森田まさのりのレビュー一覧
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ネタバレ芸人を目指す、店も継ぐ。
見る人が見たら親孝行で自分の夢も追っていて偉いし
圭右に中途半端だと言っているお父さんも実は、
店は継がせたい夢も叶えさせたくて中途半端というのが
人間味があってリアルです。
覚悟について考えて、看板を見て泣いてしまう圭右が泣かせます。
舞台に立ちながらごめん やっぱり俺は蕎麦屋は継げない
と決意するところも恰好良いです。
「根津、しのぶが好きか? そばを打つ気はあるか?」
とお父さんが根津さんに問うシーンも
如何にも頑固親父だけれど情がある感じでしびれました。
本編とは関係ないですが、ネタの中で
ルーキーズ100円がドラマになったら300円というのは
もしかし -
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ネタバレ中途半端な野郎が大嫌いって何回も言うお父さんの心理を考えると中々心苦しいです。
中途半端というのは今回の話のテーマでもあります。
ネットや噂は無責任に独り歩きしてしまいます。
お店のお客さんが減ったのも
ただのネタだったのに勘違いして噂をしたのは
”善意の第三者”な訳で、同じことです。
新井さんがお酒を持ってお父さんとサシ飲みしに来てくれるシーンもとても良いです。
お父さんに頑張りを認められて新井さんが泣いてしまうところももらい泣きしてしまいます。
店は逃げ道だろうというお父さんの考えも聞き出してくれます。
しのぶさんと付き合い出して事務所やめたという根津さん。
本当に真面目で優しい人な -
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ネタバレラジオのシーンは泣かずにはいられません。
普段どおりやらないとというのも、それでも泣いてしまうのも、どっちも金本さんらしい気がします。
こんなの居た堪れないし、実際にはこんなラジオ
放送されない気がしますが、そこはフィクションですし
素直に人間ドラマとして感動します。
圭右君はなんだかんだで金本さんに可愛がられるというか
とてもラッキーですごいところに立ち会わせてもらっているのだけれど
本人はそこまで理解していなくて、それでもその中で
掴み取ろうとしているのがまた高校生っぽくて良いです。
初めは自分に似てると思ったけど、藤川に似てるという金本さんの台詞が、裏にある感情を思うと
やっぱり涙せ -
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ネタバレ描かれるデジきんの紆余曲折。
片方だけが売れるというのは実際よくあることで
じゃない方芸人なんて企画が成り立つほど。
金本さんが自分だけ売れて申し訳ないという気持ちになるのもわかるし
金本の引き立て役だとマネージャにまで言われて悔しい藤川さんの気持ちもわかります。
相方に気を遣われるのはやっぱりしんどいでしょう。
そこから2ヶ月で20kg太って、状況を逆手に取り
自虐ネタキレ芸で力をつけた藤川さんはすごいのですが
自信をつけて噛まずにアドリブも出来るようになり
自分の書いたネタがめちゃくちゃにされていく
しかもそれでつまらなくなるなら兎も角面白いとなれば
金本さんが複雑な気持ちになり、二人の -
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ネタバレ狙って面白いことを言おうとするとエセ関西弁、
素のときは標準語になってしまう上妻君。
それに気づいていて、しかし指摘するのも…と思っている辻本君が
上妻君を大事に思っていて、面白いと尊敬もしているのだと
改めて感じます。
子安君の家庭事情も明かされ、
上妻君が「俺が唯一心からすげーと思ってるハガキ職人」と
いうセリフもいいですし、
子安くんに語りかける言葉にお父さんをとても尊敬しているところがにじみ出ていて良いです。
主役の上妻君だけでなく、登場人物みんなが魅力的で
ドラマが描かれているのが本当に素晴らしく
どんどん引き込まれていきます。 -
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ネタバレ目指す夢がはっきりっして、すぐにNMCに出ようという行動力が
それだけで恰好良いなと思います。
そこで上妻君がかなりやらかしてしまうのですが
やらかしたなりに彼なりの漫才に対する信念も芽生えているわけで、
お父さんのお蕎麦に対する思いを尊敬していて
それと合わせて描かれているところも素敵です。
デジきんも好きになってしまうし
子安君のキャラも掘り下げられていき、
深まっていく人間ドラマに目が離せません。
お笑いとはなにかということを思わず考えてしまいます。
唸るほど上手すぎると逆に笑えないし、
つまらないものはもちろん笑えない。
そこまで面白くなくてもやる人によって面白くなる。
