岸田るり子のレビュー一覧

  • 出口のない部屋

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    初・岸田るり子。
    良かったです、すごく・・・面白かった!!
    構成がとても良いし、ストーリーもキャラクターも良い。
    上質なミステリーだと思いました。
    後半、「え、このスピードでこの残ページ数で、謎解き全部出来るのか・・・?」と不安になってしまったんですが、そこからの風呂敷の畳み方が上手!
    この分量ですっきりまとまった。
    「出口のない部屋」のシンプルな不思議さと、キャラクターの内面描写のリアリティが、絶妙な加減でひとつになっているのがすごい。
    止まらなくて一気に読んでしまったし、そんなに長くないのにたくさんの経験をするような感覚があって、そして最後まで読んだあとまた最初に戻って読みたくなる。
    ちょ

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    2012年07月24日
  • 天使の眠り

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    うん、まずまずストーリーにのめり込めて且つトリックが分からなかったので先が気になり割と早いペースで読めた〜。
    やっぱり入れ替わりトリックだったのか、、、でも中国人が入れ替えのためとはいえ看護師の仕事を数ヶ月でこなせるようになるものか?
    そこだけちょっと都合良すぎ。

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    2024年09月27日
  • 天使の眠り

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    してやられました。そんな結末は全然予想していませんでした。そんな驚きとともに、いろんな伏線が回収されて、気持ちいいくらいの裏切りでした。子を想う親の強さを感じました。

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    2023年09月19日
  • 天使の眠り

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    さくっと読めて面白かった。札幌も出てくるしフランスも出てくるし、なんとなくうれしくなる。とてもシンプルな文章で軽快なのに、ときにはたと立ち止まるような深くささる言葉がある。「人を殺すのに正義感をふりかざすのはやめて。……単純にお金のために殺したと認める方がまだましよ」。

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    2021年07月17日
  • 天使の眠り

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    内容(「BOOK」データベースより)
    京都の医大に勤める秋沢宗一は、同僚の結婚披露宴で偶然、十三年前の恋人・亜木帆一二三に出会う。不思議なことに彼女は、未だ二十代の若さと美貌を持つ別人となっていた。昔の激しい恋情が甦った秋沢は、女の周辺を探るうち驚くべき事実を掴む。彼女を愛した男たちが、次々と謎の死を遂げていたのだ…。気鋭が放つ、サスペンス・ミステリー。

    令和2年7月5日~7日

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    2020年07月10日
  • 天使の眠り

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    心理ミステリー
    ストーリー的にはかなり無理があるようにも思えますが、心理描写と構成が面白く、サクサクと読めました。
    結末はあれでよかったのか?意見が分かれるところでもあるかと思います。
    個人的には面白い本でした。

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    2019年07月23日
  • 天使の眠り

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    トリック自体はそうなるよなって展開。あえて本人視点では書かない、多くを語らない最後の表現はとても良かった。

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    2018年01月23日
  • 血の色の記憶

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    久しぶりの岸田るり子さん。
    本屋さんで見つけて、わーいるり子さんだと手に取ると、ナニコレ漫画なのという表紙。最近こういう漫画みたいな表紙が増えてきたけれど、わたしは購買意欲がとんでもなく減退する。やめていただきたい。
    散々悩み、るり子さんじゃなければ書棚に戻したけれど購入。

    色覚障害のある賢い美少年菊巳が事件に巻き込まれる。
    失踪した妻子の行方を探す男性から依頼を受ける探偵麻理美と健一。

    こういう設定で始まる物語。早い段階で麻理美たちの探す妻子とは、菊巳と母親ということはわかる。
    異なる場所で異なる人物によって繰り広げられる物語が、最後に繋がるというのはよくある形であるが、どう繋がるのかが

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    2015年12月15日
  • 天使の眠り

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    13年前に少しの間同棲したが、急に消えてしまった彼女との再会。
    ただ、奇妙なのは同一人物だと思えないこと。
    彼女の隠された謎を知りたいがため、彼女に近付く。
    そして13年の時を埋めようとするが、そこには様々な事実が潜んでいた。

    2015.8.30

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    2015年08月30日
  • 出口のない部屋

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    初の岸田るり子作品。面白かった!謎の部屋に閉じ込められた見知らぬ者同士の三人。共通点を見いだすためにお互いの身の上話を始める…という話。各章で少しずつヒントとなるファクターが見え隠れするが、真相までは届かない、というさじ加減が見事。気になって最後まで一気に読んでしまう。驚きの展開に満足!

