岸田るり子のレビュー一覧

  • 出口のない部屋

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    初・岸田るり子。
    良かったです、すごく・・・面白かった!!
    構成がとても良いし、ストーリーもキャラクターも良い。
    上質なミステリーだと思いました。
    後半、「え、このスピードでこの残ページ数で、謎解き全部出来るのか・・・?」と不安になってしまったんですが、そこからの風呂敷の畳み方が上手!
    この分量ですっきりまとまった。
    「出口のない部屋」のシンプルな不思議さと、キャラクターの内面描写のリアリティが、絶妙な加減でひとつになっているのがすごい。
    止まらなくて一気に読んでしまったし、そんなに長くないのにたくさんの経験をするような感覚があって、そして最後まで読んだあとまた最初に戻って読みたくなる。
    ちょっと残酷な描写があって、そこはそんなに必要でもない気がしたけれど、キャラクターの歪みを上手く見せていたと思えば良し。

    もっと他の作品も読んでみようと思いました。
    思いがけず良い出会いをした!

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    2012年07月24日
  • 味なしクッキー

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    タイトルからなんとなく展開が察せる物語から読み終わって改めてタイトルを見ると納得する物語まで色々詰まった短編集でした。

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    2026年05月06日
  • 天使の眠り

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    うん、まずまずストーリーにのめり込めて且つトリックが分からなかったので先が気になり割と早いペースで読めた〜。
    やっぱり入れ替わりトリックだったのか、、、でも中国人が入れ替えのためとはいえ看護師の仕事を数ヶ月でこなせるようになるものか?
    そこだけちょっと都合良すぎ。

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    2024年09月27日
  • 天使の眠り

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    してやられました。そんな結末は全然予想していませんでした。そんな驚きとともに、いろんな伏線が回収されて、気持ちいいくらいの裏切りでした。子を想う親の強さを感じました。

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    2023年09月19日
  • 天使の眠り

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    さくっと読めて面白かった。札幌も出てくるしフランスも出てくるし、なんとなくうれしくなる。とてもシンプルな文章で軽快なのに、ときにはたと立ち止まるような深くささる言葉がある。「人を殺すのに正義感をふりかざすのはやめて。……単純にお金のために殺したと認める方がまだましよ」。

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    2021年07月17日
  • 天使の眠り

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    内容(「BOOK」データベースより)
    京都の医大に勤める秋沢宗一は、同僚の結婚披露宴で偶然、十三年前の恋人・亜木帆一二三に出会う。不思議なことに彼女は、未だ二十代の若さと美貌を持つ別人となっていた。昔の激しい恋情が甦った秋沢は、女の周辺を探るうち驚くべき事実を掴む。彼女を愛した男たちが、次々と謎の死を遂げていたのだ…。気鋭が放つ、サスペンス・ミステリー。

    令和2年7月5日~7日

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    2020年07月10日
  • 天使の眠り

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    心理ミステリー
    ストーリー的にはかなり無理があるようにも思えますが、心理描写と構成が面白く、サクサクと読めました。
    結末はあれでよかったのか?意見が分かれるところでもあるかと思います。
    個人的には面白い本でした。

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    2019年07月23日
  • 天使の眠り

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    トリック自体はそうなるよなって展開。あえて本人視点では書かない、多くを語らない最後の表現はとても良かった。

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    2018年01月23日
  • 血の色の記憶

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    久しぶりの岸田るり子さん。
    本屋さんで見つけて、わーいるり子さんだと手に取ると、ナニコレ漫画なのという表紙。最近こういう漫画みたいな表紙が増えてきたけれど、わたしは購買意欲がとんでもなく減退する。やめていただきたい。
    散々悩み、るり子さんじゃなければ書棚に戻したけれど購入。

    色覚障害のある賢い美少年菊巳が事件に巻き込まれる。
    失踪した妻子の行方を探す男性から依頼を受ける探偵麻理美と健一。

    こういう設定で始まる物語。早い段階で麻理美たちの探す妻子とは、菊巳と母親ということはわかる。
    異なる場所で異なる人物によって繰り広げられる物語が、最後に繋がるというのはよくある形であるが、どう繋がるのかが推理のしどころ驚きどころのひとつとなることからすると、本作にはそれは全くない。
    また、結論から言うと意外な犯人も衝撃のラストもない。この作品にあるものは、沢山あるパズルのピースのような手掛かりを、ひとつひとつ嵌めていくと出来上がる絵のようなもの。
    推理やミステリーといった点から見ると比較的地味な作品だとは思う。

