あらすじ
孤独な少女と孤高の王子は、導かれるように出逢い――。精霊を行使し、不思議な現象を起こす彩霊術。誰もが使えるそれを、ファラは使えなかった。精霊王の加護を受けることが出来ず、精霊の姿を見ることができないから……。それでも努力で学院へと進学したファラを待っていたのは、無情な運命だった。彩霊術を使えない者を、卒業させるわけにはいかない。ところが、同じ学院に在籍する王子のサーリヤが、ファラを指導してくれると言って……?
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
世の中の全ての人が持っている精霊の加護が得られないことで、生きていくことも難しいファラ。そんな彼女が精霊の加護を多く持つ人がいる場所に進むために学業にいそしみ、トップをとり続けるも、やはり精霊の加護がないことで卒業ができない状態に。
そんな彼女のために王子サーリヤから指導を受けることになって、ちょっとだけど精霊の力を使うことができるようになったのに、サーリヤが傷を負ったことでまた精霊の力が使えなくなる。
世の中の人が普通にできることができない。勉強だとがんばれば成果が出るのに生まれ持ったものはどうしようもない。そんな彼女の葛藤がなんともいえません。
二人のその後のお話も是非読んでみたいと思いました。