沢村貞子のレビュー一覧

  • わたしの献立日記

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    大変失礼ながら女優としての沢村貞子さんをわたしは知らない
    黒柳徹子さんのエッセイ(オススメです!!)で愛する夫のために献立を考えていた、料理上手だったと記されていたから興味が湧き…

    明治生まれで戦前・戦後を生き抜き、女優として活躍された作者さまだけれど
    台所仕事にたつ作者さまは、季節を感じ、自分と夫の身体や好みを考える愛あふれる品の良い女性

    作中にある献立をみると
    気温やお天気まで記されているし、アプリなんて存在しない時代におやつに至るまで記されていて…あ〜なんて素敵な感性✨

    時代は違うけれど、物価高に嘆かれていて、遠い存在の方なのに、身近に感じてしまった

    素朴で愛らしい、安野光雅さん

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    2025年10月31日
  • わたしの献立日記

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    ほぼ、日々の献立が書いてある。
    小話が少し。
    丁寧な日々の献立。のり、とかかまぼことか、あぁそれだけでも一品か。むしろ品が良い感じがするなとか、この料理はどんな料理だろう。とか、作ってみようかな、とか。
    昭和の時代はこういうのを多く食べていたんだなとか、天気や、気温・・
    几帳面に綴られる確かな情報?で、想像が掻き立てられます。
    健康的な献立。
    時代(それとも沢村貞子さんのお宅だけ?)の空気感が感じられるのがいい。
    料理が出てくる本と、昭和が好きな私(平成生まれ)にぴったりでした。
    今で言う丁寧な暮らし、昔の人は自然にしていたのかな。

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    2025年05月18日
  • わたしの台所

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    女優の沢村貞子さんの73歳頃のエッセイ。
    疲れた体で家事をする時も美容体操と思えば楽しい
    ものよ、と。
    毎食事の献立をかいたノートも18冊。
    毎日を丁寧に生きた下町の真面目でおちゃめな女性。
    見習いたいです。

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    2025年02月02日
  • わたしの台所

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    一人暮らしを始めてからというもの、生活が疎かになりがちだ。
    朝から夜まで働いていると、生活の質にまで気を配る余裕は失われていくし、不便も不健康も不愉快も、自分一人さえ諦めてしまえば、問題になることはない。

    だけど、そんな私も手間暇をかけて作った出来立ての料理を、ゆっくり味わって食べる時間には確かな価値を見出している。
    健康にいいとか、美容にいいとか、そういうことではないのだ。
    身体の内側がぽっと温かくなり、その熱がみるみる手足の指先まで伝わって、全身が綻んでいくあの感覚。
    コンビニ弁当や冷えた惣菜の温め直しばかり食べていたのでは、決して満たされることのない何かが確かにある。

    著者は、自分自

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    2024年02月21日
  • わたしの台所

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    数年前に購入した本ですが、読み始めてピンと来なくて積読になっていました。でもこの冬読み出して、時代や若い人と自分の乖離について描かれた部分に共感し、ぐんぐん読み進めることが出来たのは、良いことなのか寂しいことなのか…(苦笑)
    元々料理の描写が大好きであるから、この本が気に入らないわけはなく、五目豆や糠漬けなど、できそうなものはやってみよう、と誓った新春でした。

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    2024年01月02日
  • わたしの献立日記

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    衣食住に関することがどんどん便利に手軽になっていく時代だからこそ手間暇かけて、それすら楽しんで自分のこだわりを確立できたらいいなとこの本を読んで思った。

    本の中に出てきた梅酢がとても美味しそうだった

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    2023年02月04日
  • わたしの台所

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    人生を上手に生きてく為の手引きのような一冊。
    お料理の心得、身だしなみを整える心得、人付き合いの心得、休むこと、歳をとるということ、一所懸命幸せを掴むこと。
    いつの時代も「これだから若い人は……」って言われるてるのがおかしかった笑。
    とてもおすすめ。

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    2023年01月19日
  • わたしの献立日記

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    食の大切さ。食卓の大切さがしみじみ感じる一冊。
    「住むところはこぎれいなら結構。着るものはこざっぱりしていれば、それで満足。(中略)いわばごく普通のつつましい暮らしをしている。ただ─食物だけは、多少ぜいたくをさせてもらっている。」

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    2023年01月14日
  • わたしの茶の間 新装版

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    沢村さんや、そのお母さんたちがいまの世界を見たら、卒倒ものだろうな…
    拍車がかかった大量生産に大量消費。人情の欠けらもない冷たい人々。
    昔はよかった…じゃないけど、もう少し温かみが戻ってきたらいいのになと思う。
    わたしも沢村さんやお母さまのように、日々の幸せといっしょに暮らしている人への心遣い、持ちすぎないように生きていこう。
    この本を読みながら、とりあえずは本棚の整理をして、蔵書をかなり減らした。
    滞留させずに回していこう。

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    2022年10月06日
  • わたしの台所

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    懐古主義になってしまうんだろうか、
    でも、沢村さんみたいな考えで生きる人が増えれば、世界はもっと温かい場所になる気がする。

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    2022年08月05日
  • 貝のうた

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     沢村貞子(1908~1996)「貝のうた」、1969.11刊行、1983文庫化、2014.3再刊。半生記です。昭6年今村氏と結婚し、昭7年、共産青年同盟の一員(赤)として特高に逮捕され、留置所29日間を2回、起訴され護送車で刑務所に。23歳の初夏から24歳の春まで政治犯として10ヶ月、独房で過ごしたそうです。反省文(上申書)を書いて半月後保釈されたとか。府立第一高女の受験番号は136、服の襟に書かれた番号は135、一生この二つの番号を忘れないと。受験番号を記憶していたとは・・・、すごい記憶力ですね!

