北沢きょうのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレようやく二巻。
一巻は、つらくて苦しくて、でもこの気持ちが何なのか自覚したくない皇の話だったんですが。
今回の巻は、ようやく自分が芦谷に対して恋してるんだ、と自覚したところからのスタート。
でもだからといって、自覚するのと認めるのとは違うわけで、今度は皇はそんな自分の気持ちを認められなくて苦しみ始める。
向こうは親友だと思ってくれているのに、こんな気持ちを抱くのはおかしいだとか、いろいろ考えるけれども、結局吹っ切れなくて、ぐるぐる。
そんな時、東京に両親の求めに応じて帰郷すると、早すぎる見合いが仕組まれていて、皇は茫然。
そこで偶然、芦谷の親友・真史と再会する。
一時期は芦谷 -
Posted by ブクログ
絵がきれいで好み。警察ものなんですが、刑事じゃなくて交番勤務の巡査が主人公。
将来刑事になりたい新米警官の皆籐は、はりきって仕事をするのはいいけど気持ちだけが上滑りしてしまい、いつも先輩警官の氷室に注意されてばかり。優秀でイケメンの氷室とは同じ交番勤務なうえに、独身寮では部屋の空きが無く彼の部屋に居候させてもらっている皆籐。
全く相性が合わないと思っていたのに、実績をあげようと勝手な行動をとった挙句危険な目に遭った皆籐は、氷室に寸前で助けられて。
お仕事ものとして見るには、描写が生温かったり軽かったりしてツッコミどころは満載です。氷室のその髪型はありえない、とか皆籐は警官としてどうよ?とか。 -
Posted by ブクログ
ネイビー×基地従業員・・・といっても、血なまぐさい話じゃありません。昼は米軍基地内のショッピングセンターで働き、夜は華やかな町で男漁りをするピッチさん(笑)が、純情年下青年とあれやこれやでくっつくお話です。
ピッチといいましたが、もともとはそうではなく。過去の痛い恋を忘れられず、また今現在の自分に閉塞感を感じて、自傷行為にも似た一夜限りの行為でそれをその時だけでも忘れようとする受に、わからないでもないなと共感できました。
対して攻の青年の一途さは眩しいぐらいで、その眩しさに受も絆されたのかなと思います。とてもイイカップルです。
在日米軍の、いずれ本国に帰る人たちとの関係や、戦地に赴くこと、 -
Posted by ブクログ
ネタバレ次期組長と目されながらも、内部抗争で組を追われた元極道の若頭――。
重傷を負い、行き場を失くした男・海棠を秘書に拾ったのは、青年実業家の真柴だった。
実は真柴は、海棠が若頭を務めていた組の組長の愛人として、生活していたことが一時期あった。
そんな時も冷静に、日ごと真柴が淫らに抱かれるのを黙って見、そして後処理を厭うことなくしてくれたのが海棠だった。
真柴は海棠には「きっと軽蔑されているに違いない」と思いながらも、組長から暇を告げられる際に、「いつか必ず海棠を手に入れる」と誓った気持ちのまま、海棠を自分に縛り付けていた。
海棠は、「体の相手をしろ」という真柴の命にも、顔色一つ変えるこ -
Posted by ブクログ
2cpで攻が兄弟つながり。前説なくいきなり互いの恋人を交換して淫らに享受させちゃいます。複数プレイでエロ特化だから読む人を選びそうです。
人生で初めての恋人である智明が、見知らぬ男とホテルに入るのを見てしまった佳広はショックを受けるのですが、その男が智明の兄、眞司の恋人だと知ります。
…ここで、相関図に??となってしまったんだけど、まあ読んでいくうちに変態エロ兄弟がそれぞれの相手を交換して楽しむのがスキで萌える、みたいなことが分かってきます。この兄弟は以前から互いの相手に興味があって横取りしたり盗撮したりしていたらしい。イケメンで金持ちでステイタスがなかったら、かなり残念な変態兄弟です。
佳広 -
-
Posted by ブクログ
優大は恵まれた容姿の高校生でモテるんだけど、唯一肝心の本命にはその威力が届きません。幼馴染みで銭湯「森の湯」の長男、ヒゲのかっこいい泉が優大の好きな相手です。
あれこれ画策するけど、全部裏目に出てしまいなかなか気持ちが届かなくて、悩みまくる優大はかわいい。幼馴染みネタは好みです。
舞台が銭湯っていうのが目新しい。そして、庶民的です。1Kフロなしアパートに一緒に住んでいる優大のお父さんも元俳優のイケメンで、今は人気俳優の里美のマネージャーをしています。容姿のよさはDNAですね。
短編集で、「森の湯」をめぐって、泉×優大、里美×雄大父、加賀見
そして1Kフロなしの加賀見親子と同じアパートに越し -
-
Posted by ブクログ
北沢先生初の単行本。
大正時代のお話。不作で出稼ぎに出なくてはならなくなった主人公は工場を経営している都会の大金持ちの家の使用人となり、夜のお相手をすることに…。
よくあるお稚児話とはちょっと違います。年上受けで、受けには妻子もいるのですこし男前です。
耽美BLというよりかは攻めの父と息子の確執など、家族問題などにスポットを当てた人い意味での愛のお話が綴られています。
表題作以外は2作幽霊との恋のお話があります。
そして最後に1作、表題作の番外編でサブキャラの恋物語が収録されています。
これが初のコミックスと思えないくらいとにかく絵がうまい!!!
大正時代のいい雰囲気が絵で表現されています。