田中秀征のレビュー一覧

  • 石橋湛山を語る いまよみがえる保守本流の真髄

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    何とかファーストが生まれた発端は、やはり政治。文化や研究さらには経済、そういった部分が痩せ細っていったのは、結局、政治ではなく、政局だけにエネルギーを奪われていたから。
     それは独善的な固執でしかないのでは? そういう「保守」が多すぎる。たぶん左だけでなく、右も見えなくなっている。

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    2025年07月31日
  • 日本リベラルと石橋湛山 いま政治が必要としていること

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    言論人・石橋湛山ではなく政治家・石橋湛山に焦点をあてた評論。湛山の政治家としての生涯は戦後すぐの1年程度と昭和30年前後の10年にも満たない期間で首相を務めた人間としては極端と言えるほど短いのだが、その骨太さが窺える。
    おそらく当時から理想論に走りすぎると言われていたのだろうが、その実経済を比重に置き対米協調を基本路線としながらも東側にも門戸を閉ざさない姿勢は現実的なものである(ただ、隙がないとまでは言えないが)。
    総裁選挙の因縁もあるため岸信介とはどうしても対立軸として描かれがちであるが、岸が石橋そのものを攻撃したことは意外と少なく、ある程度の効用を認めて徒らに刺激することがなかったと言うの

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    2025年02月06日
  • 石橋湛山を語る いまよみがえる保守本流の真髄

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    日本の生き残る道が書いてある。教育と科学と歴史認識だ。これは湛山が戦前から言ってきたこと。通用すると思ったし、最後の希望だ。いまの自民党には、利権と米国従属とニセの経済効果などなどひとくくりに腐りきった組織のレッテルを貼っていた。しかし自民党には湛山からの系譜もあった。そのひとりで著者である田中さん、衆院選の社民党応援演説で知った佐高さん、熱い。よみがえらせるのは大変なことだが、なんとか応援したいと思った。

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    2024年11月12日
  • 石橋湛山を語る いまよみがえる保守本流の真髄

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    石橋湛山、自由主義者。保守本流。自民本流とは過去の戦争を反省せず、戦前の日本の侵略、15年戦争を肯定的に見てる人たち。保守本流は戦争は過ちであり、憲法擁護の立場に立ち9条を実践し経済を重視する立場の人たち。

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    2024年11月01日
  • 自民党本流と保守本流 保守二党ふたたび

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    自民党史の流れを理解するのに参考になった。これまで何が保守でリベラルなのか、その軸が全くと言っていいほど理解できず混乱していたが、野党も保守を名乗るようになっている現在、本書の自民党本流と保守本流という流れで考えると現状の整理がしやすく、今後の政治の動きへの見方が深まるように感じる。著者の議員時代の直接の経験をベースに書かれており、それぞれのキーパーソンに対する印象、評価、その変遷等についても興味深く読んだ。

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    2019年02月12日
  • 平成史への証言 政治はなぜ劣化したか

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     ここに語られている時代以降は、政治の理念というものが感じられず、ただ、左顧右眄の政治ごっこのようで。

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    2018年11月19日
  • 自民党本流と保守本流 保守二党ふたたび

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    自民党総裁選の動きが地味に始まっている。でも、「どうせ安倍さん続投でしょ」という、諦めムードなのか全然盛り上がる感じがない。(対抗馬いないというのが大きいところか?)

    一昔前なら自民党総裁選となれば、個性派の候補者が出てきて「次はどうなるのか?」という期待感があったような気がするが、最近は気が付いたら終わっていたなんてこともざら。

    なんでそんなことが起きるんだろう?
    そもそも「自民党」ってなんだろう?とニュースを見ていて気になったので早速本屋に行ってみた。気になったことは関連する書籍を「5冊」読むのが近藤の鉄則。一冊だけだと思想などに偏りが生まれるので必ずしも正しい情報ではないことが多い。

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    2018年08月22日
  • 平成史への証言 政治はなぜ劣化したか

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    なるほど、と。現在の政治の劣化は小選挙区制度と言われる。一方で当書にも出てくるが、中選挙区時代もヒドイもので、同じ党の議員でも同じ選挙区ならもちろん宿敵、もしその宿敵が審議にいないと、選挙区の有力者の冠婚葬祭ではないかとハラハラしたとのこと。所詮同じ政党、政策に大きく差はないので、同僚に勝つには金次第・・・という背景もよくわかる。

