あらすじ
真緒は花絲の街で、不思議な落ち着きを持つ少年・薄藍(うすあい)に出会う。彼は家出娘を探しているというので、協力することに。一方、終也は外つ国の恰好をした、琥珀(こはく)という女に再会する。好きだと不躾に好意を寄せられるが…。ちょうどその頃、≪埋火の聲(うずみびのこえ)≫という亡びた神在たちが作った組織が動きだしていた。真緒と終也は知らぬ間に、彼らが起こした事件に巻き込まれていて…。真緒は、機織として大事な手を負傷してしまう! そして、二人の運命が引き裂かれそうになり――!?
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Posted by ブクログ
真緒の手が傷を受けて機織が出来ない状態になってしまったことでの心の葛藤にとても心揺さぶられるものを感じた。
片方の手が使えない状態でも織ろうとする真緒の心に辛いものを感じて涙が出そうになった。
人は生きる人生の中で真緒と同じような状況下になることもあるだろう。
そうなった時にどんな生きる道を見つけられるかが、その人に与えられた運命なのだろう、と考えた。
薄藍と琥珀の関係には驚きだった。
読みながら何かしらで繋がりがあるのだろうと予想はしていたが血のつながりのない親子だったとは。
予想を裏切る発想が面白かった。
Posted by ブクログ
久しぶりに手に取りました。前までと違う、もっと大きな物に巻き込まれていくお話にのめり込んでいました。先に百番様の方を読もうと思ってましたが今月出る続編を読んでからに。
Posted by ブクログ
新幕スタート。
神在の連携が大きなテーマ。そして終也が切った糸とその事を乗り越えられない真緒の気持ちも。
この物語の中で人と人を結ぶ糸は絶対的なものだけど。本来ここで「糸」と言い換えられている「縁」は永久ではなく、結んで解いて生きていくものだと思う、