新井煮干し子のレビュー一覧
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匿名
ネタバレ 購入済み究極の愛の物語
画力の凄さに驚きました。
台詞が無くて、コマ送りの描写が続くところが、多々あり〜圧巻です。
素晴らしい作品でした。
2人だけの世界で、2人じゃ成立しないけど、そこには2人しか理解出来ない究極の愛が存在するんだと解釈しました。
攻めが受けに対して
「月までだって迎えにいくよ」
受けが攻めに
「生まれ変わらせてほしいんだ」
攻めが受けに
「愛している。おまえは骨になっても美しい
」その後の、攻めの告白。
受けが、攻めだけにジョゼと呼ばせて〜最後のページで、攻めがジョゼの画を描いている描写を見ると、2人が纏まったんだな!と。
ハア・・・難しいかった。けど、癖になる面白さ。 -
購入済み
いいっ!
絵がくせがあって合わないかなとも思ったけど、
そんなこと気にならないくらい良かった~
受けちゃんがとにかく可愛い
ジリジリと攻めを追い込んでいく過程があざとくないし、攻めの不器用さも全部包み込んでくれる包容力もあって素晴らしい
最後やっと結ばれた2人の幸せそうなやりとりはこちらもほっこりしました! -
購入済み
心にすっとはいってくる
『がたぴし』とは : それぞれが対立したり衝突したりすることで、闘争や葛藤が絶えないことを意味ています。
読み終わった後調べたら仏教語で驚きました。ですが、寺の息子瑞泉の今までの葛藤や生き方ととてもマッチしていて頷きました。静かに登場人物の痛みにも、優しく浸透して。愛おしさと少しの切なさと嬉しさが込み上げる。
良作です!!! -
購入済み
涙腺
すっごい泣けた…。
なんでだろう、分かりやすい感傷的なシーンとかなくて、大きなイベントがあるとかドラマチックな展開でもないんだけど、ふたりの心の動きがすごい。
少年から青年への変化、人や物事への見方や関わり方が新しい位相へ移る大きなうねりみたいのを感じて、読んでいる自分の中の何かが刺激されて揺さぶられました。
すごい作者さんだなぁ…。
すごく楽しめて、かつ心の奥底を揺さぶられる作品でした。 -
購入済み
心の動き
初めての新井さんの作品。ふたりの心の動きが丁寧に描かれていて、表情や間の取り方にも独特の世界観があって良かったです。
和くんはオタクの彼をそのまんま受け入れて、オタクの彼は自分の世界を自分の力で変えようとして、一歩踏み出した描写が本当に良かった。
誰もがそのまんまでいいんだけど、それと同時に誰もが変わっていく力があるよね。
ジンとしました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ美大卒業後フリーターをしながらクサクサしていたガクのスマホが鳴り、在学中参加していたサークルの飲み会の片隅にいた顔も覚えていない先輩からの連絡だった。
自らの将来を案じつつだらだらと仕事を求めていたフリーターの後輩×JKを愛するあまり全てセルフでAVの制作販売をしている先輩。
作家買いのため、タイトルを訝しみながら書影が出る前に予約してしまったので、届いてまず感じるすごいの買った……。
この手の作品でそこそこの犯罪に巻き込まれながら、攻めは二度死にかけながら、人生の底辺から頂まで経験しても怖い人たちが微塵も出てこないのが不思議なくらいでしたが、冷静に考えて一番頭がおかしい人間が受けです。
多 -
Posted by ブクログ
ネタバレモテたい童貞攻め×モテモテのイケメン高身長受け(帰国子女)。
友達から始まったはずの二人なんだけど、受けは最初から攻めのことがそういう意味で好きで、攻めもだんだん受けのことが可愛くなっちゃって……なハッピーラブコメディ。
攻めはもたらされる快楽に流されながらも、でもそれだけで好きになったわけじゃない描写がちゃんとあるのが最高。
以下、私のテンション上がったところ箇条書き。(※ネタバレ)
・攻めが童貞(かわいい)
・受けのガタイがいい(かわいい)
・受けも攻めもそのへんにいそうな存在感でいい
・受けが攻めのこと最初からすきすきでかわいい
・攻めのリアクションがいちいちかわいい
・受けは攻めのこ -
Posted by ブクログ
圧巻の最新作。あとがきで書かれていますが、「信仰」を描きたいということでこちらの作品を描かれたそうです。スーパーモデル(ジョゼ)を信仰する絵描き(天羽)の、不器用で偏屈な愛ですが、第三者が介入することにより二人の間にあったつかえが取れ、ジョゼの思う恋人同士の関係へと変化するのですがー。そこは煮干し子先生、すんなりいくかと思いきや、大転回。きちんと「恋」と「愛」と「信仰」あるいは「忠誠」の区別をつけられてはっきりとジョゼに言わせているなぁと。164ページから178ページの部分は、天羽が自分の考えをジョゼに明確にされ、それでもジョゼがそんな天羽を受け止める、まさにジョゼの「愛」を描かれていて、煮干