    フランスで暮らしたことのある作者だけに、フランス語についても物語で関わったりするところは岸田るり子さんらしいと言える。
    ランボーの詩が出てくるが、フランス語がわかるともっと違って感じられるのかもしれない。

    ステンドグラスのトリックがあるが、そこが少しよくわからない。ステンドグラスをそんなにマジマジと見たことがなかった。
    今度教会に行ったとき、へばりついて見てみようと思う。

    伏線の回収もきちんとされており、あちこちに出した品物をひとつ残らずしまってくれるようにすっきり片付いて終わる。

    色覚障害があり母親との関係もうまくいかず登校拒否になっている菊巳の気持ちの描写なども上手く書かれてていた。
    ただ、そもそも母親がもっと菊巳と向き合い話し合っていたら良かったのにと思う。そう出来ない理由が特にないように感じた。
    母親が菊巳と向き合い良好な関係を築けていたら物語自体が成立しなくなるので、そこは大目に見るところかもしれない。

    麻理美と健一のコンビは気に入ったので、また別の作品にも登場することを期待する。
    ところどころ笑いもあり面白く読めた。

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    2015年12月15日
  • 天使の眠り

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    13年前に少しの間同棲したが、急に消えてしまった彼女との再会。
    ただ、奇妙なのは同一人物だと思えないこと。
    彼女の隠された謎を知りたいがため、彼女に近付く。
    そして13年の時を埋めようとするが、そこには様々な事実が潜んでいた。

    2015.8.30

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    2015年08月30日
  • 出口のない部屋

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    初の岸田るり子作品。面白かった!謎の部屋に閉じ込められた見知らぬ者同士の三人。共通点を見いだすためにお互いの身の上話を始める…という話。各章で少しずつヒントとなるファクターが見え隠れするが、真相までは届かない、というさじ加減が見事。気になって最後まで一気に読んでしまう。驚きの展開に満足!

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    2013年07月03日
  • 天使の眠り

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    初めは読んでいてわけがわからないような感じに陥ったけど、その分、後半に感動や驚きや凝縮されている。誰かにとっての人生全てと思えるようなことでも、他の人からしたら歯車のほんの一部でしかない、そう考えるとちょっと怖くもなるような結末です。

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    2013年02月11日
  • 天使の眠り

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    宗一の前に現れた一二三は一体何者なのか?
    そこが気になって、一気読みでした。

    ただ、どうも宗一の言動に乗り切れず・・・
    一二三が現れてから後、それまで付き合っていた女性に対して
    冷たすぎるでしょ!
    そして一二三に惑わされすぎ。13年前なのに引きずりすぎ。
    ストーカーすぎ(笑)
    まぁ宗一が一二三の事を調べない事には話が進まないのですが。
    それにしてもちょっと色々気になってしまいました(^_^;)

    ストーリーは色々気になる謎があって、ぐいぐい読ませるのですが最後がちょっと「う~ん・・・」って感じでした。
    結局そうなるの?って感じでしたね~。
    ネタバレになるのであまり書けませんが、最後の向井さんの行動が納得できない!!じゃあこの後どうなるの??って思ってしまって。宗一は宗一で「お前はそれでいいのか?」って聞きたいですし。

    なんか否定的な事ばかり書いてますが、一気読みしたんですよ!
    好みのラストではなかったですが、真相を知った上で再読すると
    また違った面白さを味わえます。
    思わず軽く読み返しましたもの。

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    2012年06月13日
  • 出口のない部屋

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    ネタバレ

    とある部屋に迷い込んで出られなくなった3人が、こんな事態に陥った理由を探るためそれぞれが抱えた問題を思い起こしていくホラーテイストのミステリ作品。

    大学講師、若手小説家、開業医の妻。
    3人がどうして閉じ込められたのか、どうやって抜け出すのかというテーマではないのが新しい。

    まったく接点のないと思われた3人が終盤、ある一点で繋がっていくのが鮮やかである。
    殺人トリックの点はうまくいきすぎな感もあったものの、全体としての破綻なく綺麗に物事が流れていてうまいなと思う。
    トリックとレトリックに誤魔化しがないしきちんと伏線を引いているのでちゃんと読めば引っかかったところが解消され、謎解きの押し付け感がなくてよい。
    何より物語に出てくる人物の誰もがリアルで人間ドラマとして面白い。

