佐木隆三のレビュー一覧

  • 復讐するは我にあり

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    ネタバレ

    重い。 

    救いがない殺人鬼。
    関わった全員を不幸にする…これが現実かと呆然とするしかなかった。

    何度も言うが…救いがない…

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    2022年04月03日
  • 身分帳

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    映画「すばらしき世界」の原作ということでこの作品を知りました。
    多分、映画化がなければ読むこともなかったと思います。

    この世界は生きづらく、あたたかい。

    主人公の山川一も作者の佐木隆三も、もうこの世には、いない。
    「すばらしき世界」も是非観てみたい。

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    2021年10月08日
  • 身分帳

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    役所広司さん主演の映画
    「すばらしき世界」の原作。
    身分帳というものの詳しい記録と計23年も服役した山川一の出所後のなかなか思いどおりに進まない生活の記録。

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    2021年08月21日
  • わたしが出会った殺人者たち

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    昭和・平成にわたって世の中を騒がせた
    いや、世間が騒いだ18件の殺人事件を
    裁判傍聴業などして、ずっと取材してきた作家が
    ノンフィクションなど自身の過去の作品にからめて振り返っている


    一章から一八章まで
    わたしが記憶しているものもいくつかあり

    たとえば
    場所は千葉、女医の妻殺人の医師藤田正
    金沢の老舗菓子舗のおかみになっていた福田和子
    連続幼女誘拐殺人の宮崎勤
    和歌山毒カレー事件の林真須美
    オーム真理教事件の浅原彰晃
    大阪池田小大量殺人事件の宅間守

    などなどの18件のおぞましくやりきれない殺人事件の犯罪者の人物
    その後の顛末や詳細を冷静に簡潔に書いてある

    フィクション

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    2020年06月11日
  • わたしが出会った殺人者たち

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    星3.5
    久しぶりの佐木隆三さん。
    殺人百科もそうだけど 1人の犯人についての分量が少ないので さらっと読めるけど 物足りない部分もあり。
    むかし 死刑囚ものをたくさん読んでたときに 手記を読んだ死刑囚もいて その時は知らなかった前科前歴を今回初めて知って 今更ながら 自分の甘さに気がついたっていうか。
    最近の事件はちょっと変わってきてるけど その当時は 確かに罪は重いけど そこに追い込まれた犯人の事情も重いものがあったり そこで一線越えてしまう犯人とわたし自身って そこまで大きく違わないんじゃないかとか 警察の捜査の仕方もどうなの?とか いろいろ考えて。でもやっぱり手記って 客観的じゃない部

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    2017年08月29日
  • わたしが出会った殺人者たち

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    佐木隆三と言えば『復讐するは我にあり』が真っ先に浮かぶ。
    この作品は原作よりも映画を先に観た。映画を観て大分経って
    から原作を読んだ。

    犯人が中華料理店に立てこもり、パンツ姿で逮捕・連行された
    『深川通り魔殺人事件』は事件自体のインパクトも大きかったが
    作品で綿密に描かれた犯人の「電波に憑りつかれている」と
    の言い分に、やりきれないものを感じた。

    大事件の裁判になると必ずと言っていいほど佐木氏のコメント
    が報道される。ご自身が「作家・裁判傍聴業」と名乗っている
    ほど、裁判傍聴歴は半世紀にもなる。

    その裁判傍聴半世紀の間に出会った18の事件の回顧録が本書。
    それぞれの事件への考察というより

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    2017年08月20日
  • わたしが出会った殺人者たち

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    ネタバレ

    18名の殺人者たちを取り上げ、その取材方法からインタビュー内容、佐木さんが感じ取ったそれぞれの事件に対する思い。
    それらが1冊にまとめられた本。
    「復讐するは我にあり」が初めての犯罪小説だと思っていたけれど、佐木さんはそれ以前に「偉大なる祖国アメリカ」という本を書いていた。
    沖縄で起きた少女殺害事件を扱った小説らしい。
    多分にフィクションも入っているようだけれど、根幹を成す部分は取材に基づいているようだ。
    残念ながら取りあげられた事件の多くをリアルタイムでは知らない。
    けれど、犯人の多くが「自分は理不尽な扱いを受けている」と感じているところが興味深かった。
    世の中には思うようにならないことが多

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    2017年03月01日
  • 復讐するは我にあり

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    実際にあった事件を題材としたノンフィクション的作品。淡々と経過が書かれており、読みにくい部分もあった。

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    2015年11月04日
  • 千葉大女医殺人事件(電子復刻版)

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    ネタバレ

    事件については全く知らなかったが、佐木さんの本ということで読んでみました。
    正直、よく分からなかった。
    本の内容がということではなく、なぜこういう事件が起きたか、だ。
    二人を取り巻いていた事実は分かるけれども、どうにも法廷で語られている経緯とはしっくりこないようにも思えた。

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    2014年08月20日
  • 深川通り魔殺人事件

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    川俣軍司、その名は頭に焼き付いている。いかにも犯罪者っぽい名前だし、逮捕直後のブリーフいっちょで確保された姿をTVや新聞で見て、随分みっともないなって印象が残っている。その記憶があまりに強いから、残忍な事件だったのは確かでも、どんな状況で何人が犠牲になったのかを忘れていた。

