岡田武史のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ非常にタメになる一冊だと思います。
王さんと岡ちゃんとは意外な組み合わせな気もしますが、わかりやすくてあっという間に読み終わりました。
いろいろな点で感銘を受けたり参考になったことがありますが、個人的には以下の3点が特に印象に残りました。
(1)やる前にあれこれ調べたり考えたりするのは、うまくいかなかったとき、馬鹿にされたり否定されたりするのが嫌だという気持ちがあるかもしれません。
じっとして行動を起こさなければ成功も失敗もなく、誰からも何も言われずに済みます。
→確かにそうやって逃げる傾向は多々あります。そのように消極的になってはいけないと自戒を込めて。
(2)仕事に限らず何をするにし -
Posted by ブクログ
岡田さんご本人が仰っているように、これが完成形の正解だと捉えられるものではないが、過去に日本代表を監督し、地域クラブを運営されている実践者としてのメソッドが共有されていて、これを切り口にアレンジしていくのもアリだと思う。
個人的には、プレーヤーとしては、高校全国レベルくらいまでしか経験していないが、正直なところ、情報としては、物足りなかったり、聞き慣れない独自の言い回し(例えば、揺さぶりをウェービングという)などもあり、現時点で共通言語になってないものにわざわざ言い換えたくないなと思ったりした。概念的な整理には賛同できる。
その中でも、この本から、特に、重要なメッセージとして受け入れるべき -
Posted by ブクログ
野球界とサッカー界を牽引してきた2人の対談を中高生向けにわかりやすくまとめた1冊。
大人が読んでもなるほどと思う部分が多かったです。選手として、監督として、クラブや代表を率いた経験なども踏まえて感じたであろう人生の本質的な部分について語る言葉に説得力を感じた。野球とサッカー、スポーツは違えど共通する想いなども多く語られていてやはり最前線にいた方同士の対話というのは見ていてとてもおもしろい。
お二人とも未来を担う若者たちへの愛情みたいなものが根底から感じられるのも良かった。
印象に残った言葉を一つメモ。
岡田監督
森信三という哲学者であり教育学者だった人が、「人というのは、出会うべき人に必ず出 -
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ビジネス書を読んでいる感覚。
サッカーのプレーが体系化されている。その中で体系化の技法として、ビジネスの文法が用いられているので、仕事とも親和性が高いと思う。
サッカーは非常に複雑性の高いスポーツなので、これまでは言語化が難しかったと思います。そこに対して、だからこそ徹底的に「原理・原則の抽出と、その言語化・用語化」を貫いている。
そのメリットは以下だと思いました。
①プレーの構成要素が分解されているので、エラーやうまくいかなかった時に、何が要因だったかを分析、改善できる(個人としても、組織としても)
②組織として、用語が統一化されているのでイメージを共有できる(試合中のコーチングとし -
Posted by ブクログ
サッカーとは無縁な人間であっても、人の成長や組織のあり方に興味があるならば手に取る価値がある一冊。
私自身、サッカーについては疎い。具体的なフォーメーションの話などは「そういうものがあるのだな」くらいの捉え方だ。
しかし勝利(一般の企業であれば売上や利用数などのゴール)にこだわり抜く事、変化に強くあること、自分たちで動けるようになること、そしてそのためには基本的な鍛錬が必要であることをどう実践に落とし込んできたのか、という話からは学ぶところが多い。
なにより、岡田監督の未だに新しいチャレンジへと向かっていく姿勢には強く勇気づけられる。勇気と覚悟、そこに向かう確かな方法論。ビジネスマンとして