藤井美佐子のレビュー一覧
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国民社会主義の台頭とナチの蛮行、組織的・計画的なユダヤ人根絶政策をわかりやすく解説した本。ドイツだけでなく欧州各国で反ユダヤ人感情が根付いていたことには驚いた。国家によるテロも踏まえれば、あれほどまでの排外主義とナショナリズムがまかり通った理由も納得できた。
目を奪われた一文があった。占領下のナチ・ドイツで、親独的なソ連国民が敵国であるドイツのユダヤ人銃殺に手を貸したという主旨の一文だ。愛は国境を超えるとも言うが、反ユダヤ人感情は国境を超え、敵味方の区別すらをも超えてしまったというのだ。それほどまでに差別意識というのは根強く、今のアメリカでも白人と黒人の対立が続いているのも理解が容易い。
ホロコーストを通してヨーロッパのユダヤ人は600万人減少したという。一人の人間の熱烈な努力と、それの実行に適した環境によって(計画的に達成された数値としては)600万人もの人々を減らすことが可能なのである。
私たちは環境を正しくせねばならない。鬱憤や憤怒を武器として政治的に利用したナチ・ドイツの体制は到底許されるものではない。誰がヒトラーを生み出したのか、誰がヒトラーを許したのか、私たちはそれについて深く考えると同時に、社会に目を光らせる必要かある。これが私がこの本から学んだ最も大切なメッセージだ。
失敗から学ぶことは多い。世界の趨勢が間違った方向に向かっている時には、また読み返したい。
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興味深かったこと
FGF5を除去したマウスは、毛周期の成長期が非常に長くなるので、FGF5が毛幹の長さを制御するブレーキの役割をなしている。
音のストレスはホルモンや神経を介して毛の成長を抑制するのに対し、外側からの直接の傷は毛の成長を刺激する。
毛幹の成り立ちは、映画が多くのコマで構成されているのに似ている。映画の一コマ一コマが長い物語の断片を映し出すように、毎日、毛幹の底に付加される細胞にはまさにその日の健康状態が記録されている。(中略)毛幹はひと月あたり1.3cmほどのペースで伸びるので、水銀が記録された’’コマ’’は魚を食べた3ヶ月後に皮膚表面から約2.5cm上の位置にある。
将来的な植毛法:毛包から幹細胞を取り出して毛乳頭細胞と組み合わせ、毛包の前駆細胞を形成し、患者の頭皮の適切な位置に移植できるよう、最後は植毛手術を担当する外科医(またはロボット)に戻せばよい。
将来的な発毛の薬物療法:正常な真皮細胞を望む部位の毛包になるように誘導する成長因子の構成を突き止め、これらの物質をナノ粒子を使って狙った部位にピンポイントで届ける。粒子表面にアンドロゲン分子を持っていれば、アンドロゲン受容体を持つ細胞にくっつく。 -
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ネタバレ図書室に死体なんていかにもミステリ。
バースにある初版本協会にキュレーターとして勤めるヘイリーだが、ここのコレクションであるミステリにはまったく不案内なのを隠している。ある朝部屋を貸していた二次創作サークルのメンバーであるトリストが図書室で死んでいるのを発見してしまう。犯人は? ヘイリーの職は? そしてロマンスの行方は? ヒントはクリスティ作品にある?
ミステリは読んだことがないヘイリーが殺人事件に遭遇し、最初はやる気がなかったのに『書斎の死体』を読んだらミス・マープル気取りで捜査をし始めてしまうのが面白い。読んでいると素人探偵したくなるのわかる。二次創作メンバーの癖あるメンバーもみんな怪しく思えてくるし、馬が合わない事務局長ウルガーも、清掃業者のポーリーンや兄も容疑者かと疑ってしまう。それに加えて設立者の甥チャールズ・ヘンリーもめんどくさい。立ち上げようとした文学講座の講師候補として出会ったヴァルとの関係も気になってしまう。
バースは一度行ったことがあるので、その雰囲気も楽しい。作者はイギリスが大好きらしい。ウェイトローズのお惣菜美味しいよね。 -
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ネタバレ■評価
★★★☆☆
■感想
◯40人ほどの科学者を、列伝的に紹介する本
◯名前の聞いたことのある科学者がたくさん出てくるが、逆にかけているところもあったので、補間することができた
◯興味の対象が、地学(星)→錬金術→解剖学→物理学→化学→生物学→理論物理→生命学→コンピュータ、と大きく移り変わっていくさまが面白い。科学技術の進歩で歴史が作られていく、変わっているので歴史を知るには科学は必要だと思った。
◯細分化された知識から統合的に俯瞰してみることで、アナロジー思考を深められるなと思った。
◯全く知らない状態から読むと固有名詞の多さに辟易してしまうけど、高校までの一般教養とyoutubeゆっくり解説などでよく出てくるぁという人は、出てくるとすぐ覚えられるし、つながりが分かる。断片を覚えた後に有機的に繋いでいくことが、大人の記憶方法として優れているのかなと感じた。 -
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アリスンは、離婚して心機一転、娘のメリッサと二人で故郷のニュージャージーに帰ってきた。
夢のゲストハウス経営を実現させるべく、築100年超のヴィクトリア様式の屋敷を購入し、得意のDIYでリフォームに取りかかったのだが、不可解な事故で頭を強打した事をきっかけに、この家に取り憑いた二人の幽霊が見えるようになってしまった。
二人はこの家で心中した事になっている、前オーナー・マキシーと、彼女が雇った探偵・ポール。彼らに自分たちを殺した真犯人を探して欲しいと頼まれ、アリスンは家から出られない幽霊達の代わりに犯人探しに乗り出すことに…
コージーミステリって、こういうのだっけ?
うーん、面白くなかったとは言わないけれど、登場人物(幽霊も含めて)がもっと個性的なら、もっと面白くなりそうなのに。
そして、海外のこの手の女性が頑張るストーリーって、どうしてもセクシーなイケメンとのロマンスを入れなきゃいけないのだろうか。
かえって興醒めするのは私だけか。