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    2014年06月16日
  • 復讐するは我にあり

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    第74回 昭和50年下直木賞受賞作。欲望の赴くままに強盗殺人と詐欺を重ねて日本中を逃走する犯人と彼を追う警察との追走劇。実際に発生した事件を題材にしており、犯人と被害者、彼らの家族や知人、警察・法曹関係者たちのそれぞれの立場での描写が生々しく迫ってくる。「週刊新潮」編集部シリーズのようなノンフィクションノベルが好きな人におすすめ。1979年に映画化された今村昌平監督の同名作品は犯人役の緒方拳や三国連太郎、倍賞美津子らの迫真演技と脚本の良さにて小説の雰囲気をそのまま楽しめる。こちらもおすすめ。

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    2013年12月11日
  • 復讐するは我にあり

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    今から五十年前、高度経済成長時代に起きた凶悪事件を題材にしたノンフィクション小説。殺人や詐欺を繰り返し、逃亡を続ける榎津巌。彼の数々の犯行を関係者の視点から描く。

    現代の日本で、かような凶悪事件が起きても然程、驚かないが、昭和三十年代後期の日本ではさぞや人びとは恐怖に震えたことだろう。当時の世相や人びとの暮らしぶりが窺える。

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    2013年09月17日
  • 復讐するは我にあり

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    緒形拳や柳葉敏郎などにより何度も映画化、ドラマ化された大量殺人実話。
    鬼気迫る演技ばかりに気を取られるが、実話は更に狂気じみている。戦後史に残る事件として驚きに満ちているの。

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    2012年08月29日
  • 正義の剣

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    現代社会のゆがみが引き起こした犯罪。罪を問われる被告人は、裁判では孤立無援の存在となる。そこで温情あふれる若き判事補が婚約者の応援を得て事件を解明していく。叡智と温情で裁く連作裁判小説集。

    1995年の刊行。親本は1992年の刊行。
    現実の事件にヒントを得たまったくのフィクションであるというが、確かに何処かで聞いたようなネタである。著者は、連載途中から全国の裁判を傍聴して回るようになったという。現在、傍聴マニアの存在が知られ、各種傍聴記録が作品として出版されていることをみると隔世の感もある。小説の中で、法廷でのメモを禁止される件があるが、現在は当たり前になっている事柄は、実が当たり前では

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    2012年07月23日
  • 復讐するは我にあり

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    「文庫本あきとがき」で著者自身も書いているが、手法としてはカポーティ
    の名作『冷血』と一緒か。

    実際にあった事件のノンフィクション・ノベルだが、犯人の名前は勿論
    変えている。

    九州での強盗殺人事件を皮切りに、静岡県で旅館経営者の親子を殺害。
    殺害後、旅館に質屋を読んで物品を処分する。

    その後、弁護士を装い、千葉県、北海道、栃木県、東京で詐欺を働き、
    東京では老齢の弁護士を殺害し、洋服ダンスに死体を隠したアパート
    で数日過ごす。なんだ?この神経は。

    そして、舞い戻った九州で再度弁護士を装い教誨師に接近するも、
    11歳の娘に正体を見破られあっけなく逮捕される。

    昭和38年から昭和39年の

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    2017年08月16日
  • 慟哭 小説・林郁夫裁判

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    読みながら犯人はいったい、いつになったら現れるんだろう・・と思っていたら、突然現れました。とは言っても、心の中では(まさかね~)とは思っていたのですが、思わずひっかけられました。

    まず、『この人が犯人だろう』というのは分かっていましたが、この犯人、最後まで冷静で、かといって普通の人かと言えばそうではなく、常識で考えれば、そんなことはありえない、と分かっている事を信じこもうとした所にこの人の悲しみの深さがあったのかもしれません。

    読んで、楽しくなる内容ではありませんが、ハラハラするミステリーを読みたい方にはお勧め。

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    2012年02月20日
  • 白昼凶刃 隣りの殺人者2 (小学館文庫)

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    実録犯罪小説。4人が死亡した通り魔事件の犯人は無期懲役の判決を受け、現在も塀の中。彼が取り調べや裁判で主張した「電波」は、今でも彼を苦しめているのだろうか。

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    2011年04月23日
  • 復讐するは我にあり(上)

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    殺人鬼榎津の行動力にはあきれるほど凄い。これが実際に起きた事件とは思われないほどだった。ただ、上下巻で多少長いと思わせるきらいがあった。

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    2009年10月04日
  • 復讐するは我にあり(下)

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    西口彰事件を題材にしており、ほぼノンフィクションのようである。主観、ドラマ性は一切排除してあるので(最後でほんのちょっぴりだけある)物足りなさを感じる人もいるかもしれない。しかしこの様な犯罪に対しドラマティックな理由付けがされたところで納得のいく答えなどありはしないのでは。直木賞受賞作品。06.06.11

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    2009年10月04日
  • 復讐するは我にあり(上)

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    タイトルは聖書の言葉。我とは主、神様の事で「酷い事をされても復讐する必要は無い。必ず主が代わりに天罰を下す」といった意味。06.06.09

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    2009年10月04日