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    2013年07月03日
  • 天使の眠り

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    初めは読んでいてわけがわからないような感じに陥ったけど、その分、後半に感動や驚きや凝縮されている。誰かにとっての人生全てと思えるようなことでも、他の人からしたら歯車のほんの一部でしかない、そう考えるとちょっと怖くもなるような結末です。

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    2013年02月11日
  • 天使の眠り

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    宗一の前に現れた一二三は一体何者なのか?
    そこが気になって、一気読みでした。

    ただ、どうも宗一の言動に乗り切れず・・・
    一二三が現れてから後、それまで付き合っていた女性に対して
    冷たすぎるでしょ!
    そして一二三に惑わされすぎ。13年前なのに引きずりすぎ。
    ストーカーすぎ(笑)
    まぁ宗一が一二三の事を調べない事には話が進まないのですが。
    それにしてもちょっと色々気になってしまいました(^_^;)

    ストーリーは色々気になる謎があって、ぐいぐい読ませるのですが最後がちょっと「う~ん・・・」って感じでした。
    結局そうなるの?って感じでしたね~。
    ネタバレになるのであまり書けませんが、最後の向井さん

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    2012年06月13日
  • 出口のない部屋

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    ネタバレ

    とある部屋に迷い込んで出られなくなった3人が、こんな事態に陥った理由を探るためそれぞれが抱えた問題を思い起こしていくホラーテイストのミステリ作品。

    大学講師、若手小説家、開業医の妻。
    3人がどうして閉じ込められたのか、どうやって抜け出すのかというテーマではないのが新しい。

    まったく接点のないと思われた3人が終盤、ある一点で繋がっていくのが鮮やかである。
    殺人トリックの点はうまくいきすぎな感もあったものの、全体としての破綻なく綺麗に物事が流れていてうまいなと思う。
    トリックとレトリックに誤魔化しがないしきちんと伏線を引いているのでちゃんと読めば引っかかったところが解消され、謎解きの

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    2012年05月07日
  • 出口のない部屋

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    思いもよらぬ「めっけ物」でした。
    プロローグ以降は、作中作と化しますが、どの章も面白い。
    で、エピローグでどう収集するのかと思い、若干不安もありましたが
    見事にまとめあげてます。一気読みされる方もいるのでは?
    蛇足ですが、作者さんなんか凄いんだか、そうでもないんだか
    いまいちぴんとこない大学卒業されてますね。
    でも、やっぱりおフランス語には堪能なんだろうな。

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    2012年05月03日
  • 天使の眠り

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    おー。


    期待せずに読んだせいなのか、満足の一冊!
    すっかり主人公の男性の気持ちになって読み、
    登場人物・江真に同情し、読み終わって、
    一二三の気持ちにしっかりと同調できて感動できた。

    よく出来ていると思う。
    一人称で述べられている事実と三人称で語られる状況は、
    読み直しても破綻していないし、江真に対する向井さんの態度も、
    宗一に対する一二三の驚きや「本当に覚えていないの」という台詞も、
    すべてがフェアだ。

    ただ、最後の部分が若干納得行かない。
    自身に保険金をかけ、それで5億になるのかな?とも思ったが、
    自殺で保険金は下りないのでは。。
    と、すればこの死の意味は?

    なんとか自分を納得さ

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    2012年05月01日
  • 天使の眠り

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    面白かった!
    話しがどうなるのか気になってあっという間に読み終えた。

    ハッピーエンドのお話しが好きだけど
    終わりをなんとなくハッピーというか
    臭いものにフタをしたという感じがもったいない

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    2012年02月28日
  • パリ症候群 愛と殺人のレシピ

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    愛と殺人、文字通りそれである。
    ここに登場する人々を愚かと笑うか自分がここに落ちてしまうかもしれないと青ざめるか、その人次第だろう。
    人生の一瞬の油断、思い込みや勘違い。そうしたものの成れの果てたち。そこまで驚くようなトリックは出てこないし、ショッキングではないが短編としてどれもなかなかの出来栄えで面白かった。

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    2025年03月11日
  • めぐり会い<新装版>

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    私なんでこの本買ったんだろ?
    トリックというか、最後のタネ明かしありきのつくり。登場人物の、人間味のない機械みたいなセリフと行動と心理描写にどうにも馴染めなかった。

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    2024年09月07日
  • 天使の眠り

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    なかなかの仕掛けだった。
    恋愛を何度繰り返しても本気になれない宗一。
    それには若かりし日に3ヶ月だけ同棲をした恋人一二三の存在があった。
    同僚の結婚式に出席した宗一は、13年前に突如として宗一の前から姿を消した一二三と再会することになる。
    しかし彼女は13年の年月を感じぬほどに、いや…まったくの別人のように若々しく美しかった。
    同姓同名?
    そんな疑問は隣に寄り添う少女によって瞬時に払拭される。緑色の目の少女。それは間違いなく一二三の娘。緑色の瞳、そんな偶然があるはずもない。
    整形?いや別人?では娘は?
    興味深い始まりである。
    有り得なさそうで、ありそうな…。

    そうそう上手く行くことではないけ

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    2024年03月26日
  • 天使の眠り

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    ネタバレ

    2人の視点で進んでいくストーリーは飽きがこなくて、文章も読みやすい。だから逆に物足りなさは若干。
    母親の最後は理解できない残念な結果に終わるが、最愛の娘を守るにはそうなるのかなぁ。

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    2023年10月18日