岸田るり子のレビュー一覧

  • 味なしクッキー

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    ネタバレ

    最初の猫が犠牲になる話は胸糞悪かった。
    ネズミの受精卵の話は最後、夫が無精子症で子供が浮気相手の子だとわかって戦慄した。
    認知症の話は何か悲しくて、やはり妥協の結婚するなんてもんじゃないと思った。

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    2023年08月20日
  • 白椿はなぜ散った

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    殺人事件の方もそこそこ意外な結末のような気がするけど全く印象に残らなかった。
    晴彦が一悶着起こしてドロドロな感じを想像してたからそこは少し期待外れ。
    切ない結末と言えばそうなのかもしれないけど1章の髪の毛や爪の下りから万里枝が生きていたとしてもハッピーエンドが想像できなくて切なさ半減。
    もっとピュアな恋心ではダメだったんだろうか。

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    2022年09月07日
  • パリ症候群 愛と殺人のレシピ

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    姉にとっては、納得できないことに「はい」と言うのは、不誠実なことらしいのだ。

    何かをやるかやらないかで迷ったときはやるのよ。
    やらないで後悔するより、やって後悔するほうがずっといいから。

    多くを望まなければ、幸せは自分の中にいくらでも見いだすことができる。

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    2022年07月30日
  • 味なしクッキー

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    6話の短編からなる一冊。
    オススメは、「パリの壁」、「味なしクッキー」です。
    全て読後感は最悪です笑
    この2話は主人公の気持ちが少し分かるからこそ、自分の性格の黒さを写し出されてる様で余計に後味が悪くなるのです。

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    2022年02月28日
  • 天使の眠り

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    ネタバレ

    主人公・秋沢宗一、13年前に恋をしたあきほ一二三、アパートの隣に住む中国人の少女・レイカ、一二三の娘・江真。
    4人の登場人物のそれぞれ行き交う本物の愛の形が切ない。けれど東野圭吾と比べてしまうと文章がだらだらしているように感じてしまってすこし飽きる部分がある。そのせいかこのような感動する話であるものの、読みながら泣くということはなかった。

    結局江真は本当の母である向井さん(一二三)が死んでしまっても母だったということに気づかず、レイカを本当の母だと信じたまま話が終わってしまう。しかも致死性家族性不眠症の治療のために一二三とレイカは資金集めのための殺人をしていたのに、そこまでは描かれていないで

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    2021年08月23日
  • 月のない夜に

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    双子の妹が殺人容疑で逮捕された。
    死んだのは妹の高校時代の同級生、あの頃に感じた彼女の悪意に気づいた姉は交流を持つことを禁じていた。
    大人になり、今更接点を持つなんて。そして容疑者になるなんてどうして?

    久しぶりに「うげぇ~」となるほどの悪女が出てきて、どういう経緯でこの女が殺されたのか。真犯人は誰なのかと夢中になってあっという間に読み進めた。
    まさかの真相だったな。

    ちょっと前にママ友の洗脳によってわが子を餓死させた母親がいた事件が思い出された。何でそんなことになるんだと、不思議で仕方がなかった。
    自分の意思を持ち思考力を持たないと、人は簡単に悪意によってマインドコントロールされてしまう

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    2021年05月30日
  • 月のない夜に

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    超絶性格悪い女が他人をコントロールし、のし上がっていくが殺害される。
    双子の妹が容疑者で逮捕。姉が事件を追う。
    面白かった。一気読み。展開や進行も良かった。
    が、何となくどんでん返しが見えてしまった。

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    2021年04月17日
  • 無垢と罪〈新装版〉

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    ネタバレ

    幽霊のゆみ江ちゃんのちょっと早い真犯人の匂わせいらない…
    里香は打算ではなくて本間に中原瞬のこと好きでやったことと思うけど、中原瞬はそう捉えてなくて不幸だと思った。

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    2020年11月28日
  • 無垢と罪〈新装版〉

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    連作短編集。
    年代や登場人物が行ったり来たりで読みにくかった。
    短編のせいでなんか消化不良で終わるし。
    普通に長編で書いてもよかったんじゃないかな。

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    2020年03月07日
  • めぐり会い<新装版>

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    ネタバレ

    ミステリーではなくて、既婚者の恋愛ストーリー。岸田作品初めてだけど、文章は読みやすい。ただ、ミステリー好きなので、最後まで読んだけど、私とは結ばれませんでした。

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    2019年10月09日
  • 天使の眠り

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    13年ぶりに出会った昔の恋人。
    わずかな時間だったが共に暮らし、そして行方をくらました女性は、以前とはまったく違う印象を宗一に与えた。
    本当に本人なのか?
    疑問を抱きながら宗一は一二三について調べ始める。
    本当に面白かった。
    幾重にも入り組んだ人間関係、張られた伏線はどう回収されるのか。
    江間が感じている母親への違和感。
    母として慕う気持ちはあっても、無償の愛のような包み込まれる愛情はなかなか感じられない。
    それにしても、どうしてあんなラストになったのだろう。
    人生のすべてを賭けて成し遂げようとしていたものを、あんなにもあっさりと・・・そう感じてしまった・・・手放すことにしたのだろう。
    結局、

