藤井美佐子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
興味深かったこと
FGF5を除去したマウスは、毛周期の成長期が非常に長くなるので、FGF5が毛幹の長さを制御するブレーキの役割をなしている。
音のストレスはホルモンや神経を介して毛の成長を抑制するのに対し、外側からの直接の傷は毛の成長を刺激する。
毛幹の成り立ちは、映画が多くのコマで構成されているのに似ている。映画の一コマ一コマが長い物語の断片を映し出すように、毎日、毛幹の底に付加される細胞にはまさにその日の健康状態が記録されている。(中略)毛幹はひと月あたり1.3cmほどのペースで伸びるので、水銀が記録された’’コマ’’は魚を食べた3ヶ月後に皮膚表面から約2.5cm上の位置にある。
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Posted by ブクログ
ネタバレ■評価
★★★☆☆
■感想
◯40人ほどの科学者を、列伝的に紹介する本
◯名前の聞いたことのある科学者がたくさん出てくるが、逆にかけているところもあったので、補間することができた
◯興味の対象が、地学(星)→錬金術→解剖学→物理学→化学→生物学→理論物理→生命学→コンピュータ、と大きく移り変わっていくさまが面白い。科学技術の進歩で歴史が作られていく、変わっているので歴史を知るには科学は必要だと思った。
◯細分化された知識から統合的に俯瞰してみることで、アナロジー思考を深められるなと思った。
◯全く知らない状態から読むと固有名詞の多さに辟易してしまうけど、高校までの一般教養とyoutubeゆ -
Posted by ブクログ
アリスンは、離婚して心機一転、娘のメリッサと二人で故郷のニュージャージーに帰ってきた。
夢のゲストハウス経営を実現させるべく、築100年超のヴィクトリア様式の屋敷を購入し、得意のDIYでリフォームに取りかかったのだが、不可解な事故で頭を強打した事をきっかけに、この家に取り憑いた二人の幽霊が見えるようになってしまった。
二人はこの家で心中した事になっている、前オーナー・マキシーと、彼女が雇った探偵・ポール。彼らに自分たちを殺した真犯人を探して欲しいと頼まれ、アリスンは家から出られない幽霊達の代わりに犯人探しに乗り出すことに…
コージーミステリって、こういうのだっけ?
うーん、面白くなかったと -
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Posted by ブクログ
本書は題名の通り、毛髪を始めとする「毛」と人類の関わりについて、生物学、歴史学、文化人類学等々の幅広な見地からの多彩なトピックを集積したもの。毛の成長を司るメカニズムや、毛の人種や体の部位による構造の違い、発毛を促す最先端技術などは初めて知る部分が多く興味深く読めた。終盤、近代西洋社会の成立と羊毛の関係を論じる段がやや冗長に感じられたのは、訳者あとがきにある通り、羊毛が本質的に日本人にとって外部である西欧からもたらされた「テイラーメイド」なものであり、社会・経済的なプラットフォームとして機能した歴史が浅いからだろう。
著者は毛髪の発生部位である「毛包」研究を専攻とするイエール大の医学博士。 -
Posted by ブクログ
離婚を経て心機一転、購入した古い屋敷をリフォームしてゲストハウスを開こうと張り切る母娘二人。
しかし、その屋敷は幽霊が住み着くいわくつき物件だった!
幽霊が登場しオカルトな展開はあるものの怖くはなく、むしろドタバタなアットホームコメディでとても楽しい1冊でした。
屋敷に住み着いた幽霊は前オーナーと、その彼女から依頼を受けた探偵の青年。
なぜか急に霊能力に目覚めたアリソンに、自分たちを殺した犯人探しを依頼します。
ある日突然命を奪われ、訳も分からぬまま幽霊となってしまった二人の境遇には辛いものがありますし、主人公母娘に脅迫があったり、屋敷を巡るいざこざに巻き込まれ周囲は結構シリアスな展開にな