あらすじ
山や自然に、哲学や思想に、絵や音楽に……さまざまな表情をもつ著者による、何気ない視点の揺さぶりや虚をつく発想が気づきをもたらす、日常を変えてくれる約30篇を精選。
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Posted by ブクログ
この本に限った感想ではないが、串田さんの本を読むと抽斗が多いという形容を掘り進めて、抽斗が深く面白い形になっているような感触がある。
手の取りやすい著作は山関連のものが多いが、門外漢からはそれらの固有名詞がどうにも飲み込めず、それでいて魅力的な文面が見受けられるため、自身の抽斗を探る能力の不具を嘆きたくもなる。
氏のエッセイには人柄も文間から偲ばれるが、研究と思索を注いだパスカルの受け取られ方は、あるいは今の自分が彼のエッセイを読むような形なのかとも思う。
Posted by ブクログ
哲学者の方の文章はいつも敬遠しがちですが、串田孫一さんは親しみ深さを感じました。
丁寧な暮らしの中から展開される思想や思考が素晴らしかったです。
Posted by ブクログ
こんな面白いエッセイかけるようになりたい
自分の生活ではどうかな、と落とし込ませて考えたさせたり、
何かしらの感想を抱かせたりしつつ、すごくスムーズに読ませる文章なのすごい
読みづらさが殆どなかった 誰が読んでも理解しやすく読みやすい文章だと思う
あとすげー人なのに全然嫌味じゃなくて、それもすごかった
Posted by ブクログ
知らない方でしたが、忘れられない一冊になった!
スタンダードブックスはシリーズで集めようと思っているのだけど、こういうった出会いがあって、良い。
哲学家、詩人、随筆家、小説家とあるけれど、人に対する目の向け方と、その表し方がすごくいい。
普通なら、血の通った人間と使うところを、「海の底に泳ぐ魚のようにひややかなものであるならばどうか分かりませんが、ともかく三十六度の体温を持っているのですから……」と来る。
いや、何が⁉︎ってツッコまれそうだけど、この表し方が私のアンテナにバシッと来まして、しばらくランチのパスタを食べる手が止まったのでした。
雀が煙突に落ちて真っ黒になる話、子供が緑色の色鉛筆をプレゼントする話、目の赤い象の話。
見つめ方は写真のようなのに、そこに筆者の感じ方が加わると柔らかい日差しが加わって楽しい。
もっともっと読みたくなって、やや堅い二冊を頼んでしまいましたとさ。
解説が堀江敏幸なのも、分かるー!
依頼した人、センス良すぎですね。
モノに対する見つめ方がユニーク過ぎて、私の中では二番目に好きなエッセイを書いた作家が堀江敏幸さんです。(ちなみに一番は宮本輝。)
Posted by ブクログ
どこかで評判を聞いて手に取った、串田孫一。
はじめて読んだが、優しく、柔らかく、少年のような世界にしばし癒された。
恵まれた立場の優しい気質の男の人がそのまま大きくなったんだなというかんじ。
フランス系のナチュラリスト。
登山、エッセイ、音楽や詩、生き物、星、工具など、さまざまな事象にまつわるふとした暮らしの哲学者の言葉だ。
今の日本を見たらどう思うかしらとため息がでた。
↓後日、引用を載せるかも。
Posted by ブクログ
自分としては珍しく、著者の興味や疑問の持ち方にとても共感できる。一方で、哲学やフランス文化を背景にしたその判断の仕方は自分にはない方向性で、ほんのわずかな居心地の悪さがある。どうもそれは自分が逃げて流していることに関係していそうで、この嫉妬のような感覚は少し時間をかけてでも何かに昇華したいと思う。