串田孫一のレビュー一覧

  • 串田孫一 緑の色鉛筆

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    この本に限った感想ではないが、串田さんの本を読むと抽斗が多いという形容を掘り進めて、抽斗が深く面白い形になっているような感触がある。

    手の取りやすい著作は山関連のものが多いが、門外漢からはそれらの固有名詞がどうにも飲み込めず、それでいて魅力的な文面が見受けられるため、自身の抽斗を探る能力の不具を嘆きたくもなる。

    氏のエッセイには人柄も文間から偲ばれるが、研究と思索を注いだパスカルの受け取られ方は、あるいは今の自分が彼のエッセイを読むような形なのかとも思う。

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    2023年07月23日
  • ヤマケイ文庫 若き日の山

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    哲学者であり随筆家である著者の串田孫一はこれまで知らないままでした。戦前から戦後にかけての山登り日記のような随筆が中心の本です。筋肉質の登山家と違って、内向的というか、うじうじとした内面もそのまま描写されていておもしろい。

    戦後の疎開先の山形の村は私の身近な土地でもあり、近年までそんなところだったのかと思うと同時になくなった両親の幼い頃の生活も想像されてとても懐かしいような感じ。

    山の中か悪天候で閉じ込められた山小屋で読んで、「だよね〜」とかいいながら楽しむのにぴったり!
    紅葉のシーズンにもなったし山にも行きたくなるな。

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    2020年10月18日
  • 随想集 光と翳の領域

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    この本を私はとても気に入っている。
    再読もしたし、植物のリストも作ってその姿を写真でチェックもした。他にも色々たくさん書き出したし、付箋も貼った。それでもまだこの本に対して納得がいっていなくて読書感想として日記にあげていなかった。
    3回目を読んでもっときちんとした感想をまとめてから日記を書こうと思っていたのだが、とりあえず一度読んだ本ということで載せることにした。

    串田さんの本をいくらも読んでいない私だけれども、私はこの本がいちばん好きだし、いい、と思った。
    また読みたい(読まなくてはいけない)とも思っている。

    何がそんなにいいのかというのをざっくり大きくひと言で言うと、この『光と翳の領域

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    2013年10月20日
  • 串田孫一 緑の色鉛筆

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    哲学者の方の文章はいつも敬遠しがちですが、串田孫一さんは親しみ深さを感じました。
    丁寧な暮らしの中から展開される思想や思考が素晴らしかったです。

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    2024年08月11日
  • 串田孫一 緑の色鉛筆

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    こんな面白いエッセイかけるようになりたい
    自分の生活ではどうかな、と落とし込ませて考えたさせたり、
    何かしらの感想を抱かせたりしつつ、すごくスムーズに読ませる文章なのすごい
    読みづらさが殆どなかった 誰が読んでも理解しやすく読みやすい文章だと思う
    あとすげー人なのに全然嫌味じゃなくて、それもすごかった

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    2023年05月26日
  • 寺田寅彦随筆集

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    物理学者で随筆家。
    夏目漱石の弟子。
    そこを深掘りしますか?
    独特な視点に圧倒される。
    災害についての考察は最近の災害も言い当てているようでヒヤリとする。
    戦前の難しい漢字を都度調べながらじっくり読む。
    最後の章、連句雑俎は修行のよう。

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    2024年04月03日
  • 串田孫一 緑の色鉛筆

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    読んでいて何の専門家かわからないほどいろいろな話があり、どれも短くて手軽に読みやすかった
    雀の話がよかった

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    2024年02月27日
  • 雲・山・太陽 串田孫一随想集

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    この本に書かれていることは、登山の経験が無い人には想像することが難しい部分もあるかもしれない。山という自然の中での経験が、串田さんの思想に大きな影響を及ぼしていることは疑いようがない。それを都会の真ん中でこっそりと覗かせてもらっているようなそんな気持ちになる。たまに意味するところが分からないこともあるけれど、それでも別に良いと言われているような気もする。通りすがりで良いと、そんな風に。

    この本を読んで終始感じていたことがある。私の心の中にある普段は滅多に訪れることの無い場所に仙人みたいな人がいて、その人が話しかけているような、そんな感覚になるのだ。その場所は森のような草原のような、とにかく都

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    2019年09月23日
  • 串田孫一 緑の色鉛筆

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    自分としては珍しく、著者の興味や疑問の持ち方にとても共感できる。一方で、哲学やフランス文化を背景にしたその判断の仕方は自分にはない方向性で、ほんのわずかな居心地の悪さがある。どうもそれは自分が逃げて流していることに関係していそうで、この嫉妬のような感覚は少し時間をかけてでも何かに昇華したいと思う。

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    2018年09月30日
  • 遥かなる山旅

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    ネタバレ

    2018/2/10 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
    2020/11/5〜11/6

    思索家としても著名な串田氏の山に関するエッセイなど。昔の山の様子が分かって興味深かった。

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    2020年11月07日
  • 串田孫一 緑の色鉛筆

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    山にも随筆にも詳しくない私には、全く知らない人物だった。
    随筆家とされているだけあって、その視点や考察には、はっとさせられるものがあった。
    でも、なんだか文章が好みではなかった。
    とても上手いとは思うのだけどなあ。
    うーん、不思議。

    随筆は、その人独自の文章や人柄が如実に感じられて面白い。
    このシリーズ、やはり、興味深い。さて、次は誰を読もう。

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    2017年09月10日
  • 考えることについて

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    考えること、見ること、知ること、疑うこと、作ること、笑うこと、運命、孤独、悲哀、嘘、羨望、嫉妬 について、著者が分り易くエッセイで語る。定義でもなんでもない。著者の優しさが伝わってくるような文章が多い。それは鳥、動物、花などが度々登場し、それらの気持ちを忖度するような文章に表れている。「嫉妬」の中で印象に残る言葉は「恋する人は肉体をも勿論求めるでしょうが、それ以上に心を求めている」「想い出」は話すときになると幾らでも粉飾をほどこすことが出来る。想い出は秘められたままがよい。外へ出されるときは慎み深いのがよい」は至言である。「手紙」では詩の勉強へのアドバイスとして、「自分の日記や手紙をていねいに

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    2015年08月08日