きおこしていてなかなかよい。ただ韓非子の思想自体はあんま好きじゃないかも

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    2009年10月07日
  • 中国義士伝 節義に殉ず

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    日本政府が北方領土を包囲した軍事演習を行い「もし今日戦争が起きたら、これが答えだ」とは言わない。仮に日本国民が残っていれば安全に待避させ、その上で然るべき措置を取るはず。昨日、どうやら彼の国は内政問題であるはずの台湾に対し、その主張の誤りを自ら証明するような威圧をかけたらしい。自国民保護を優先しない(=自国ではないから)。軍事政権国家の欺瞞や稚拙ぶりを浮き彫りにする行為だ。

    一方で、経済的にも怪しくなった至近時の情勢に対しギリギリの均衡を保つのは強い権力者でなければならない。民主主義では支持率が高まった時こそ戦争リスクが高まるが、権威主義では権力が不安定なほど軍の暴走を抑えにくい。まだ習近平

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    2025年12月31日
  • 岩波講座 世界歴史 第1巻 世界史とは何か

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     全集の第1巻ということで、総論的に網羅されたオムニバス論集となっている。オムニバスなので、全体的なことは言えないが、読みながらつくづく、「歴史研究とは、事柄を切り取りながら、自分なりの解釈で、正義感やイデオロギーを形成していく過程である」ということかな、とつくづく感じた。

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    2024年04月09日
  • 韓非子 不信と打算の現実主義

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    サブタイトルにある「不信と打算の現実主義」がそのまま韓非子の思考。
    性善説と性悪説は聞いたことあるけど、韓非はそこに与せずそんなことよりも人間の性に注目し、自分に利益がある方に行動すると定義する。それが正だとも悪だとも言わない。はなから人間など信用しない、とでも言っているようなドライで分かりやすい思考。現代社会にこれがどう活かされるか分からないけど、どこかで見聞きして知った(きっかけを覚えてない)この思考、それで買って積んであったこの本。難しく読みにくかったけど知れてよかった。

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    2022年08月26日
  • 韓非子 不信と打算の現実主義

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    焚書坑儒を経て、紀元前3世紀の考え方が現代に蘇る。その時代にそれぞれの考え方がどう、政治、経済、学問として捉えられてきたか?悠久の時を経て、残っている考え方を知るには良い書物だと思う。両端を見て、今の自分のポジショニングを考えさせられる一冊。

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    2021年07月24日
  • 韓非子 不信と打算の現実主義

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    韓非子そのものというより、性悪説、性善説の主義主張を参考にわかりやすく書かれている。
    人を信頼せず、評価で縛るやり方は現代のビジネスの参考にはなるが、全てではないと思う。

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    2017年12月29日
  • 中華帝国のジレンマ ──礼的思想と法的秩序

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    中国古来の礼と法の考え方を、様々な儒家の言葉を用いて解説し、日本人が感じる中国への思想の違和感を考察したものである。違和感の部分を詳細に、というよりは先人の礼への姿勢を多く分析することに重きを置いている。(その分析こそが一番違和感を知るために筆者が大切であると考えているのであろう)中国思想入門書のような気の持ちようで読むと良いだろう。

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    2016年11月20日
  • 四字熟語の中国史

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    いまひとつといった感じ。ちょっと期待はずれ。あとがきにあるように、ご自分の研究の誇示のように思えてしまう。

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    2012年04月09日