春原いずみのレビュー一覧
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ネタバレ
ロマンチックなお話で……
特殊な力を持ちながら、それゆえに引きこもるような生活を続けるヒロインの騎士になったヒーロー。彼女らの関係は主従関係から情熱的な愛を交える関係へと発展するのですが、その中で表現されるヒロイン、クリスタルの心情がとても少女チックで、切なさを感じさせながらも彼への愛がしっかりと伝わってくる。
後半でヒロインが酷い目に遭い、その特赦な力を失ってしまったあとでもヒーロー、アレクシスは彼女に寄り添い続けるのは二人の深い愛をよりよく表現している一場面だと思います。
しっとりしていながら、ロマンチックな物語を感じたかったらこの一冊はオススメかもしれません。 -
ネタバレ
ロマンチックと背徳的と
先生と生徒という禁断の愛は題材として多く使われていますが、それゆえに人気であることは確かです。背徳的な愛を貫こうとするからこそ、そそられてしまうのです。
ヒロインであるところの亜矢が、男性の経験はおろか、免疫もないとなると、ぎこちない生徒を先生が優しく手ほどきしていく濡れ場ができて、すごく好みの構図になります。私もついそれに自分も重ねちゃって……レッスンとかアフターとか、してほしいなぁとか思っちゃいました。 -
購入済み
何かオシャレ。
スタイリッシュで大人な香り(?)の漂う作品です(ただし残念ながら官能シーンはほぼなしですぅ)。タンゴとバイオリンにも興味出ました。弓原が伶に惹かれるのが「早っ!」って思いましたが後々納得します。キュンはないけどほんのり甘い伶と弓原の交流がくすぐったいくらいでイイ感じ。その後、暮林と弓原の繋がりを知らなかったのが裏切りの様に思えてショックでイキナリ姿を晦ましちゃう伶。事故でバレエ団辞退してから今までただ与えられるものを受け入れて守られてるだけで自分は良いのか?と悩んでた割には「あれ?ずいぶん思いっきりいいんじゃん」と感心してしまいました(笑)そんな伶を初めて見た日から恋焦がれ真っ直ぐ追っかけてくる弓原の溺愛ぶりと執着にもなかなか感心させられましたが。もう少しクールめキャラだったらこのお話のカラーにピッタリだったのにね〜!可愛いコちゃんすぎた。暮林が自制心と包容力のある大人な男で引き際も美しく「素敵な当て馬」で良かったです(笑)。
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Posted by ブクログ
医療ものです。
出身大学の違う医局に所属しているせいで、冷遇を受けていた矢代は、大学病院を追い出され、専門とは程遠い老人向けの療養型病院へ異動させられます。そこは、新しくて立派だけど介護療養のための施設で、外科医である矢代は途惑います。ところが、なぜか驚くような最新技術のオペ室があって、現れたのはずっと憧れていた香野という美形の超天才外科医だったのでした。
お医者さんの話は好物です。いろいろいい作品がありますが、こちらも良作。作者さんがお仕事で関わっているということで、とても専門的で興味津々になりました。『ER緊急救命室』など米製白衣ドラマが好きなら、克明なオペシーンや、医師周囲の絡み合う人間関係など面白く読むことができると思います。
矢代はおっとり温厚な年下わんこです。長身でカッコいいのに、意外に気が小さかったりするのが笑えます。憧れの香野の側にいることが至上の幸福なんだというのが、びしびし伝わってきて微笑ましいくらい。
その香野は、天才であるだけに、ただの美形というわけじゃありません。普段のやさしい物腰からは想像も付かないほど豹変し、オペ室では夜叉姫と呼ばれて、容赦ない独断の高速緻密な完璧技を披露するのです。その豹変振りが意外性があって魅力的です。そしてまた、医療場面の描写が適当じゃなくしっかり描かれてるのがいい。それがあるからこそ、矢代と香野の恋愛場面が生きてくるのだと言えます。
その天才外科医の魅力に吸い寄せられて?集まったチームの面々が全員個性的でステキです。
副院長の蓮城もイケメンの麻酔医の久能も、問題児の梅原もすごくリアルな人物描写で読ませます。
矢代が、ちょっと恋愛面ではヘタレだったりするのですが、大丈夫かなと思ったら、そこはしっかり香野が年上らしくリードしたりするのも、きゅんとしたりして。
いや、お医者さんのパワーゲームも相当なのね。理想と現実のギャップが大きい職業かもしれません。医療の高みを目指す者同士の憧憬や、妬みや、争いなどがふんだんに盛り込まれています。
オペ室の内部でも、患者とは別のところでいろいろあるんだな…と考えさせられました。そりゃ、白衣着てて天才でも、フツウの人間なんですよね。
矢代がただのわんこじゃなくて「リークゼロ」の腕を持ってるところも、小心だけどできる子でよかったポイントです。梅原の嫉妬も理解できる。
続き、プリーズ。
もっといろいろ読みたいです。あっちの二人がどうなったかというスピンオフでもいいな。矢代の家族にも悪と戦って?ぜひ活躍して欲しいです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ久々に、胸の奥がぎゅーっとなるBLを読んだ様な気がします。
最近、なかなかないので、この貴重です。
なんていうか、成長して行く上での痛み……みたいなものを、人は感じて生きていくんですよね。
いつまでも、同じままではいられないし。
全部が全部、抱えて行く訳にも行かない。
通り過ぎてしまえば、「あそこでああすればよかった……」だとか、最もらしいことはいくつでも思いつくのに、その時は、その選択がベストだって、考えちゃうんだ。
青いねー……。
でも、その青さにキュンキュンしたり、トキメいたりするんだよね。
という感じの話でした。
かなり、本文のボリュームは多め。
そして、回り道も、かなり多め。
本当、読み応えしっかり! という感じでした。