栗原康のレビュー一覧

  • サボる哲学 労働の未来から逃散せよ

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    過激な言葉が使われているせいで、はじめは抵抗を感じる。それが一章読む毎に、アナキストの主張に自分の理解が追いついていくのがわかる。読み終わって、すごくシンプルな主張だったのだと知った。

    世の中のべき論は、資本主義社会のルールであるだけで、やらなくていい事があふれてる。もっと本能に忠実になっていい。

    社会についていけず疎外感を感じたときに読めば、答えが載ってるわけではないけど、楽になる人がいるんじゃないかな。

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    2022年04月18日
  • アナキズム 一丸となってバラバラに生きろ

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    以下、引用
    ●アナキズムというのは、ギリシア語のanarchosからきていて、(中略)ていねいに訳していくと、「だれにもなんにも支配されないぞ」とか、「統治されないものになれ」ってのがアナーキーになる。
    ●権力の暴走はアナーキー?(中略)アナーキーってのは、いつでもそういう権力をぶちぬいてやるぜってことだ。もうちょっといえば、かりに権力の横暴に反対しても、それがまた権力になっちまったら、いつだって、そいつもぶちぬいてやるぜってことだ。
    ●前日のあの大会議はなんだったっていうことさ。だってさ、すんげえ苦労して、何時間もかけて1万5000人で全員一致のコンセンサスをとっておいて、いざ本番になったら、だれもまもらないわけだからね。バカやろうだ、圧倒的なバカやろうだ、てやんでい。でもね、そうじゃなきゃ、アナーキーじゃないんだとおもう。逆にだよ、オレたちはアナキストだから自己統治や水平性をおもんじている、だから、みんなできめたことはまもらなきゃいけないんだ、絶対服従、デモで不規則行動をとるな、したがえ、したがえっていいはじめたら、あたらしい支配がたっちまうからね。アナキズムという名の、民主主義という名の。
    ●アナキストはムダがいのち。
    ●直接行動ってのはテメエのことはテメエでやるってことだよ。この場合、どでかい労働組合とか、クソみたいな政治家なんかにたよらなくても、たとえ少人数であっても、たとえ一瞬であったとしても、自分たちの力でじかに軍需工場をとめてみせる、それができるってことをしめしてみせる、(中略)じゃあ、どういうことをやったのか。10月19日、白昼堂々、東京都田無市、いまの西東京市にある日特金属工業にのりこんだ。(中略)だいじなのは、かれらが物的効果にはこだわっていなかったってことなんだ。だって、日特金属にのりこんで電源を切ったっていっても、工場がとまったのは15分くらいだからね。逆にいうと内容が良くてもダメなんだ。(中略)ちっちゃな軍需工場をとめても意味がないとか、この工場をこれだけの人数をかけて、何時間も何日もとめることが効果的なんだ、それがもっとも革命的なんだ、だからオレたちにしたがってればいいんだとかっていいはじめたら、あたらしい権力がたってしまう。
    ●いつだって、ひとってのは、あいつらこまってんなっておもったら、なにかしてやりたいっておもうものだ。でもなにもできない、でもなんとかしてやりたい、わかりたい、でもわからない。そうおもえばおもうほど、テメエのなかの合理性が錯乱し、もうやめられない、とまらない、異様な力がわきあがってくる。
    ●ふだん、うちらがあたりまえだっておもっている自分は他人によって強いられた自分である。カネをかせぐのがあたりまえ、資本家にしたがうのがあたりまえ。(中略)でも、そうやって生きていると、カネにならなきゃ、なにひとつ好きなことができねえし、カネもちにコキつかわれて、自分の人生をふみにじられちまう。だったら、そのあたりまえだとおもってきた自分の皮をひんむいてやるしかない。でも、むいてもむいても皮がある。だってさ、いろんなあたりまえがあるからね。(中略)でも、そういうのをむいてむいてむきまくって、それこそ自分が理想としてきた自分すらひんむいちまって、かんぜんにゼロになったとき、はじめて本当の自分の人生がはじまる。もうだれにもしばられない。いつだって、ゼロからはじまるいまこのとき。やりたいことしかやりたくない。そのやりたいことにすらしばられない。いつだれがどこで、どんな生きかたをはじめるかなんて、そんなのだれにもなんにもわからない。生きることは爆弾だ。その力が労働によって封じこめられているならば、もういちどその力を爆発させてみるしかない。生の拡充だ。パンパパーン!!!
    ●ひとが明日なんか捨てちまうってのかな。仕事も、自分の命も、革命の大義も、そんなもんはどうでもいい。ぜんぶかなぐり捨てちまって、いまこの場で遊びたい、おどりたい、うたいたい、そうさせてやまない力がある。だいじなのは、その力にふれることだ。だれにもなんにもしばられない力を手にするってことだ。しかも、おもしろいのはそういうときって、もちろんのぞんでやってはいるんだけれども、自分の意志で選択してやっているわけじゃないんだよね。もっと無意識的なものってのかな。だれかが火をつけると、ふっとメロディーがわきあがってきて、ああ、明日、仕事があるのに、ダメなのにってわかっているけどやめられない、とまらないんだ。
    ●えっ、秩序をはみだすのは、犯罪だって?みんなにきらわれてしまうって?上等だよ、上等だよ、ひらきなおるわけじゃねえが。現にあるものをブチこわせ。主人でもない、奴隷でもない、民衆の生をつかみとれ。新天地にむかってあるきだせ。それはとても孤独なことなのかもしれない。おいら、ゴロツキ、はぐれもの。でも、ひとたびその一歩をあゆみだせば、かならずあのメロデイがきこえてくる。もうなんにもこわくない。過去の民衆たちがおどりだす。おいらもいっしょにおどりだす。つられて、だれかもおどりだす。ユートピアだ。コミュニズムとは絶対孤独である。それは現にある秩序をはみだしていこうとすることだ。かぎりなくはみだしていこうとすることだ。あらゆる相互扶助は犯罪である。アナーキーをまきちらせ。コミュニズムを生きてゆきたい。

