いくえみ綾のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2012/10/22
【好き】非BL。 本屋で見かけて気になって購入。 この作家さん読むの30年ぶりくらいか。 売れない俳優27歳:清武進(スー)の隣にクラブ歌手の元同級生:日下苑(くさかその)と歌う子供が引っ越してくる。 歌う子供はどうやらスーにしか見えないというファンタジー設定。 苑は高校時代、スーの死んだ親友:峻(しゅん)に何十回も告白しフラレ続けた過去があったり、峻が実はスーに懸想してたとか、先輩女優のミルコ姉さんがうっかり死んだりとか、死にネタと暗い過去が目立つ。 物語の調子が淡々とそこそこ軽い感じで進行するので読んでいてウツにはならない。 日常の出来事で日々上書きされいつしか記憶の -
Posted by ブクログ
5巻までってか、クッキーにおいての感想。クッキーや別マは今でもたまに買っちゃいます。やめられん。
いくえみさんのは昔から、それこそ中学生の頃からずっと好きです。奥田民生や香取慎吾や藤原基央に激似な主人公が出るたび興奮したのを覚えとります。
いくえみさんはその時その時代に生きる平均ちょい上の若人(当社比)の描写がすっごく上手い。ファッションや言葉遣いや思想などなど、いつ読んでも古臭い感がないのがすごい。
そして、登場人物に決して全てを語らせない、絶妙な歯がゆさ!
ああもう一思いに言っちゃえよ!と悶えてしまうんだけど、そこがまた。行間というか空間を読みまくって自分勝手に妄想しちゃうラストとか