マイケル・ブースのレビュー一覧
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好きなことを突き詰めていく姿勢
食に対する著者の気持ちに、敬意を表します。本当に勉強家で努力家です。テレビの「日本を食べる」のアニメーション部分がどうしても納得できませんでした。原作のほうが著者の真摯な気持ちがよくわかります。彼は決してふざけてはいません。
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Posted by ブクログ
ネタバレフードジャーナリストが、食について学ぼうとかの有名な料理学校ル・コルドン・ブルーの門をたたいた。
数々の失敗を経て、優秀な成績で卒業する。
そこでの経験を面白おかしく書いてある。
試験の時に料理に入れるべきものを入れ忘れ、最後に慌てて入れる著者の行動には笑ってしまった。
フランス料理についての彼や講師の考え方なんかも興味深い。伝統的なフランス料理は思った以上にカロリーが高くて体に悪そうだ。だからあんなに美味しいのだけれど。
ところどころで、有名なレストランの名前も出てくる。
機会があったら、ぜひ訪れたいと想像を膨らませながら読んだ。
料理学校の中だけでない料理を取り巻く、面白いエッセイだった。
学校を卒業した後、彼は研修としてレストランで働く。
そこで彼は違和感を感じる。話したこともない食事客へ料理を提供することに対する違和感だ。
結局彼の得た結論というのは、自分の好きな人、よく知る人、愛する人のために料理をするのが彼の喜びであるということだ。
料理というのは技術だけではないのだ。
著者は、「英国一家、日本を食べる」で知られているそうなので、そちらの本も一読したい。 -
Posted by ブクログ
前世紀の末からTVを見なくなり、もう長い時間が過ぎた。特に近年、民法のTVを見て呆れさせられるのは、日本を礼賛する番組の存在である。こうした番組では、たいてい諸外国と日本を比較することによって、日本がどれだけ素晴らしい国であるかを示そうとしている。
10年前にもなる「英国一家、日本を食べる」で英国人特有のシニカルさと、その食に関する異常な熱情で、稀代のフードジャーナリストとしての立場を確立させた著者が、2016年の3回に渡る日本全国の取材に基づき、現代の日本の食文化を書き綴ったエッセイが本書となる。その紹介にあたり、なぜ冒頭の低俗なTV番組の話をしたか。それは、著者の日本食に関するスタンスが、「美味いものは美味いと語る、不味いものは不味いと語る。それが俺の生き方」として、低俗な日本賛美型TV番組のそれとは異なっているからである。
そのスタンスが明確だからこそ、著者の文章を私は信用することができるし、同意できる点、そうでない点も明確になる。だからこそ著者の文章は面白い。特に好きなのは、著者が最近のラーメン屋の”エセ椎名林檎化”(というのは今、私が名付けた。要するに自己顕示欲だけが肥大化して、椎名林檎のような才能を持たない女性ボーカルのようなラーメン屋のこと)に警鐘を鳴らしているところだ。
各論ではあるが、大阪で彼が絶賛したたこ焼きの「うまい屋」(天神橋筋商店街から少し入った天五中崎町商店街の中にある)は本当に素晴らしい。こういう感覚が合うところも、著者の本を好む理由である。