足立光のレビュー一覧
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小説仕立ての、マーケティングの考え方を知る本。ビジネスを扱っていても、堅苦しさがまったくなく、すいすいと読めてしまいます。もしかすると、小学校高学年の人でもおもしろく読めるかも。
中身は地に足がついたマーケティング論なのですが、平易な言葉でシンプルにマーケティングの考え方を学ぶことができます。著者はコンサルティング会社やP&Gなどを経て、日本マクドナルドのマーケティング本部長として、業績を瀕死の状態からV字回復させた方。マクドナルドの商品や、近年展開されたキャンペーンが具体例として出てくるので、マック好きな方にとっては親近感をもって読めるでしょう。かくいう僕も、にわかですが隠れマックファンで -
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分析するのであれば、1つのカスタマージャーニーを描いて「これだ」と決め打ちするのではなく、1人1人、個別のカスタマージャーニーを紐解かなくてはなりません。それを10人、20人と愚直に繰り返す中で、結果として、共通項、共通のインサイト、メディア習慣、生活習慣が見えてくるようになります。そのうえで、誰に(WHO)、どんな独自性や便益を(WHAT)、どのようなやり方で(HOW)提供すればよいのかを決めていけば、マーケティング施策(HOW)の精度と成功確率は格段に上がっていきます。
人がものを買う理由は、楽しい、欲しい、おいしそう、自分にとって便利だ、など本能に基づく欲望がベースにあります。そし -
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ビジネス本ではあるものの、小説調かつマックという身近なテーマで純粋にストーリーが面白く、あっという間に読み終えてしまった。
割と当たり前のことをシンプルに簡単そうに書いてるけど、実際にアクションに移す力が半端ない…
「同じ会社に3年以上いると、成長が止まる気がする」という考え方に共感したが、濃度が全然違う。
日々の考え方にエッセンスを取り入れたい。
・空気=ブランド
(なんとなくの空気を変える)
・「ラブ・オーバー・ヘイト」
(ネットの情報は永遠に残る。ネガティブな空気を変えるには、ポジティブな情報を大量に発信して悪い噂を沈める)
・まずは自分で仮説を立てる
(先に周囲に聞いてしま -
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マーケティングの本というよりは作者が考えるリーダーシップ論や経営論に近い。
作者の今までの経歴を時系列で追いかけて描いており読みやすく、この作者を知るという意味ではいいと思う。
参考になる部分は多々あったが、具体性や手触り感が私には少し薄いように感じる。
私は今回作者の講演を聞く事前勉強の関係で読んだが、講演がほぼ同じ内容だったのは少し物足りなかったかな。
以下は自身のために取ったメモ
✔︎仕事に対する考え方の基本OGSM
objective / Goal / strategy /measurements
→目標と目的を混同しない。
✔︎人は論理ではなく感情で動く
でもROIのベース -
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コロナで変わったのではなく、以前から変わり始めたことが加速しただけという論調なので、
コロナきっかけで変わるべしという内容というよりは、
近年デジタル化を取り入れたマーケティングにおいて気をつけたいマーケティングトピックが、よくある問いに答える形でコンパクトにまとめられている。
通念としては、
顧客起点で、提供価値をきちんと独自化し、顧客に合わせた事業、情報伝達をしていくことが大事であることが念押しされている。
コロナ後に特に気をつけるべき要素を捉えるために読んだが、どちらかというと、最近のマーケティングで気をつけるべき点がまとめられていた。
コロナに関しては、コロナで顧客の中で変化したニーズ -
Posted by ブクログ
表題とはだいぶ異なりアフターコロナのマーケティング戦略というより、著者お二人の見識に基づく最近のマーケティング事情の解説本。
西口さんの考え、お話に興味があるなら別の著書を読んだほうが詳しく書かれている。唯一、アソビューの事例だけは参考になった。
また、マーケティングとは関係ないが外資系企業のクライシスマネジメントの万全さについては肌身をもって感じるし、上司部下の心理的安全性だけでなくいかなる事態が起きても従業員の安全と健康を確保し、企業としてパフォーマンスを安定して発揮することができることが最新のマネジメントなのだと改めて再認識した。 -
Posted by ブクログ
ネタバレまずコロナは常に起きている(た)変化が加速度的に進むきっかけになっただけで、顧客を起点に物事を考えていくことに変わりはない。40の論点に対してその回答を論じていく作品。想像上の平均化された存在しないペルソナに対して手を打っていくよりも一人ひとりの顧客に寄り添っていくこと(そこからなにかしらの丸められた示唆が得られる分にはよい)、それを通じて顧客に便益をもたらす、つまり買いたい理由を作ることが重要である。ただし顧客の言うことを愚直に聞くのは駄目である。なぜならば新しい価値は顧客が気づいていないことであり、それらからはイノベーションが産まれることはない。イノベーションはたとえばマクドナルドがAKB
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この先20年後も同様に言えるんだろうな、というマーケティング基礎論的な前半と、足立・土合両氏の経験からの今最新のメディア論の後半。
第4章と第16章が矛盾して見えるんだけど、第4章の場合は自社の外も含めた消費者データで、第16章は自社のみのデータということだな?
昔、地方で広報担当者やってたときの方法論が正解だったのはやっぱり嬉しいし、クリエイティブチームとの付き合い方とかも首肯しっぱなし。
やたら映画事例(映画のマーケティングやってる人なんて限られてるよ…)多いな?と思ったら土合氏がワーナーブラザーズジャパンのCMOなのね?この人がゲームオブスローンズを日本で広めなかった戦犯ね?GOT -
Posted by ブクログ
■ディスティネーション(目的買い)/インパルス(衝動買い)
・秋だからあそこのジビエ料理がたべたいはディスティネーション
・ファーストフードはインパルスが多い
マーケティングで言えば、
新しい商品や期間限定品、コラボ商品はディスティネーション
ポジティブな情報を様々なメディアで拡散してもらうのはインパルス
■マクドナルドの不振を立て直した3つの指針
・Always On ポジティブなニュースを断続的に配信
・Connected サプライジング&エンゲージングな双方向のコミュニケーション
・Branding 美味しさを追求し、期間限定商品だけでなくレギュラーメニューを強化
最も早く取り組