織田作之助のレビュー一覧

  • 夫婦善哉 正続 他十二篇

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    大阪の市井に着目した作品が多く納められた短篇集。
    特に『夫婦善哉』と『湯の街』『黒い顔』が面白かった。
    庶民の生き生きした姿と熱気が読み手にも伝わってきた。『夫婦善哉』では職を変えて、多岐に渡る商売を行っていて呆気にとられた。
    お互い似た者同士だからこそ、色々あっても長続きするのだろうなと思った。
    『黒い顔』では昔の大阪の活気溢れる商いの街を知ることができた。活動小屋などの娯楽施設が多くあり、何年住んでも飽きない街だろうなと思った。

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    2023年08月31日
  • 天衣無縫 アニメカバー版

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    ネタバレ

    2022/12/16 途中までで断念
    次男蔵書から

    タイトルにもなっている
    「天衣無縫」
    まで読み終えたところで断念。

    ぐちを読んでいるみたいで、合いませんでした。
    現代に沿っていない表現等がありますが、そのままだというのは、いいと思います。
    その時代の情勢や風俗などが丸められるのは、違うと思うので。

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    2022年12月16日
  • 五代友厚

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    NHKの連ドラでディーンフジオカさんが五代さん役を演じ話題になりました。私の知識はその程度でした。今、大河で人気の渋沢栄一と並ぶ、或いは越える経営力のある人物だったと知りました。幕末の日本は素晴らしい人材がぶつかり合った時代、現代の日本人も負けてはいられないと思います。

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    2021年06月07日
  • 天衣無縫 アニメカバー版

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    「夫婦善哉」の感想は,ちょっと読みにくいかな.次の「俗臭」は,どうもピンとけぇへんなー.「天衣無縫」で,あかんオダサクはあわへん.だったのだけれども,「放浪」あたりから,結構読めるやんになり,「女の橋」,「船場の娘」,「大阪の女」の感想は,おもろいやんか.
    (前の3作は,あらすじだけの様な作風に慣れず,面白みを受け止められなかったのかも. 少し時間をおいてもう一度読み直してみるか.)
    残りの2編,「世相」は私小説風で,「アド・バルーン」も前の7編に比べ現代風な印象.

    学生のとき読まなかった織田作之助をいまさら手に取る気になったのは,某アニメの影響.KADOKAWA商法恐るべし.

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    2020年04月14日
  • 織田作之助 女性小説セレクション 怖るべき女

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    表紙がポップで良い感じ。
    「婚期はずれ」が一番印象に残りました。わが身に同じことが起こりつつあるので、ぞっとしたという意味で。

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    2020年04月04日
  • 夫婦善哉 正続 他十二篇

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    時間あったら読もうと思っていたけど、意外と読めず「夫婦善哉」と「続……」のみ。自由軒が出てきてちょっと笑った。いわゆるダメ男で、そもそも妻がいるのに駆け落ちていうどこまでもダメな男なのに、その男が結局ほっとけなくてしょうがない。少し病的なところもあったりするのかも。「続……」は最近見つかったものらしく、続きではあるけれど場所が移った番外編的なものにも見える。この後、どうなったのかも少し気になるけど、蝶子がやはり苦労するんだろうなあ。

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    2019年08月24日
  • 夫婦善哉 正続 他十二篇

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    正続の夫婦善哉だけを読んだ.
    こういうだめな男の系譜ってある時期まで綿々と続いてきたような気がするが,現代にもいるのかな.

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    2014年07月09日
  • 夫婦善哉 正続 他十二篇

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    どの短編も、ストーリーの起伏はないが大阪の街のにおいと少しやるせないような独特の空気感で人情が心に染みる。みんな頑張って生きている。

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    2013年11月19日
  • 夫婦善哉

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    以前追突事故に巻き込まれた時のこと、修理中の代車にはラジオしか付いておらず、そこから聞こえて来たのが収録されている『放浪』の朗読でした。

    作品から漂う当時の大阪の下町の雰囲気に魅了され本を購入。
    学生生活(2回目)を過ごした大阪の下町の大正~昭和の風情の描写が秀逸で、小説の登場人物の放浪に合わせて馴染みの地名が登場する度に郷愁をかき立てられるのでありました。

    表題の『夫婦善哉』では維康が天牛書店に通うシーンが出てきますが、
    この天牛書店は下宿先から徒歩1分と、僕が学生時代(1回目)に大変お世話になった本屋です。(店は移転していますが)
    最近読んでる本にも、ここで買った本が多いです

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    2013年02月05日
  • 青春の逆説

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    「夜は短し」で和服の美人さんが読んでた織田作之助全集で「織田作之助ってダレ??・∀・?」ってなってずっと興味があったところ、
    ちょうどよさそうなやつがあったので読んでみました。

    この主人公ほど自尊心とか敵愾心とかあったら、ってわたしにだって少しはあるけど、生きづらそうだなー
    一挙手一投足に、そこまでの思惑とか深読みとか、わたしは普段なんにも考えてないから、ここまで考えてたら疲れそうだなあと思いました
    わたしの場合その場では何にも考えてなくて、行動したり発言してから「まずったなあ」とか「○○しなければよかったかも」とか「失言だったなーアチャー」とか後悔することが多いです

    お母さんの描写はなん

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    2012年03月15日
  • 青春の逆説

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    自意識過剰男の青春と挫折を描いた物語。
    すっごいタイトルですね,これ。天才。
    小説自体は,後半から尻すぼみな感じもあるが,
    前半のラストなどは,これぞオダサクといった感じ。
    主人公の友人が文無しで金策に走りながらも,
    喫茶店でホットケーキを食べてしまう描写に笑える。

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    2009年10月04日
  • 青春の逆説

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    作者が自身を戯画化して描いたと思しき、自意識の強いイヤミな男が主人公の青春モノ。
    この主人公、頭はいいもんで、つるっと奨学生として三高、つまり今の京大に入るんですが、周りの連中のエリート気取りが鼻についてしょうがないもんで、ダメ仲間とともに授業をさぼってうだうだしてるんです。このあたりの描写がむちゃくちゃおかしい。さすがモリミさんやマキメさんの大先輩ですな。

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    2009年10月07日
  • 夫婦善哉

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    一本の小説に込められたエネルギーが圧倒的です。柳吉のどうしようもなさや蝶子の情の深さがたまらなく愛しい。
    ラストの善哉を食べるシーンはたまらなくロマンチックだと思います。

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    2009年10月04日