沙月のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ折角互いに自覚してきたなと温かい目で見守っていたところで、今回最後に落とされたある言葉が波紋のように広がって不安を煽るという。
パリュールに込められた謎、ローザの瞳の謎、ついに現れた「本物」などなど見どころ盛りだくさんで面白かったところにあの発言である。
これが今後の二人の関係性の枷になりそうで不安である。
妖精の贈り物は総じてタチが悪いものなのかもしれない。
個人的に選ぶ今回の見どころは、終盤のローザの渾身の演技と、ローザの言動につい胸を押さえるアルヴィンかなあ。
胸キュンを体は覚えたみたいなんだけど、本人の自覚がそこまでは追いついていないのと、前述の枷がなあ。
本当に余計なことをと歯噛み -
Posted by ブクログ
今回はロビンというライバル登場とローザの真相にも近づいたし、キーポイントになる巻だった。実際にパックという妖精が形となって出てきたのも初めて。
ローザが異性と親しくしているのを見て心がざわめくようになったアルヴィン。もやもやする心が自分の感情だと自覚したアルヴィンはローザを守りたいと告げるも、妖精眼を持つロビンからアルヴィンの想いは偽物だと断ぜられ惑うローザ。
どんでん返し的要素は分かりやすくて予想がついてしまったけど、登場人物が絞られててそれぞれのキャラが魅力的だった。ローザの成長が見える一方で、仕方がないにしても停滞してしまうアルヴィンとの対比が切ない。ローザの思考だけが進んでしまって、す -
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Posted by ブクログ
面白かった!副題の通り、某政治家の横車で中宮にねじこまれた姫と、後宮から方違えした皇后宮の『伊勢物語』を挟んだ謎を解明する。「薄紅の名にかけて!」
相変わらず捕まえどころのない晴明の孫奉親とアツい髭黒のヲタ義盛が、とてもいい味をだしている。しかし、平安時代は普通の風邪でも簡単に死ぬので、殿上人が雨に打たれるのはどうかと思うが(笑)、そこはキャラ文庫なので良し。あいかわらずの超楽天源氏おたくの薄紅が、非常にええ味をだしている。平安文学や平安事情について、かなりの精通っぷりと、近代的な今風の考え方のまぜこぜになったところが、ものすごくいい味になっている。そして祐子内親王家への出仕となると、やっぱり -
Posted by ブクログ
面白かった!!平安の貴族社会に潜むミソジのヲタ女子(源氏物語/紫式部推し)が、その拗れ具合を持って、謎をとくという、ミステリ?なのか?そういう話。菅原道真の来孫あたりで、源氏物語推し、となると菅原孝標女がモデルなんかねぇ。平安の貴族女性の生態なども、細かく入っており、さらに現代のヲタネタ的な『金田一少年の事件簿』みたいな感じで、作者の推し愛を感じるような気がする。従者の髭黒の右大将ならぬ義盛が、すんごい良い味。晴明の孫、奉親(確かに一説には安倍晴明に息子が2名いたというのもある、奉親は孫ではなく息子という説も?あったか??)。ともかく、微妙にちゃんとある説を混入させつつ、リアリティがあるようで
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ネタバレ今回の青薔薇ちゃんは黄色いお召し物。
ちょっと春を感じました。
物語はアルヴィンの複雑な兄弟事情から始まり「リャナンシー」を巡る騒動へ。
最初の紅茶の葉の取り換え事件を伏線に、アルヴィンの実家の事業にも関わるより大きな事件へと二人、そしてアルヴィンの弟は足を踏み入れることに。
新キャラのクリフォードが、冒頭にいい人ぶりをこちらに見せてくれているので、その後のアルヴィンに対する態度も額面通り捉えなくていいのが分かるという。
何だかんだで兄好きないい弟である。
事情が事情なので、素直になれないし、過去のやらかし案件を引きずりすぎているので同情できる部分もある。
そこをちゃんとローザが見抜いている -
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Posted by ブクログ
ネタバレ人はそれを「一目惚れ」という。
人の感情の機微に疎くなってしまった、ゆえに細やかな観察でもって感情を読み取っていた彼が遭遇したのは、きっとそういうこと。
『龍に恋う』が和風なお話に対し、今回は固有名詞を変えつつも、厳格な階級社会に燻んだ空、妖精とくれば勿論。
つまりは、イギリスをモチーフにした物語で、作者さまの作風の広さに驚いた。
有名な妖精の蘊蓄話も楽しかったし、アンティークとして登場する小物類が個人的に初耳な物が多く、新鮮味もあり、画像検索しながら読むのも楽しかった。
妖精のいたずらを思わせる事件はありつつも、基本的には現実的な解釈ができる話ばかり。
但し、アルヴィンが抱えている問題は -
ネタバレ 購入済み
面白い。でも、王子様がムカつくので、ためずにその都度殴ってほしいと、思ってしまう・・・ナナカは良い仕事をしているので、もっと出てきて欲しいかな。