沙月のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ人はそれを「一目惚れ」という。
人の感情の機微に疎くなってしまった、ゆえに細やかな観察でもって感情を読み取っていた彼が遭遇したのは、きっとそういうこと。
『龍に恋う』が和風なお話に対し、今回は固有名詞を変えつつも、厳格な階級社会に燻んだ空、妖精とくれば勿論。
つまりは、イギリスをモチーフにした物語で、作者さまの作風の広さに驚いた。
有名な妖精の蘊蓄話も楽しかったし、アンティークとして登場する小物類が個人的に初耳な物が多く、新鮮味もあり、画像検索しながら読むのも楽しかった。
妖精のいたずらを思わせる事件はありつつも、基本的には現実的な解釈ができる話ばかり。
但し、アルヴィンが抱えている問題は別である。
前述の感情が分からなくなった件もあるが、ラスト付近で発覚する「祝福」は完全にファンタジーのそれである。
つまり、現実的な解釈が通じない部分もあり、それがまたイギリス的である(個人的感覚)
主人公のローザも謎が多い。
階級にそぐわない上品な言葉遣いに振る舞い。
目に宿る不思議な色。
イギリスモチーフなので、チェンジリングを疑ったが、そうではなさそう。
彼女の身の上は作中で多少明かされるが、全ては明かされないため、好きに解釈できそう。
今後シリーズが続くのであれば、アルヴィンが遭遇した件も含めて、彼女の血筋も明らかになるかもしれない。
そうなるなら、楽しみである。
というか、なって欲しいと思えるお話だった。 -
ネタバレ 購入済み
面白い。でも、王子様がムカつくので、ためずにその都度殴ってほしいと、思ってしまう・・・ナナカは良い仕事をしているので、もっと出てきて欲しいかな。
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Posted by ブクログ
ネタバレ虐げられていた令嬢が結婚を機に逆転していく物語。
最初に出てきた虐げられていた場面は本当に胸糞ではあったが、彼女自身の英語力のお陰で結婚してからは割と順調。
安心して読めた。
彼女が今の状況になったのが幼少期からではなく、それまではちゃんと両親から愛されていたし、勉強もさせてくれていたのが大きい。
実は若かった旦那様の力がなくても、自力でどうにかなった気もする。
終盤はお決まりの、義妹のせいでピンチにはなるが旦那に助けられてざまあな展開に。
根こそぎ持っていかれたのには、申し訳ないが笑ってしまった。
でも現実は受け止めないのだろうな、彼女は。
この終盤のざまあ展開が足早だったのが少し気になった。
風呂敷畳むのを焦ったように感じたので。 -
Posted by ブクログ
軽く読めるもの、ラノベでいいかな、などと、タイトルと装丁のイメージで、失礼なことを思って選んだ作品でした。
が、読んでみると、良い意味で期待を裏切り、文章の丁寧さ、おとぎ話のようでありながら、世界のルールが曖昧ではなく、しっかりした設定に、引き込まれていきました。
主人公のローズと、雇い主のアルヴィン。
美しいけれど人の気持ちが分からないアルヴィンのちぐはぐさ。
自分に自信がないローズ。
ストーリーが進んでいく中で、2人の様子や関係が変化していくんだろうなあ、と、ちょっと先が読める展開ではあるけれど、世界観がおとぎ話チックなので可愛らしい印象。 -
ネタバレ 無料版購入済み
面白いが盛り込みすぎ?
コミカライズからアニメ化もされた人気作。
一風変わったヒロインで、一緒にスカッとできれば楽しめる。
しかしツッコみどころが大きい(国の宝と言うべき力を持つヒロインをなんでアホの婚約者にしているのかとか)のと、設定を詰め込み過ぎな気がするのが惜しいか。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ物語の力を信じて。
物語があれば后になるより幸せ。薄紅は後宮で働く一方で『千字堂』で物語を読んでいる。そこに訪ねてきたのは安倍晴明の孫・奉親だった。奉親が持ち込んだ事件を、物語を読んで得た知識と人の機微から想像して解き明かしたことから、その後も奉親はたびたび訪ねてくるように——。
菅原孝標娘と晴明の孫のバディとはまた面白い。源氏物語をこよなく愛する薄紅が探偵役。源氏物語をネタに謎解きしていくのが興味深い。自分で物語を紡いで事件解決に向かうのは驚いた。
仕事のかたわら、物語に浸る。それが元気の源。薄紅の姿はなかなか理想的。物語を読む楽しみを語る薄紅に大きく頷きながら読んだ。 -
ネタバレ 購入済み
残念な変人
翌日ローザがアルヴィンの店に行ってみると、そこは彼女にとっては場違いに思える上流階級向けの店でした。アルヴィンは妖精学者で、彼女が妖精ブラウニーではないかと思って雇ったとのことですが、当然彼女はブラウニーではありません。どこまでがアルヴィンの本心かはわかりませんが、この人は残念な変人のようです。そこにコリンという少年がやって来ました。新たな展開が始まるのでしょうか?