    ではどっちなんだという話だが、まず日本という国家、日本国民に合った政党政治のかたちを構想するのが先とのこと。筆者はそれは穏健な多党制があるべき姿という。それに誘導できる選挙制度は中選挙区連記制ともいう。そうかもしれないしそうでないかもしれない。

    いずれにしても当

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    2022年11月13日
  • 自民党本流と保守本流 保守二党ふたたび

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     選択肢の無い選挙は、辛い。
     ダイナミックさが薄れてしまった政治の世界。
     そういう閉塞感を見つめ直す。

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    2019年09月22日
  • 自民党本流と保守本流 保守二党ふたたび

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    自民党所属の元衆議院議員である著者が、1955年に設立された自民党の歴史の本質を、「岸信介に代表される自民党本流」と「石橋湛山に代表される保守本流」という2つの政治思想を背景とするダイナミズムにある、という観点からまとめ上げた労作。

    著者の問題意識は、太平洋戦争を招いた日本の植民地政策等の対外膨張を批判し、「小日本」とも呼べる国家観をベースとして現在のリベラル勢力をも一部包含していた自民党の保守本流の流れが、”ニューレフト”と評された宮澤喜一を最後に潰えてしまい、岸信介を信奉する安倍晋三の政権下において、かつての自民党が持っていた2つの政治思想のダイナミックな政治論争とそこから生まれる多様性

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    2019年09月01日
  • 梅の花咲く 決断の人・高杉晋作

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    元経済企画庁長官が初めて書いた小説だそうです  かたくるしいのかしら…と思いつつ気構えて読み始めたんですが、理路整然とした文章で、堅苦しさもなくて読みやすかったです  政治的な部分を重視した小説ですが、アホの私にもよくわかりました  小説として高杉の描写とかはどうなんだろう…と思ったら、印象を損ねることなく、さわやかで熱く燃える男でした かっこいい  あと高杉が聞多と俊輔を信頼してる描写が結構あって萌えた あの3人は仲良しがかわゆす…

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    2009年10月04日
  • 石橋湛山を語る いまよみがえる保守本流の真髄

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    田中秀征の見識の高さは時代変わるも衰えず、と言ったところだが、受け手の佐高信が酷すぎる…。隙あらば今の自民や岸信介叩きに無理やり繋げようと平気で腰折ろうとしてくるので最早対談として成り立たないのだが、田中が上手くかわすのでなんとかなっている印象。
    湛山思想そのものについて大きな異論はないが、石橋政権があのまま持続したとしてその理想を貫けたかにはかなり疑問が残る。国連軍創設などに当時主流派だった三木・松村派がついてくるとは思えず、そうなると岸派の取込みを行わなければならないので相当の制限を受けるのではないか…そもそも組閣であそこまで苦労していたという事実が抜けていると思う。
    あと「自民党本流」と

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    2025年02月20日
  • 石橋湛山を語る いまよみがえる保守本流の真髄

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    湛山の思想が語られている。

    小日本主義をユートピアで終わらすのか。

    現実、現状認識から逃避しない覚悟が、
    私たち一人ひとりに今求められている気がする。

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    2024年11月18日
  • 判断力と決断力

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    ネタバレ

    元自民党衆議院議員で、新党さきがけを結成し、細川政権において首相補佐を行った著者が、政治家・幕末の志士などを例にとりながら、判断力・決断力について記した書。

    郵政改革が、参議院で否決された直後に解散に踏み切った、小泉元首相の卓越した決断力と、反小泉勢力の解散・およびその選挙戦に対する判断ミスなどを詳細に記している。

    一方で、イラク戦争で、フランスの動向を予測できず、外務省とともにアメリカに同調してしまう判断の甘さも指摘している。

    また、官僚の判断力の限界が現れた例として、日本の国連安保理常任理事国入り失敗が挙げられている。日本は常任理事国への加盟において必要な、国力、PKOに貢献で

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    2014年06月02日
  • 梅の花咲く 決断の人・高杉晋作

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    読みやすさ的にはまぁまぁだったかなと思います。確かこれは決起したときからのエピソードだったかな?子供のときのも読みたいな…

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    2009年10月04日