二間瀬敏史のレビュー一覧
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物理学者による、
ちょっと難しいけれど比較的分かりやすい、
「時間とはなにか」という問いに答える本。
その性質上、特殊相対性理論と一般相対性理論を扱っていて、
本書の半分以上は宇宙論にもなっています。
重要なキーワードは「エントロピー」でした
このイメージを掴んでおかないと、
時間の流れについてもイメージが湧きません。
エントロピーについては、
僕はたとえば比喩的に、
遊び場でも、仕事場でもネットの掲示板でもいいですが、
「場」というものが壊されてしまうことを、
エントロピー増大にかけて、
「世の中はエントロピー増大に向かうものであるから、
エントロピーを増やすことは難しいことではなくて、
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【常識か!】
ブラックホールは別の宇宙とつながる部分で、ブラックホールに近づいていき、ブラックホールを通り抜けるとそこには別の宇宙があると、自分自身で考え、きっとそうだそうにちがいないと思っていましたが・・・・
この本で、ブラックホールを抜けると別の宇宙に出で、ブラックホールは別の宇宙とつながっていると「あっさり」書いてあるではないですか!なに!!!
わたしは自分で考え出した、すばらしい仮説と思っていましたが、常識なのですね。。。(涙)
宇宙もミクロ(死語?)の世界も考え出すと実におもしろい!
占いや夢の世界ではなく、現実の世界で未知な部分を解明する。
これほどワクワクすることはないで -
Posted by ブクログ
生物の体内時計からエントロピー、相対性理論、ブラックホール、ビッグバン、そしてタイムマシンや時空論までも平易に紹介。特にエントロピーや相対性理論は時間に関係する事項に絞ってよく整理されて分かった気にさせてくれる。
光速を超えるタキオン粒子によるタイムマシン実現の説明が面白い。高速に近い速度で航行する宇宙船に地球から送ったタキオン粒子通信に対し宇宙船から返信すると、過去の地球に返信が届く。 狐につままれた感じだが、タイムマシンとはそもそもそういうものか。
最後の時空論では、超重力理論、超ひも理論、M理論を10ページ足らずの中に凝縮。
読み物としては十分。 -
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「時間の矢」について。2001年の『図解雑学 時間論』を改稿したものらしい。物理学者による興味深い話がいろいろ。
古典物理,量子論含め,物理の法則はそのほとんどが時間反転に対して不変。なので,時間の流れに向きがある必然性って実は明らかでない。時の流れの起源を探る。
もちろん,絶対時間・絶対空間を否定した相対性理論の解説もあり。アインシュタインはマッハの影響を強く受けてるのだが,マッハの思想は重要。絶対時間,絶対空間が信じられてた19世紀末に,物質がなければ時間も空間もありえないと喝破した。速度の単位マッハもこの人。
時間の矢は熱力学で現れる。摩擦や拡散といった不可逆過程は,過去へ向かって -
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ネタバレ相対性理論の難しい部分はかなり放り投げて、簡単な部分、核となる部分だけを説明することに徹しているようだったので確かにわかりやすいです。
ただ、相対性理論自体が元々理解しずらい理論なので、1ページ1ページかなり考えて読み進めないとわからなくなってしまう。最後のほう(9章あたり)はもう考えるのがしんどくて断念。
でも、この本を読んで、映画「猿の惑星」だとか、アニメ「トップをねらえ」なんかにでてくる時空間の話はけっこう理解できたと思います。
余談ですが、
おんなじタイトルの本が横に並んでいたので、今度はそっちも読んで読み比べてみようと思います。 -
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ネタバレ気象庁マグニチュードとモーメントマグニチュードがある。最初は、気象庁マグニチュードが発表され、後にモーメントマグニチュードで修正する。
生命は、外界と膜で区切られている、代謝する、自己の複製をつくる、の3つ。
細菌は生物。ウイルスは自分では代謝できないので生物ではない。
ペスト、コレラは細菌、天然痘、スペイン風邪はウイルス。
地球は、原始惑星同士が10回ほどジャイアントインパクトでできた。その衝撃で表面はマグマオーシャンだった。
遺伝は分離の法則、優性の法則、劣性の法則がある。
優性の法則は、優性の性質が顕在化する法則。
RNAは不安定でmRNAは細胞の核外で中には入れないので、DNAに影 -
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今年(2024)のGWの大掃除で発掘された本のレビューは大方終わりましたが、その前に娘夫婦が宿泊した時に大慌てでスースケースにしまい込んだ本があり、それらの本のレビュー書きを終了させたく思っています。
本の登録もしていなかったので詳細は不明ですが、出版日から考えると、2022年夏頃に読んだ本だと思われます。本書のテーマである時間との付き合い方は、年齢が上がろうとも重要だと思います。この本で書かれていることを活用して、今後の生活に活かしていきたいです。
以下は気になったポイントです。
・特殊相対性理論は、観測者と運動状態の時間との関係を決めている=運動するものの時間は遅れる、例としては、ジ