お笑いと言 -
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ネタバレお笑い嫌いという表現が屡々挟まれていた上妻君のお父さん。
遂に理由が明かされます。
誰も悪い訳ではなく、誰の気持ちもわかるような
悔しい理由であり、
過労死を美談にせず
「母ちゃん死なせたのおやじだろうが!」
と上妻君に言わせるところが気持ち良いです。
お父さんも本当はわかっていて、でも誰かのせいにでもしなければ辛すぎてやっていけなかった。
人間らしい描写です。
学園祭のお笑いコンテストに向けて
「一回しか言わへんぞ。俺と組まへんか?」
という辻本君が恰好良いし、意地をはっている自分に気がついて
素直ではないながらも組むことにする上妻君もまた良し。
玉木君が中々の事をやらかす割には、この後 -
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ネタバレ森田先生の作品の中で一番好きかもしれません。
絵が上手くて、ストーリーもよく練られていて
登場人物たちの心の動きの描写も繊細でとても素晴らしいです。
全巻を通してこの中でネタとして出てくるコントや漫才は
流石に全てとは言いませんが、声に出して笑ってしまうほど面白く
こうした芸人さんが本当にいそう、と思わせてくれ、
まるでドキュメンタリーを読んでいるような気持ちになってしまいます。
プロの芸人さんを見ていてもつまらないこともあれば、
ネタ自体はつまらないけれど言い方が面白くて笑ってしまうということもあるわけで
言い方については読者次第という制限がある中で
キャラクターの個性を活かし、面白い人が -
また読み返したくなって
昔、父が読んでいたので一緒に夢中になって読みました。
ふと読みたくなってダウンロードしました。
不良漫画ですが、読んだ後に心が暖かくなる作品です。 -
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ネタバレやっと25巻でした!
ざっと、
読んで面白かったのは確かだが、
確かにじっくり読んでみると「前田太尊」ってなんだ?
25巻のあとがきにある、
作者が思う悔いている部分がある。
そこが気になって全巻そろえて読み返していったのです。
作者が思う「前田太尊」に対する悔いな。。。
それは、
それこそは読んだ人だけが知ってればいい。
かぐりんは「べしゃり暮らし」が気になっているよ。
「ルーキーズ」は何となくいいやって。
じゃ、
本編の感想なんかを・・・。
「ヒロト」をやっちまったやつと「海老原」は、
「石松」の参戦ありでなんとか勝利!
悪的とはいえ人間高校生1人を、
結果的に2対1で勝つのってどうなん -
Posted by ブクログ
ネタバレやっぱりこの頃は絵がヘタクソ笑
1988年の頃ですか。
約30年前じゃねぇ。。。
吉祥寺の街も当時と今じゃかなり違うんでしょうねぇ。。。
つか、
当時あったお店ももうないらしい。
「アンナミラーズ」とか「6MARU8」とか「伊太利屋」ないらしいよ。。。
井の頭公園はあるだろうから行ってみるか!
【前田太尊】と【山下勝嗣】と【沢村米示】がマック(?)でだべってて、
入学式に遅刻寸前。
そんで【七瀬千秋】ともめて仲裁に入った先生を殴って停学二週間な「前田太尊」さん。
入学式の時に、
サンロード付近でもめちゃったのが応援団の【武藤章圭】だったのかな。
ボクシング部と応援団がもめてて、
ボクシン -
購入済み
笑ってるはずが泣いてしまってる
いろんな人間の、表に見せてる顔と抱えた内面や背景を、人を笑わせる仕事を夢見てる人や生業にすることができた人達というフィルターで丁寧に描かれてます。
作中のネタも良くできています、そこに凝りすぎることなく、物語の本筋を邪魔しない。
絵もキャラクター達のせりふや表情も、本当に秀逸です。
ラストも、圧巻のたたみかけです。読み手を最も満足させる終わり方だと思います。
また何度も、読み返してしまうんだろうなぁ、上妻と辻本のツレであるかのような、作品を通して漂う居心地の良さを求めて。
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Posted by ブクログ
ネタバレネタバレあり。
記憶喪失はやや唐突感があったし、どこかで記憶は戻るのだろうと
思いはしたが、どう展開させるのかと思っていたし
本番直前にそのタイミングを持ってきて非常に熱い流れに持って行き
流石先生と思わされた。
辻本君が笑いに、父親に、そして相方とはなにかという命題に
真っ直ぐに向かい、彼なりに答えを出し
天才とは釣り合わないと後ろ向きになっていたのが
「信じろ」と言えるようになった。
圭祐も、アドリブを取り戻し、自分が楽しむことを大切に思い
辻本を信頼し、まず辻本を笑わせたいと思う。
互いに信じ合い、笑い合う。
人間の描き方が相変わらず素晴らしく
どの人が優勝しても可笑しくない