松村真宏のレビュー一覧
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■ナッジと仕掛けの大きな違いは、ナッジは「したいからするわけではない」のに対し、仕掛けは「したい」という欲求があるから行動する点。
ナッジの基本は人の意思決定のクセ(認知バイアス)を利用すること。ナッジは認知バイアスなど人間の意思決定の傾向を踏まえ、意識されることなく行動を促し、より望ましい選択へと導く手法。
仕掛けは自発的な行動選択を促すこと。
■仕掛けを3秒で理解してもらうには、どんなに多くても12文字以内に収める必要がある。効果的な仕掛けとは「文字はせいぜい10文字程度に収めながら、直感的にビジュアルで理解できるもの」ということになる。
■仕掛学における新規性と親近性の役割について
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ネタバレ心に残ったフレーズ
・重要なのは人に気づかせることであって、そのためには「仕掛け」をデザインすればいい(p13)
・「ついしたくなる」ように仕向けることは不確実性を含むので遠回りに見えるかもしれないが、正攻法が効かない場合には有望なアプローチになる(p27)
・仕掛けの定義「FAD要件」
①公平性(Fairness):誰も不利益を被らない
②誘引性(Attractiveness):行動が誘われる
③目的の二重性(duality of purpose):仕掛ける側と仕掛けられる側の目的が異なる(p36)
・世界は仕掛けにあふれているが、仕掛けに気づかないことも多い。そのような時は、人々の行動を観 -
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ネタバレ<目次>
プロローグ 「仕掛学」って知ってますか?
第1章 AIの限界から生まれた「仕掛学」
第2章 ユーモアがなければ「仕掛け」じゃない
第3章 日常は仕掛けであふれている
第4章 6つのコツで仕掛けのアイデアを形にする
<内容>
ヒトに自然に行動を促すことを企む。ただし、公平性・誘引性・目的の二重性がなければダメ。これが「仕掛学」である。実例が豊富に載っているが、典型的なのが、ゴミ箱にバスケットゴールが付いている。男子の小便器に「的」が貼ってある、など。著者は上記の定義の他に、ユーモアを絡めようという。ティッシュ配りをマジックハンドでおこなう、とか。本の後半は著者が見つけ -
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日常で課題に対してどのように解決策を講じているのか事例を紹介しています。
私の会社でもよくあるのですが、問題が生じた際には力づくで禁止をすることで解決を図ります。仕組みづくりをすることでも解決をしますが、結局軌道に乗らなかったり、なんかあの人いつも言ってるけどうるさいだけだよねとあしらってしまいます。
こんな状態にならないように、内発的に「こうしたい」と思わせる仕掛けが必要で、そのヒントは身近に潜んでいるということ、そして掛け合わせが必要だと感じました。
掛け合わせるためには考えることをやめないことを前提に、ジャンルに偏らず、知識を得ることや試してみることか大切だということです。アイデアは実行