【感想・ネタバレ】血の色の記憶のレビュー

あらすじ

色覚障害者のサイト〈ランボー・クラブ〉。仲間を探す不登校の中学生・菊巳が偶然見つけた、そのサイトのトップに掲げられたアルチュール・ランボーの詩。フランス語など習ったこともないのに、なぜ僕はこの原語の詩を読めるのだろう? 「Aは黒、Eは白、Iは赤、Uは緑、Oは青……」。その時、僕にあるはずのない、鮮やかな血の色を見た記憶が蘇った。そして後日、何者かによってサイトの詩が書き換えられ、詩になぞらえた死体が発見された! 色覚障害の少年をめぐる事件の、驚くべき真相とは? 鮎川哲也賞受賞作家が贈る、傑作本格ミステリ。/解説=大矢博子

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Posted by ブクログ

久しぶりの岸田るり子さん。
本屋さんで見つけて、わーいるり子さんだと手に取ると、ナニコレ漫画なのという表紙。最近こういう漫画みたいな表紙が増えてきたけれど、わたしは購買意欲がとんでもなく減退する。やめていただきたい。
散々悩み、るり子さんじゃなければ書棚に戻したけれど購入。

色覚障害のある賢い美少年菊巳が事件に巻き込まれる。
失踪した妻子の行方を探す男性から依頼を受ける探偵麻理美と健一。

こういう設定で始まる物語。早い段階で麻理美たちの探す妻子とは、菊巳と母親ということはわかる。
異なる場所で異なる人物によって繰り広げられる物語が、最後に繋がるというのはよくある形であるが、どう繋がるのかが推理のしどころ驚きどころのひとつとなることからすると、本作にはそれは全くない。
また、結論から言うと意外な犯人も衝撃のラストもない。この作品にあるものは、沢山あるパズルのピースのような手掛かりを、ひとつひとつ嵌めていくと出来上がる絵のようなもの。
推理やミステリーといった点から見ると比較的地味な作品だとは思う。

フランスで暮らしたことのある作者だけに、フランス語についても物語で関わったりするところは岸田るり子さんらしいと言える。
ランボーの詩が出てくるが、フランス語がわかるともっと違って感じられるのかもしれない。

ステンドグラスのトリックがあるが、そこが少しよくわからない。ステンドグラスをそんなにマジマジと見たことがなかった。
今度教会に行ったとき、へばりついて見てみようと思う。

伏線の回収もきちんとされており、あちこちに出した品物をひとつ残らずしまってくれるようにすっきり片付いて終わる。

色覚障害があり母親との関係もうまくいかず登校拒否になっている菊巳の気持ちの描写なども上手く書かれてていた。
ただ、そもそも母親がもっと菊巳と向き合い話し合っていたら良かったのにと思う。そう出来ない理由が特にないように感じた。
母親が菊巳と向き合い良好な関係を築けていたら物語自体が成立しなくなるので、そこは大目に見るところかもしれない。

麻理美と健一のコンビは気に入ったので、また別の作品にも登場することを期待する。
ところどころ笑いもあり面白く読めた。

0
2015年12月15日

Posted by ブクログ

現代の話なのに、どこかゴシックホラーの雰囲気。なんかおどろおどろしかった。
その空気のまま、読み終えてしまった。
トリックや真相を楽しむ間もなく(笑)

0
2015年11月26日

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