    派手さはないけどうまいな~という秀作です。

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    2012年05月07日
  • 出口のない部屋

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    思いもよらぬ「めっけ物」でした。
    プロローグ以降は、作中作と化しますが、どの章も面白い。
    で、エピローグでどう収集するのかと思い、若干不安もありましたが
    見事にまとめあげてます。一気読みされる方もいるのでは?
    蛇足ですが、作者さんなんか凄いんだか、そうでもないんだか
    いまいちぴんとこない大学卒業されてますね。
    でも、やっぱりおフランス語には堪能なんだろうな。

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    2012年05月03日
  • 天使の眠り

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    おー。


    期待せずに読んだせいなのか、満足の一冊!
    すっかり主人公の男性の気持ちになって読み、
    登場人物・江真に同情し、読み終わって、
    一二三の気持ちにしっかりと同調できて感動できた。

    よく出来ていると思う。
    一人称で述べられている事実と三人称で語られる状況は、
    読み直しても破綻していないし、江真に対する向井さんの態度も、
    宗一に対する一二三の驚きや「本当に覚えていないの」という台詞も、
    すべてがフェアだ。

    ただ、最後の部分が若干納得行かない。
    自身に保険金をかけ、それで5億になるのかな?とも思ったが、
    自殺で保険金は下りないのでは。。
    と、すればこの死の意味は?

    なんとか自分を納得させた理由は、母親を正しく尊敬できる少女に、
    江真を育てたかったから?
    あるいは十年以上ひたすらに思っていた人に会ってしまったら、
    もう、解放してあげたかったとでも思ったのだろうか?

    その部分はちょっと、えーって感じだったけれど、
    あまりにも読み直しての上手さに感心したので★4つ、つけておきます。

    書評なんか見るとかなり評価は低いけれど、
    あたしはこの構成力、かなり好き。

    他の作品も読んでみよう。

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    2012年05月01日
  • 天使の眠り

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    面白かった!
    話しがどうなるのか気になってあっという間に読み終えた。

    ハッピーエンドのお話しが好きだけど
    終わりをなんとなくハッピーというか
    臭いものにフタをしたという感じがもったいない

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    2012年02月28日
  • パリ症候群 愛と殺人のレシピ

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    愛と殺人、文字通りそれである。
    ここに登場する人々を愚かと笑うか自分がここに落ちてしまうかもしれないと青ざめるか、その人次第だろう。
    人生の一瞬の油断、思い込みや勘違い。そうしたものの成れの果てたち。そこまで驚くようなトリックは出てこないし、ショッキングではないが短編としてどれもなかなかの出来栄えで面白かった。

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    2025年03月11日
  • めぐり会い<新装版>

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    私なんでこの本買ったんだろ?
    トリックというか、最後のタネ明かしありきのつくり。登場人物の、人間味のない機械みたいなセリフと行動と心理描写にどうにも馴染めなかった。

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    2024年09月07日
  • 天使の眠り

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    なかなかの仕掛けだった。
    恋愛を何度繰り返しても本気になれない宗一。
    それには若かりし日に3ヶ月だけ同棲をした恋人一二三の存在があった。
    同僚の結婚式に出席した宗一は、13年前に突如として宗一の前から姿を消した一二三と再会することになる。
    しかし彼女は13年の年月を感じぬほどに、いや…まったくの別人のように若々しく美しかった。
    同姓同名?
    そんな疑問は隣に寄り添う少女によって瞬時に払拭される。緑色の目の少女。それは間違いなく一二三の娘。緑色の瞳、そんな偶然があるはずもない。
    整形?いや別人?では娘は?
    興味深い始まりである。
    有り得なさそうで、ありそうな…。

    そうそう上手く行くことではないけれど、動機は身勝手としか言いようがないけれど、上手くことが進むからこそ面白い!ミステリーとして最後まで楽しめました。

    人はいろんな事情で天使にも鬼にもなる。
    誰かにとって天使であってもその同じ人が誰かにとっては鬼となることは間違いなくある。
    知らぬが仏。
    13年間忘れられずにいた恋人の真実を知ったときの宗一の混乱と虚無感を思うと切ない。

    親心は痛いほど分かるけれど、それでも我が子が背負った運命を親であっても変えることはできない。それよりも、親子としてもっと当たり前の愛情をもって生きて欲しかった。
    自分が我が子を愛するように、誰にだってその人を愛する人たちがいるという想像力を失ってはならない。

    今年の8冊目

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    2024年03月26日