いくえみ綾のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
いやいや、これはすごく面白い。
面白いんだけど、これほどストーリーの説明が難しい作品もない。主人公にしか見えないある存在(仮に座敷童としておく)を軸にして、主人公とその周りの過去と現在とが錯綜するのだけど、ストーリーをややこしくしているのはその座敷童の存在の不確実さに依る。姿形が変わるのは当然として、単数なのか複数なのかもわからない。存在理由も目的も能力もわからない。いつ現れいつ姿を消すのかの規則性も見出せない。現象のどこからどこまでが座敷童に依るのかわからないが、何がしかの影響を与えているようにもみえる。話の軸にいることは間違いないのだが、それがどんな軸なのかさっぱりわからない。それが面白さ -
Posted by ブクログ
一生懸命な可愛らしい高校生を主人公にした少女漫画をずっと描いてきた作家が大人の女の人を主人公にした途端、急に主人公が恋愛下手で生きるの下手でどうしようもない…って設定になっちゃうのってなんだか悲しい。その点この漫画はいかにも『いくえみ稜の描いてきたヒロインがそのまま30歳になった』感じがして違和感なく読み進められるところがまず素晴らしい。そうか、あのキラキラとした青春を送ってきた高校生たちはみんながみんな少女漫画のハッピーエンドのまま老いていくわけではなかったのか、という説得力。
「読後感」といっていいのだろうか。読み終わった直後よりも寧ろふとした日常生活の中でこの本を思い出してはため息をつ -
Posted by ブクログ
2012/10/22
【好き】非BL。 本屋で見かけて気になって購入。 この作家さん読むの30年ぶりくらいか。 売れない俳優27歳:清武進(スー)の隣にクラブ歌手の元同級生:日下苑(くさかその)と歌う子供が引っ越してくる。 歌う子供はどうやらスーにしか見えないというファンタジー設定。 苑は高校時代、スーの死んだ親友:峻(しゅん)に何十回も告白しフラレ続けた過去があったり、峻が実はスーに懸想してたとか、先輩女優のミルコ姉さんがうっかり死んだりとか、死にネタと暗い過去が目立つ。 物語の調子が淡々とそこそこ軽い感じで進行するので読んでいてウツにはならない。 日常の出来事で日々上書きされいつしか記憶の