原田隆之のレビュー一覧

  • 入門 犯罪心理学

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    エビデンスに基づく犯罪に対する心理援助的な関わりとその方法が、とても丁寧に書かれていて、とても面白い。

    自分の仕事に役立ちそうだし、児童を相手にしているので、予防的に対応していく場面が多いと思うけど、再犯防止のために必要な要件とかを考えるエビデンスは、非常に参考になった。

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    2015年04月05日
  • 入門 犯罪心理学

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    ■ 犯罪の実像と社会認識
    ・我々がニュースで見る犯罪像は、報道用に作られたストーリーであり、実際の統計や実態とかけ離れている場合が多い。

    ■ 犯罪者の分類(米国の研究)
    ・犯罪者は「青年期限定犯罪者」と「生涯継続型犯罪者」に大別される。
    ・前者は「若い頃は無茶した」という一時的な逸脱で、成長に伴い改善することが多い。
    ・後者は生涯にわたり犯罪行動が持続する傾向があり、治療・介入が重要。

    ■ 犯罪統計(日本)
    ・日本の犯罪件数は長期的に一貫して減少傾向だった。
    ・ただし2022年から増加に転じた。
    ・刑法犯の中で最も多いのは窃盗。
    ・特別法犯の主軸は覚せい剤。
    ・欧州では密輸・密売は重罪だ

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    2025年11月24日
  • 痴漢外来 ──性犯罪と闘う科学

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    行為依存について整理されており理解が深まった。再犯防止には刑罰も治療もという立場。ただし,やたらとエビデンスベースドを強調するのは,ちょっと引っかかる。メタアナリシスって結局統計だから,個別具体性を取りこぼすような気がするんですよね。統計学を理解してない門外漢の偏見かもしれないけど。
    この分野にも自助グループがあるのには驚いたが,数は少ないようで,地方では繫がれないだろうなぁ。。。あと,性的衝動の強い人たちが集まることで,トラブルは起きないのだろうかと心配になるのも事実。
    性犯罪の構成要件が厳しすぎるという主張は,その後の不同意性交罪の創設に繋がってますね。
    読み終わってから気付いたのだが,人

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    2025年06月28日
  • サイコパスの真実

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    学術的なサイコパスの定義と世俗的なサイコパスの解釈の違いがあることは覚えておかなければならない。 人口の約1%がサイコパスだと言われているのだから。

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    2024年12月06日
  • あなたもきっと依存症 「快と不安」の病

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    病気を理解できなくても、知識として知っておくことはできる。その知識を持った人々が多くなれば、理解は進みやすくなるはず。
    自律=依存先を複数持っていること。
    これでしかない。

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    2024年08月02日
  • 痴漢外来 ──性犯罪と闘う科学

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    タイトルは「痴漢外来」だが、痴漢を含む様々な性犯罪・性的依存症について、様々な角度から言及しており、大変参考になった。

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    2024年03月23日
  • 子どもを虐待から守る科学 アセスメントとケアのエビデンス

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    この分野について学ぶ必要があり、入門書として読みましたが、背景となる法律や行政の運用から実際に行われている諸々の施策とそれらに関連するエビデンスが記載されており非常に助かる一冊でした。相応に広い範囲の話題を拾いつつ、しっかりと出展も書かれており、この本を足がかりに論文等にあたることもできるため、この分野の先行研究を調べるとっかかりにもちょうどよい本かと思います。

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    2023年01月21日
  • 痴漢外来 ──性犯罪と闘う科学

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    痴漢を処罰するだけではなくて、性的依存症の治療をする。それが、被害者をうまないことに繋がる。確かに其の通りだと思った。こういう活動が広がっていくといいな。

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    2022年09月15日
  • サイコパスの真実

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    ネタバレ

    こういった犯罪系の分野にうとい自分にとって、専門分野としても勉強になったし、何より読みやすかった。ミクロな視点とマクロな視点、科学的なエビデンスや哲学的な考察など、色んな角度からの視点が書かれており、何度か読み返したいと思えた一冊。


    P231
    ■マクロな視点から見たサイコパス
    病気を克服し生命を守ろうとして医学が進歩したが、超高齢化社会や人口増加に歯止めがかからない。幸福を追求しようとして産業が発展したが、環境破壊や地球温暖化は悪化の一途である。自らの国を守ろうとして多くの兵器を開発したが、地球を破壊するほどの核兵器を保有するに至った。人類はまさに、地球と言う乗り物、知恵と言う毒針で何度も

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    2022年09月14日
  • あなたもきっと依存症 「快と不安」の病

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    様々な依存症について記述した一冊。

    病気とされてるものから、多くの方が該当しそうな糖質依存症まで、幅広く網羅されており、勉強になった。

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    2022年08月22日
  • サイコパスの真実

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    サイコパスついて多面的な解説をするともに最後は哲学的な捉え方もしている良書と思う。
    広く一度は読まれるべき本だと思う。

