東堂燦のレビュー一覧
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ネタバレ世の中の全ての人が持っている精霊の加護が得られないことで、生きていくことも難しいファラ。そんな彼女が精霊の加護を多く持つ人がいる場所に進むために学業にいそしみ、トップをとり続けるも、やはり精霊の加護がないことで卒業ができない状態に。
そんな彼女のために王子サーリヤから指導を受けることになって、ちょっとだけど精霊の力を使うことができるようになったのに、サーリヤが傷を負ったことでまた精霊の力が使えなくなる。
世の中の人が普通にできることができない。勉強だとがんばれば成果が出るのに生まれ持ったものはどうしようもない。そんな彼女の葛藤がなんともいえません。
二人のその後のお話も是非読んでみたいと -
ネタバレ 購入済み
短編をなぜ入れたのか?
お話はワクワクする内容でした。
でも、すでに発表済の短編をここに入れずにストーリ―を完結してほしかったです。
続きを楽しみにしていた分、本編の続きをまた待たなくてはいけなくなりがっかりしました。 -
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真緒と終也は二番様を有する二上の依頼で、雪に閉ざされた、二上の地へ訪れる。
病床の妻の死装束を作ってあげたい、当主と自分に価値がないからと拒否する妻。
しかし、真緒の存在はそんな優しさから拗れた2人の関係を解し、安らかな死出の旅路を迎える。
また、二上の地で出会ったのは、療養中の末の皇子の志貴。
穢れたゆえに、帝位争いから遅れをとる志貴も、真緒の優しい考えにふれ、真緒に執着する。
やっぱり、男が話す場面でも、「お話」のような、女が使いやすい言葉が出てきたりして、いろんな意味で違和感。
後は、人の心の動きの描写も微妙で、恋心も凄く幼い。
でも、「だって神様なんだもん」が免罪符(笑)
キャラクタ -
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ネタバレ真緒ちゃんも終也も最初からブレずに互いを思い続けたなあと。
真緒ちゃんは、それが恋心に育つまでにはまだ少しかかるかもだけども。
終也に関しては一歩間違えばストーカーレベルだけども。
真緒ちゃんはこれまで虐げられてきたことに加えて、十織家の一員として認められるまでにまた虐げられる状態。
終也は先祖返りのせいで、肉親からも嫌われるという、夫婦揃って苦難の連続。
でも「目」のいい真緒ちゃんの真っ直ぐな想いが、こんがらがった状況を調えていく。
大団円と言い切るには、まだ安心できる状況ではないし、真緒ちゃんの血筋にも謎がありそうで、全ての伏線が回収されたわけではないけれども、少なくとも終也と家族の状態 -
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言葉で説明すると、結構暗めでホラーに近いミステリーで伝わるかもしれませんが、東堂さんの繊細で美しい文章・描写で怖さが緩和されたように感じました。
全4章+αの連作短編集です。それぞれ海月館に訪問する死者がなぜ後悔の念に囚われているのか?
主人公・湊が穏やかに解決していきます。
読み進めていくと、湊と何かしら繋がりがある人ばかり登場するのですが、最後の方になると、さすがに繋がりすぎなのではとツッコミを入れたくなってしまいました。
それぐらい多くの人物が登場します。死者達の哀しみや怒り、痛みがヒシヒシと伝わり、切なすぎる気持ちにもなりました。
全体的に哀しくもあり、切なくもあり、残酷な内容でも -
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ネタバレ最初はルーナエのお師匠様のアロやイグニスの関係が全く分かりませんでしたが、イグニスが去り、アロが意味深な手紙を残して行方不明になって、ルーナエが王宮に向かってからは、だんだんと明らかになることがカチッとはまって、最後はそうだったのかって、納得して終わりました。
イグニスの隻眼の理由やルーナエの里が全滅した理由、あの彼女が魔女になった理由もすべてがつながってます。
ただ、ルーナエが王宮に到着したときミセルにされた拷問は、こういうレーベルにしてはめずらしく、ほんとめちゃくちゃやられてて、かなりかわいそうでした。
ふくらはぎに剣とか殴られて蹴られて頭踏まれてって・・・。
ひどすぎます。