【感想・ネタバレ】天衣無縫 アニメカバー版のレビュー

あらすじ

≪TVアニメ「文豪ストレイドッグス」放送記念! アニメ描き下ろしコラボカバー版を配信!≫
太宰治、坂口安吾とともに無頼派として活躍し、大阪という土地の空気とそこで生きる人々の姿を巧みに描き出した短編の名手。その表題作を始め「夫婦善哉」「俗臭」「世相」など代表的作品を集めた傑作選。
<シリーズ累計250万部突破!「文豪ストレイドッグス」シリーズとは!?>
中島 敦、太宰 治、芥川龍之介、与謝野晶子、泉鏡花、F・スコット・フィッツジェラルドなど国内外の文豪のイメージをモデルに擬人化されたキャラクターが、「人間失格」「羅生門」などといった各文豪に関連する異能力を用いて戦うバトルアクションコミックス。
舞台は横浜。孤児院を追われた主人公・中島 敦は、とある自殺志願の男・太宰 治を助けたことから、異能力集団「武装探偵社」に所属することに。やがて、ポートマフィアの芥川龍之介らや、北米の異能力集団・組合(ギルド)との対決が激化していく――!

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Posted by ブクログ

思いのほかエンタメっぽく読みやすかった。オダサクの大阪に対する愛が登場人物に詰まっていて故郷への愛をものすごく感じた。各話しっかりオチがあって、余韻が良い。付け加える一言でこんなにも印象が変わるのか、と思うほどその一言が上手い。
内容は暗いはずなのに何故こんなにもカラッとしているのかと思うのが"夫婦善哉"
最後にあぁ貴方が俗、、と突きつけられるのが"俗臭"
芯に触れて初めてわかる今までを覆すかっこよさのある"天衣無縫"
まさに人生"放浪"
"女の橋"から"大阪の女"までの流れにある血筋。大阪の女ならではの強さ。
恥をさらしたそのオチがおもしろいオダサク視点の"世相"
ふわふわしたものを信じ抜く心温まる"アド・バルーン"

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2025年02月07日

Posted by ブクログ

高校1年生の時に読書感想文用の本として読んだが、人生経験が浅すぎてよく分からなかった。もう少し生きてから読み直したい。

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2021年04月05日

Posted by ブクログ

最初に読んだ時はダメ男にイラついて「夫婦善哉」と「天衣無縫」だけで挫折したんだけど、青山光二さんの『青春の賭け』を読んでオダサクの人間性や彼の生きた時代の空気に触れたお陰もあってか、2回目は面白く読めた。
「女の橋」「船場の娘」「大阪の女」の3部作がドラマティックで面白い。身分違いの報われない恋とみじめな人生の果てに、世代を超えて続く夢。戦火の中で燃え盛る橋を渡って生き延びる女性のたくましさが作品の根底をなしているように感じられた。
「世相」でオダサクが「青春の逆説」として語っているのが無頼派の心理なのかもしれない。

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2018年01月17日

Posted by ブクログ

大阪生まれ大阪育ちの私には、この小説はとても親しみやすい。土地やお金の事情が細かく描写されているからこそ、当時の空気感や生活が滲み出ているように感じる。

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2025年05月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

【戦前・戦中・戦後の大阪の街で、どうにか生き抜いた人たちの物語】

大阪ミナミのカレー屋「自由軒」に彼の写真が残っているのが、彼の小説を読もうと思ったきっかけだ。

9作の短編(部分的に設定が共通しているところが面白い)に登場する人物たちは、法善寺横丁、心斎橋、千日前、道頓堀、飛田新地など、僕が学生の頃闊歩していた街々で生活する(飛田には、こども会のボランティアで行っていた。どこに何をしに行っていたかをいちいち言う必要はないけどね)。畳屋町は僕が踊りに行きまくっていたディスコがあったところだ。物語自体は淡々と進むが、大阪の地名が相当こと細かに出て来るのは本当に興味深い。「田蓑橋」なんてどの辺にあるか、大阪生まれの者以外誰も知りまへんで。

物語には、大阪大空襲も、関東大震災もナマで登場する。2つとも、作者が生きていた時代の出来事である。

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2024年03月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

【夫婦善哉】
現代人の私からすると酷い話。
芸者として働く蝶子は声がよく人気もあった。惹かれつつあった柳吉という妻子持ちと駆け落ちして、そこからがまぁ大変。蝶子は柳吉の父に夫婦と認められたくて必死に頑張っているのに、肝心の柳吉があっちへふらふらこっちへふらふら。せっかく貯めたお金も娯楽に溶かしてしまうし、お店を開いてもすぐ飽きてやめてしまう。もうこの時点で私は柳吉を地獄へ叩き落としたくなったが、蝶子はそれでも柳吉を愛しているらしく小遣いも気前よく渡すし世話も焼いてやる。
なかなか酷い内容ではあるが読み応えはあった。主人公の蝶子が働き者でメンタルも強いためかと思う。また気が向いた時にでも読みたいと思う。とはいえ、本当に柳吉がどうしようもない奴なので星3評価(個人的な評価)。

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2024年10月18日

Posted by ブクログ

オチがしっかりした関西人好みの文学作品。
今もある大阪の土地から描くのは大阪にゆかりある作家、織田作之助。いや読んでよかった、面白かった。ただ一つ欠点があって、それは読みづらいこと!
頑張って読んでみましょう。

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2024年01月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2022/12/16 途中までで断念
次男蔵書から

タイトルにもなっている
「天衣無縫」
まで読み終えたところで断念。

ぐちを読んでいるみたいで、合いませんでした。
現代に沿っていない表現等がありますが、そのままだというのは、いいと思います。
その時代の情勢や風俗などが丸められるのは、違うと思うので。

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2022年12月16日

Posted by ブクログ

「夫婦善哉」の感想は,ちょっと読みにくいかな.次の「俗臭」は,どうもピンとけぇへんなー.「天衣無縫」で,あかんオダサクはあわへん.だったのだけれども,「放浪」あたりから,結構読めるやんになり,「女の橋」,「船場の娘」,「大阪の女」の感想は,おもろいやんか.
(前の3作は,あらすじだけの様な作風に慣れず,面白みを受け止められなかったのかも. 少し時間をおいてもう一度読み直してみるか.)
残りの2編,「世相」は私小説風で,「アド・バルーン」も前の7編に比べ現代風な印象.

学生のとき読まなかった織田作之助をいまさら手に取る気になったのは,某アニメの影響.KADOKAWA商法恐るべし.

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2020年04月14日

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