松村真宏のレビュー一覧
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ネタバレとある朝の番組で
「仕掛学」という私の心に刺さるネーミングの学問があったので、検索してみると、教育に関する書籍が出ていたので読んでみました。
楽天でまさかのバーゲンをしていて半額で手に入りました。
やってほしい、こうなってほしい
という親の想いを言葉ではなく
仕掛けによってこどもたちが本来持っている
内なる好奇心に働きかけて、
Win-Winの関係を築きましょうという本書。
教育を志すものとしては、
まあこれくらいは日頃からやってるけど。。。
ということがほとんどでしたが、
マインドとして、
言うことを聞かせる
ではなく
やりたい気持ちになってもらう
というこども側の目線が入っているので、 -
Posted by ブクログ
大阪大学で「仕掛学」について研究している著者による書籍。
「仕掛け」とは我々が普通に生活している中でも出会う、「ついしたくなる」ギミックのことである。
男性小便器に貼られた「的」のシール、ファイルの背表紙に並べた時に一本の斜線となるデザインなどがこれに該当する。
著者はこうした「仕掛け」について何十年も真面目に研究しており、その成果を本著で披露してくれる。
なぜ人が「仕掛け」に惹かれるのかを分析し、「良い仕掛け」「悪い仕掛け」を考える。また「仕掛け」の仕組みを分類し、最後に「仕掛け」の発想法についても触れる内容となっている。
「ついしたくなる」ということは我々が何かに無意識のうちに魅力を -
Posted by ブクログ
1.コンテンツを企画することが多くなったので、プロから学んでみようと思いました。
2.仕掛けとは、いつもの日常に選択肢を増やすものです。単なるゴミ箱にバスケットゴールを追加する、便器にハエのシールを貼るといった一手間を加えることで、人の「したい」という気持ちを誘導します。
著者は仕掛けをする場合は物理的トリガーを設置し、心理的トリガーにヒットさせるという順番で人は動くと述べています。人間の本能を知ることで良い仕掛けが生まれやすくなります。
本書では、人の観察をしたうえで、どのように仕掛けをしていくか、著者の経験を述べています。
3.人間の本能を知るためにはやはり人間観察しかないと思いました -
Posted by ブクログ
ネタバレ仕掛学―人を動かすアイデアのつくり方 単行本 – 2016/9/22
なるだけ金をかけずに創意工夫する点は改善に通じる
2017年3月11日記述
松村 真宏氏による著作。
1975年大阪生まれ。大阪大学基礎工学部卒業。
東京大学大学院工学系研究科修了。博士(工学)。
現在、大阪大学大学院経済学研究科准教授。
2004年イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校客員研究員、
2012〜2013年スタンフォード大学客員研究員。
研究テーマは「仕掛学」や「ソーシャルメディアの影響力」など。
データの分析から仕掛けの実装まで幅広く取り組んでいる。
趣味は娘たちと遊ぶこと(遊んでもらうこと)
本書は松村 -
Posted by ブクログ
著者の松村さんの本は、以前読んだことがあり、なかなか面白かったので、この本も手に取ってみました。
この本は、仕掛学を専門とする著者が、子育てに仕掛学を利用した経験を踏まえて著したものです。
仕掛けのためには物理的トリガー・心理的トリガーが大切、とのことですが、心理的トリガーを発動するような物理的トリガーがキモだと思いました。
そして、その仕掛けの向こうにある目的の達成が、最終的な成果なので、まずは目的を明確にすること、次に、目的を達成するための心理的トリガーを用意すること、最後に、心理的トリガーが発動するための物理的トリガーを用意すること、が、よい仕掛けをつくるために重要だと思いました。
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Posted by ブクログ
人には変化を避けたり未知のものを避けたりする「現状維持バイアス」がある。
したがって、基本的には従来の行動が選ばれ、新たな行動は選ばれにくい。新たな行動はわざわざ選びたくなるような工夫が必要になる。
仕掛けとナッジの違い
・遊び心を利用/認知バイアスを利用
・積極的な行動の選択/消極的な行動の選択
・特定の人が対象/すべての人が対象
・リバライアン・オルタナティビズム/リバタリアン・パターナリズム
・物理的介入/概念的介入
・そそる/つつく
正論のジレンマ
世の中は正論で溢れている。正論は筋が悪いと薄々感じていても、採用される案は正論ばかりである。それはなぜか。正論はそれ自体は正し