東堂燦のレビュー一覧
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ネタバレ成実と紗恵の絆が深まる中で
悪しききものを祓うために離れ離れになった2人。
遠く離れていても心は繋がっている2人に美しいものを感じた。
お互いのことを善意で受け取り会えることは本当に素晴らしいと思った。
"うつせみの君が、彼女との日々を振り返りながら、過去の…思い出のなかにいる彼女へ宛てたもの"
そんなにも真っ直ぐに思える愛情は素晴らしく素敵で素晴らしく怖いとも思った。
確かに自分にとっての唯一の人は誰にも変わることの出来ないものだけど、死んだ人を生き返らせても側に置きたいという気持ちはわからなくはないけれど、それは違う気がした。
どんな形であれ命の時間は有限だからこそ美しいと思う。
しかし、命の時間が無限となると大事に大切にしてきたモノが崩れてしまうのではないか、と恐怖すら感じる。
うつせみの君は、悲しみの闇に負けてしまった人なのだ、と感じた。 -
Posted by ブクログ
紗恵と成実の関係が少しずつ進展している雰囲気を感じられてホッコリした。
鼓の存在は最初は何だか陰りのある方だな、と思ったけれど、悲しい過去が鼓の心を覆っていたのだなと知って納得した。
本来は真面目で責任感が強い人だからこそ、実際に起きた過去の悲しい出来事に潰されかけてしまっていたのだろう…と。
ただ、そこで紗恵の言葉で救われたものがあったのだろう。
鼓と紗恵の関係が良い意味でより良いものとなれば良いな、と期待する。
神在なしにはわからない神在の在り方というものがあって、未来に起こりくる脅威に対して立ち向かう術を考えると確かに香純のような考えに至ることも考えられないことではないのかもしれないと考えさせられた。
次巻の話がどのように展開していくのか、楽しみだ。
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Posted by ブクログ
ネタバレ王命で、英雄と魔女が結婚…
紹介文(?)を読んで、最近読んだコミックと似ている
と思った。購入はこちらが先だったけど、少し焦った。
でも内容は全く違っていて、面白かった。
読みやすくてあっという間に読み終えてしまった。
あっさりした文章だけど、魔女の役割、背景、英雄と呼
ばれる王弟ルトガーの背景、過去の出来事、全てが自然
にきちんと説明されるので、疑問も不満もなくスッキリ
と読み終えた。
よく出来てるお話で楽しかった。
それにしても、父である王の第二妃に懸想して、自分の
娘よりも二人の間に生まれた子のことが気になるとは。
そして娘がその子に恋をする…皮肉。
全く愚かな二人。
王の歯ぎしりはきっと死ぬまで続くんだね。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ魔女の異名が「首狩り」である必要性は何ぞと途中まで思いながら読むと、最後の最後に「そういうことか」と納得。
魔女を恐れさせるという意味なら、「首狩り」に限らんでもいいだろうに、何故に首狩りなのかと。
途中までは、ただただ恋を夢見る可愛い魔女さんだったので。
首狩り要素が一切ない、ただただいい子でしたので。
異名のせいで王都では誤解極まる恐れを抱かれている魔女と、国の英雄ながら、とある理由で嫌われている王弟の結婚から始まる物語。
いや、読んでいて察する通り、それ以前から始まってはいたのだが。
彼がずっと思っている子の正体は予定調和とはいえ、魔女に課せられた使命と犠牲の重さにはいたたまれなくなった。
魔女のことがなければ、もっと早く判明していただろうに。
最初はツンツンしていた英雄様が、彼女の普段の姿を見ているうちに段々と絆されていき、自分の正体を知られても受け入れてもらえてからは完堕ちするという。
そのさまを眺めるのは、大変微笑ましい気持ちにさせられた。
街の人からも、侍女からも、ついでにある人からも歪んだ愛情を向けられるほど愛され主人公なので、彼女。
最後は一気に魔女の秘密と、前述の予定調和と書いた英雄様との過去の因縁も分かって、より一気に二人のことを応援したくなりました。
一方で、王族へのヘイトがたまるという。
親が親なら子も子か。
どちらも魔族に魅入られてしまった者と見るなら哀れかもしれないが、同情できるキャラ設定ではなかったし。
主人公サイドがどちらもいい人だったので、今回は色々やらかしても警告だけに留まったのが悔やまれる。
断罪するのは簡単だが、血筋を絶やすと、それはそれで厄介なのだろう。
理不尽な世の中である。
ともあれ、主役カップルに、穏やかな日常がありますように。
そう願わずにはいられない。 -
Posted by ブクログ
○本のタイトル『篝火姫の身代わり婚 守り神は瑠璃に溺れる』
○著者名 東堂燦(とうどう・さん)
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○この本の魅力
この物語は、人間の身勝手さが深く刻まれている。
私たちの自己中心的な行動が他者に与える影響について考えさせられる。
私たちは時に、自分たちの生活を守るために他の生命を顧みず、犠牲にすることをあまり悪いことだとは思わない傾向にある。
例えば、野生動物が人間の生活圏に現れるニュースは、私たちの無関心や利己的な行動が自然との共生を脅かしている現実と重なる。
一方で、野生動物は本来の生息地を追われ、その姿を私たちの目の前に現している。
物語の中では、守り神が不幸せな少女・瀬名と過去に出会った出来事が描かれる。
その時、彼らは強く惹かれ合い、後の結末へと繋がる。
守り神が見えない涙を流す理由や、人間界で起きる不審な死の事件、その真相が明らかになるにつれ、私はページをめくる手を止めることができなかった。
なぜ守り神は瀬名にこれほどまで優しいのか、その理由を追い求めることで心が苦しくなる瞬間もあった。
物語の後半には、とても辛い部分があるが、それでも愛の美しさをさまざまな視点から教えてくれる場面が展開される。
そして、物語の終わりには、じんわりと心が温かくなる瞬間が訪れるだろう。
この作品は、誰かを思う気持ちが私たちの心をどれほど強くするのか、または狂わせるのかを深く考えさせる。
個人的には、これは今なお続く戦争や無関心、自然に対する無配慮とも重なり、その重みを感じる愛が描かれたこの物語は、本当に残酷だが美しい。
特に青色の印象が私の心にいつまでも深く残っている。
この作品は、心の奥深くに響くメッセージにあり、読者に強い感動を与える。
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○ひとこと
恋愛小説はやっぱりいいですね。
胸が絞られるように切なくて、それでも一緒にいたいという気持ちが強く伝わってきます。
ジーンとする、美しい愛の物語でした。