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    2022年03月05日
  • 執念深い貧乏性

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    アナーキストの素養は基本的に無い事は自分で分かっていますが、そういう方向性に魅力を感じる瞬間がある事もしばしばあります。反抗出来るという事は、言いたいことを言えるという事でもあるので、そこには多大なる魅力を感じます。
    さて、伊藤野枝の伝記で非常に気になって著者の本を読んでみました。おちゃらけた文章ですが騒乱を好む人々のお祭り騒ぎが封じ込められていて、読んでいるうちに感化されそうな怖さが有ります。授業で焚きつけられていたら、影響されやすい僕もアナーキストになってしまうかも。

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    2022年02月22日
  • はたらかないで、たらふく食べたい 増補版 ――「生の負債」からの解放宣言

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    本屋の店主さんがオススメしていたので読みました。
    普段読まない主張や文体で新鮮。
    好き嫌いが分かれそう。
    おもしろいリズムだと感じましたが、流し読みしてしまう。
    ただ、今の社会に疑問を持つ、自分を持つ、という視点を思い出させてくれて良かった。

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    2021年11月09日
  • サボる哲学 労働の未来から逃散せよ

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    こんなに熱い本を初めて読んだ。
    筆者の栗原さんの言葉を使えば、共鳴して、震えた。

    アナキストとか、資本主義の奴隷とか、よくわからない。でも、間違いなく、私は一般常識(と思い込んでいるもの)とか、敷かれたレールとか、古き良きとか、あるかもわからない将来とか、そういうものに縛られて生きていたことがわかった。そのために今我慢しちゃあだめだよねってことも、頭ではわかった。(実行に移せるかはこれから。)

    個人的には、ちょっと熱すぎて共感できない部分があった。暴動を、反逆を、破壊を、やれやれ!というような書き方はあまり好きではないな。まあ、言いたいことを我慢して、何もしないのは良くないけど。

    労働について根本的に考えてみたことがない人、働くこと自体やだなって思ってる人、よかったら読んでみてください。

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    2021年08月09日
  • はたらかないで、たらふく食べたい 増補版 ――「生の負債」からの解放宣言