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    2017年03月17日
  • 密室の鎮魂歌

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    ネタバレ

    「密室」がタイトルになっているけれど、密室トリックを中心にした物語ではない。
    どちらかというと、人間ミステリのような、入り組んだ人間模様が織りなす謎といった感じだろうか。
    「汝、レクイエムを聴け」を見た瞬間に悲鳴をあげた由加。
    一瞬しか見ていないはずの図柄を、由加はほぼ正確に覚えていた。
    中心に描かれた椅子に座った骸骨が持っている旗。
    その旗の絵柄こそが、5年前に失踪した夫の行方につながっていると言うのだ。
    登場人物のほとんどが、身勝手な欲望に忠実に生きている。
    人間なんて多かれ少なかれそんなもんだろう・・・という気もするけれど、度を過ぎた欲望は人を不幸にする。
    名声だけを欲し、他を見下し優越

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    2017年03月15日
  • 出口のない部屋

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    自分という存在に違和感を感じてしまったら、人はどう生きていけばいいのだろう。
    いま、ここにいる自分。それは本当に自分なのか。
    誰かの思い通りに操られ、自分の意思など関係なく生きらされているだけなのか。
    自分のアイデンティティーがわからなくなってしまったとき、すがれるものがあればすがってしまうのが人の弱さなのかもしれない。
    自分を他者に反映し、他者を自分に取り込む。
    そうして、歪んだ形でも自分を保つしかなかったのかと思うと切ない。
    閉じ込められた部屋での三人の会話が面白かった。
    それぞれ、自分に都合のいいところだけを語り、真実は告げない。
    そして語らなかった部分は、人生から削除してしまったように

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    2017年03月14日
  • 天使の眠り

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    円山公園 枝垂桜 妖艶な美しさ 亜木帆一二三 秋沢宗一36 火種にいきなりガソリン 田中江真 イアン アイルランド人 危惧 自分とかけ離れた遺伝子を子孫に残したい 品種改良 本能 自分の欠点を補う遺伝子 レプリカ 目眩 共通の闇 怪訝な目 げせわ下世話な興味 札幌大学の理学部 チャップリンの『ライムライト』 「運命に飲み込まれるって、具体的にどういう意味ですか?」「自分の不運の原因を他のものに押しつけちゃうってことよ」 夫婦円満の秘訣 感情の全く籠らない棒読み 『ラマン』という題名のフランス映画 フランス領インドシナ 中国人の青年を侮辱し続ける少女やその家族 ラム肉のシチュー タイムとロリエと

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    2016年04月14日
  • 密室の鎮魂歌

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    すごく惜しいなあ。着想自体は「名作」となる可能性を持っているのに、ところどころ雑。
    二つ目の密室の作り方にがっかり感があるのと、何より最後の解決の仕方がなあ……ええー、そこでそんなふうに終わるの!という、違った意味でのびっくりな結末で。繰り返すが惜しい。

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    2016年02月27日
  • 血の色の記憶

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    現代の話なのに、どこかゴシックホラーの雰囲気。なんかおどろおどろしかった。
    その空気のまま、読み終えてしまった。
    トリックや真相を楽しむ間もなく(笑)

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    2015年11月26日
  • 天使の眠り

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    どういう展開になっていくのか最初は全然わかりませんでした。最後の展開は衝撃的でしたが、宗一やエマの話をじっくり書いた分最後の展開ももっとじっくり書いて欲しかった…。一二三のエマやイアンを愛する気持ちは最後結構伝わってきたけど、なぜ一二三は最後こういう選択になるんだ?宗一達はどう思ったんだ?など最後は腑に落ちない想いです…。

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    2014年12月28日
  • 天使の眠り

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    主人公秋沢宗一の前に現れた亜木帆一二三。13年前突如消えた彼女は当時の彼女とは顔が違っていた。再開した日から彼女のことが頭から離れなくなった宗一は彼女のことを調査しだした。

    前半、以前の一二三と変わっており、しかも彼女が結婚した男たちは殺されていたところは非常に面白く読んでいたのだが、最後の流れがあまりにあっさりしすぎていてそこまで引っ張っていったものが流れてしまったのが残念。真相は驚愕というほどではないがなるほどと納得できただけに最後をもう少し書き込んで欲しかった

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    2014年11月19日
  • 天使の眠り

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    3 

    書き出しから三人称と一人称が混在する地の文でいきなりうんざりさせられる。仕掛けも話の中程で薄々感づいてしまうようなもので特に驚きもない。ただ、その途中で感づいた通りだとしたらかなり強引だなあと思って読み進め、結果その通りだったので逆に感心した。想像を下回られるより余程良い。仕掛けのための物語としてはまずまずか。

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    2014年07月12日
  • 天使の眠り

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    最後の章で一気に謎が解けだすが・・「えぇっ!!」てなぐらい驚いた。
    一二三の最後には納得が出来なかったけれど
    読んでいるときは先が気になって一気読み。

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    2014年03月04日