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    2021年06月12日
  • わたしの献立日記

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    「おいしいものとまずいものーー 人によって好みは違うが、口に入れた食物の値打ちを決めるのは、それぞれの味蕾だという」

    食物の価値や美味しいかどうか、どれだけお金を掛けるか、そんなのは人それぞれ。感覚が合えば同調すればいいし、合わなければわざわざ否定する必要もなく、無視すれば良い。

    沢村さんのこだわりの(決して高級品ばかりでない)献立が見られます。ゴールデンウィークに良い本を読むことができました。

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    2021年05月06日
  • わたしの献立日記

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    明治生まれの名女優の献立日記。鰹節削ってお出汁をとる…、ほかの女優さんが揚げ物は台所が汚れるから作らないと言ったのを、使わない台所なんてねえ、と思う貞子さん。
    全てが素敵でため息ものだった。
    出てくる料理で、食べてみたいのは、色々あるが、特に食べたいのは…うにと玉子を根気よく煎り上げて作ったものを混ぜた御飯…。

    日本の芯のある一度決めたことはやり通す凛とした女性の姿はこれから何年も先に私の、
    この本を読んだ人々の心にに永遠に刻まれることだろう。
    到底真似は出来ないが、見習いたいと強く思った。

    途中、黒柳徹子さんの著書「トットひとり」の沢村さんの章を再読、号泣。

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    2021年01月06日
  • わたしのおせっかい談義 新装版

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    ネタバレ

    ご本人は「自分には華がない」、脇役人生と仰ってますが、なかなかどうしてと思いますw。沢村貞子さん(1908~1996)「わたしのおせっかい談義」、1986年刊行、2017年新装版文庫。読みやすくて小気味よいエッセイ、もうお亡くなりになりましたが、ファンになりました!野次馬根性(何にでも興味を持つ)は大事。そして、クモの巣など何にでも感心してしまう感心魔。惚れ惚れします(^-^) 台所の後始末をするのは、次に美味しいもの作るための準備、着物もちゃんと後始末して手入れしてこそ着物を着る楽しみがある。出船の精神、大切ですね! なお、弟さんは加東大介氏(1911~1975、享年64)早逝でした。
     沢

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    2020年12月02日
  • わたしの茶の間 新装版

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    大好きな作家さんの文庫が
    新装版で出た時は
    再読(再再読)のチャンスですよね

    沢村貞子さんのエッセイを読んだあとに
    「男はつらいよ」を楽しむ
    寅さんの科白を堪能したあとに
    お貞さんのエッセイを楽しむ

    どちらも 極上の一日に
    してもらえます

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    2020年05月09日
  • わたしの献立日記

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    新潮文庫版で読みました。人の家の本当の毎日の献立なんて、実際はなかなか見ることができないものだけど、飾らない性格の沢村貞子さんだからこそ、また、毎日のお料理を大事にされていてそのままでも素晴らしい献立たちだからこそ、読んでいるだけで楽しかったです。料理が苦手だけど、いつかこんな風に食事と向き合えたらいいなーと思い、最近刊行された飯島奈美さんが再現されたレシピ集も買いたくなっています。

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    2020年04月17日
  • わたしの台所

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    日常を押し付けない優しさとユーモアで彩る。がっつかない生活は季節という移ろう時間に身をまかせる言葉で綴られていく。"便利" とは距離を置いたところに "喜び" や "楽しさ" は佇んでいるのではないだろうか。そんなにあくせくせずとも時間は未来へと確実に歩んでいる。その瞬間を興じる事が生きている実感であろう。大切な時間を焦って見過ごしてませんか、勿体ない、これも貧乏性かしらん。

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    2020年02月12日
  • わたしの献立日記

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    普段ぬか漬けをまったく食べないのだけれど、沢村さんの本を読むときれいな青い茄子やパリンとした小かぶのぬか漬けがすごく食べたくなる。

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    2019年08月19日
  • わたしの台所

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    ネタバレ

    い図。トットちゃん!をみて以来、沢村さんの著作が気になって。朝起きて夕飯の献立を考えるのが日課だなんて、食事は大好きだけれど、食事を大切にしようという気持ちはその日その時でまちまちの自分には、すごいなぁと思えた。天ぷらの話が一番好き。夏の夕方の風がそよぐ台所で、サクサクの天ぷらをご主人が気持ちよさそうにほおばる様子を、沢村さんも微笑んで見つつてんぷらを上品に食べていられる様子が、その温かい爽やかな空気が、眼に浮かぶよう。里帰りが終わったら、おチビもいるけどてんぷら揚げたいものだ。2018/2/13
    ◆引用
    p18…そう言われてみれば、家事は私にとって、ちょうどいい運動になっているのかも知れない

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    2018年02月13日
  • わたしの献立日記

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    愛してやまない1冊です。
    残業の帰り道、この1冊にどれ程心を癒されたことか。
    献立日記の名の通り、本書の大半は著者が26年間綴り続けた献立が載っています。26年ですよ。
    年数だけでなく、その中身も圧巻です。主食から副菜、汁物まで、忙しい女優業でありながらこんなにも丁寧にきちんと毎日を送っていた人がいたなんて、とただ驚くばかり。

    日々の暮らしを丁寧に扱う心意気が、ページを開く度にこちらにまで感じられて、それが忙しい日が続いてもなお「私も毎日を丁寧に過ごそう」と思い起こさせてくれたのです。

    さて、そもそも私が本書を手に取るきっかけをくれたのは、平松洋子さん。
    いわく、「献立日記は、沢村貞子にと

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    2016年09月10日