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    2022年06月15日
  • サイコパスの真実

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    サイコパスは良心や共感性が欠けている。その例として著者が出会ったサイコパスや日本で起こった事件、有名な人の例が取り上げられていて、とても興味深くおもしろかった。サイコパスについての研究や治療についても触れられていて、サイコパスとは一体どういうものなのかがわかりやすく説明されている。

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    2022年01月30日
  • 痴漢外来 ──性犯罪と闘う科学

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    加害者の治療をもっと真剣に行っていくべきだと思う。それは加害者を守っているわけではなく、結果的に性犯罪被害を無くすことにつながる。
    性犯罪だけではなく、加害者が生まれないように、再犯しないように、治療を行うことが重要



    *性犯罪者のリスクファクター
    ①反社会的行動歴、②反社会的交友、③反社会的態度・信念、④反社会的パーソナリティ、⑤教育・仕事上の問題、⑥家族葛藤、⑦物質使用、⑧不適切な余暇活用

    *犯罪者治療の三原則RNR原則
    リスク原則、ニーズ原則、治療反応性原則

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    2022年01月11日
  • あなたもきっと依存症 「快と不安」の病

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    アルコールやたばこ、麻薬的な薬物、そしてギャンブルなど、いろいろな依存症を扱っていて、そういう意味では勉強になりました。
    が、「構図はすべて同じ」という扱いなので、そういう意味では単調で退屈でした。

    日本では、依存症は「意志の問題」とか「刑罰の対象」と短絡的に考えがちですが、それよりも、「脳の病気」と捉え、医師などの助けを借りながら治療していく方が効果的であることが証明されつつあるようです。
    もちろん、日本でも後者の動きが大きくなりつつあるようです。

    また、人類が依存症になることについては、進化の過程上、逃れられなかった、という観点も重要だと思います。
    依存症は、「快」を求め「不安」を避け

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    2021年09月19日
  • 入門 犯罪心理学

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    ネタバレ

    人が犯罪に走る原因は、生得的な説明だけでも、環境的な説明だけでも、社会的な説明だけでも不十分。さまざまな要因が絡み合い複雑に影響し合っていることを理解しなくてはならない。

    犯罪者に共通するセントラルエイトという因子が研究によって明らかになった。
    そのうちの一つは「余暇活用」。暇で何もすることがない人は犯罪を犯す傾向があるというのだから驚き。余暇を充実させようという気分になった。

    現在の臨床心理学で用いられている手法には懐疑的。ロールシャッハへの懐疑的意見はもちろん、PFスタディーやSCTにも懐疑的である。

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    2021年08月14日
  • あなたもきっと依存症 「快と不安」の病

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    自分は幸いなことに禁煙も禁酒もできている
    ここで大事だったのは、何がなんでも我慢するという意思による強制ではなく、本書末尾で触れられている「recovery is fun」だったと思う。

    このように依存症との戦いは辛く厳しいものというイメージをいかにして変えていくかということが大事なのだろう

    また、まずは依存症に陥るメカニズムを知り、自分がそのような状況にないかということを認識することも、予防という意味では重要になってくると考える。

    一方で、依存症になっているのが自分以外の場合はなかなかそれを認識させるのが難しい。
    対処法として、第3章で触れられているOARSコミュニケーションは大変参考

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    2021年06月18日
  • あなたもきっと依存症 「快と不安」の病

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    依存症は脳に強固な快回路が形成された状態であり、意思の力でなんとかなるものではない。それを踏まえ、日本における厳罰化、炎上の流れに警鐘を鳴らす。
    自分の意思でどうにもならないと言う点では糖質依存症も挙げられていて、自分にも心当たりがあり、決して他人事とではないことを意識すべきと感じた。

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    2021年05月17日
  • あなたもきっと依存症 「快と不安」の病

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    依存症の権威が、なぜ依存症になるのか、どのように対処すればよいのかをわかりやすく示してくれる。悩んでいる方は是非手に取ってもらいたい。
    覚醒剤はある日本人が生み出したものだとは知らなかった。

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    2021年03月27日
  • 入門 犯罪心理学

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    犯罪心理学の入門書。犯罪の現状から犯罪心理学の歴史、危険因子、アセスメントと治療、実際例など基本的な部分は網羅されている。特徴はエビデンスに基づいた効果のある方法や理論だけを紹介していることである。エビデンスという言葉もまたなかなか直観に合わない言葉ではあるが、この本を読めばエビデンスを追求すべき理由がよくわかる。「犯罪は厳罰化すれば良い」と信じる人には特に読んでほしい一冊。

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    2021年01月24日
  • 入門 犯罪心理学

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    思い込み、勘を否定し、データによる根拠のある論を展開。
    なぜ人は犯罪者になるのか?
    その点に付いて興味のある人にはお勧め。

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    2021年01月17日