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     "はたらかないで、たらふく食べたい''
     そうできたらなあと思いつつ、でも仕事をしないとお金が稼げないしということで、何とか仕事に就いて働く、それが普通の生活だと思って生きている人が多いのではないだろうか。

     働かないと生きていけない、それは本当なのか、もっと違う生き方もあるのではないか。アナキズムや労働運動に関する研究や実体験をバックにしつつ、著者は饒舌にアジる。始めのうちは文章が露悪的に感じられたが、読み進めていくと、段々その文体に快感を覚えるようになってくる。

     語りの面白さに加え著者の生活態度の可笑しさもあり、笑ってしまうところが多いが、一編一編の内容は現代社会の本質を鋭く突いており、とても考えさせられる。

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    2021年03月08日
  • アナキズム 一丸となってバラバラに生きろ

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    体型的なアナーキズムが説明されていると思ったけど、そうではなかった。
    実践的アナーキズム、帰納法的にアナーキズムを知りたい方にオススメ。

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    2020年12月16日
  • 執念深い貧乏性

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    ネタバレ

    ファーマータナカの本棚。
    題名からして、きっとおちゃらけた軽めのエッセイでお似合いだろうと手に取ってみたら、何か既視感のある波動が伝わってくる。
    後付だが、著者はアナキスト大杉栄の研究者だった。
    滅多矢鱈擬音連発しながら、無政府というよりギリシャ語源に近い、支配・権威・根拠からの脱出を叫んでいた。
    上品上流な階層の方には、勿論お勧めしません。

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    2019年10月08日
  • はたらかないで、たらふく食べたい 「生の負債」からの解放宣言

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    小谷野さんと似た印象を受けたが思想は真逆のような共通点があるような。著者はなかなかイケメンなのでヒモを目指してみてはいかがか。なんか中途半端で癖の強い文章だった。

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    2019年02月26日
  • アナキズム 一丸となってバラバラに生きろ

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    ネタバレ

    長渕剛の歌詞がところどころに出てくる。実際ファンだとちゃんと公言してた。
    砕けた文体でアナキズムとは何かを語っている。アナルコキャピタリズム、アナルコサンディカリズム、アナルコフェミニズム、アナルココミュニズム等々について、大杉栄、エマゴールドマン、伊藤野枝といった人々を紹介しつつ説明。
    ちょっと自分には理解が難しいんだけど、対価交換が当たり前だとか役に立つ立たないだとかって既存の資本主義の秩序を当たり前と思っている自分に気付かされた。

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    2019年01月05日
  • アナキズム 一丸となってバラバラに生きろ

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    アナキズムとは何かを、まさにアナーキーな文体と
    随所に挿入されるアナキズム文献からの引用、そして筆者の実体験をベースに伝えてくれる。

    繰り返される破綻寸前の文章は自分には合わない、というのが正直なところだが
    反復から浮かび上がってくるものがおそらくアナキズムの本質なのだろう。

    序列を、階層を、作らない。
    コンセンサスを是としながらも、コンセンサスに従うかは結局のところ本人次第。
    読めば読むほど混乱してくるが、
    近年良しとされるボトムアップ型・自律型組織とアナキズムの類似点などアナロジーを駆使してこの本と相対すると中々に楽しい。

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    2018年11月21日
  • 現代暴力論 「あばれる力」を取り戻す

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    関東大震災の際に憲兵隊に虐殺されたアナキスト、大杉栄の研究者による暴力論。
    なかなかに刺激的な内容です。
    冒頭、いきなり、「暴力を肯定しなおす」
    目次はこんな感じ。
    第一章 国家の暴力 我々は奴隷根性を植えつけられた
    第二章 征服装置としての原子力 生きることを負債化される

    ときて、最後は

    おわりに わたしたちはいつだって暴動を生きている

    濃い内容の割に文章は平易で分かりやすいんですが、何を狙ってかひらがなを多用してて、かなり読みづらい(^_^;)
    内容が面白いだけにとても残念です。

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    2016年07月09日