楊海英のレビュー一覧

  • 独裁の中国現代史 毛沢東から習近平まで
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    靖国問題は国内政治のために利用されただけだと考えています。そもそも中国はそれまで靖国神社を問題になどしていなかったのです。  靖国問題をめぐっては、日本国内でも大きな議論となり、左右両陣営に分断されました。それもまた中国側の狙いどおりです。日本は中国に踊らされているのです。それを見た韓国が...続きを読む
  • 独裁の中国現代史 毛沢東から習近平まで
    中国共産党の歩みをざっと把握できます。
    習近平がどのような土壌で生まれたのか、中国がチベット・ウイグルに対してどのような考えから弾圧しているのか、それらがアンチ・中国に走ることなく説明されていました。
    中華人民共和国がどのような国か理解できる良書です。
  • モンゴル人の中国革命
    モンゴル人の立場から描いた20世紀前半の中国の歴史といういうべきか。しかし、著者は「中国の歴史」とするのは反対するであろう。
    歴史の見方というのは、立場を変えれば一変するという好例である。
  • 中国の暴虐
    南モンゴル出身の楊海英教授、ハルビン出身で芥川賞作家の楊逸、櫻井よしこの中国の覇権主義に関する鼎談。
    モンゴル、チベット、ウィグルでの残虐なジェノサイド、オーストラリアでのサイレントインヴェジョン(中国人富豪の政治家、大学への多額な資金提供による親中国派拡大策)
    中国政府は大学関係者を、自由で解放的...続きを読む
  • 日本陸軍とモンゴル 興安軍官学校の知られざる戦い
    ノモンハン事件のことを知りたくて関係書を探していた中で読んだ本。

    民族自決、独立国家の形成を目指した、モンゴルを取り巻く状況、日本、中国、ソ連、といった大国間で翻弄された歴史。
  • 内モンゴル紛争 ──危機の民族地政学
    「内モンゴル紛争 危機の民俗地政学 楊海英 ちくま新書 2021年」ウイグルに目が行きがちだが、内モンゴルのモンゴル族(人)も中国で虐げられているという話。モンゴルと宗教や、パンテゥルク主義思考(モンゴル、カザフ、ウイグル)、ソ連、満州国との歴史など非常に面白いが虐殺の数字の信憑性が疑問
  • 独裁の中国現代史 毛沢東から習近平まで
    墓標なき草原、依頼様会議英志の中国論は各刮目すべきものがあるある。本書も中国の歴史を毛沢東から習近平まで独裁こそが中国の歴史である、上から下まで庶民に至るまで長い歴史の中で実に空いている中国人の考え方がよく理解できる。モンゴル人の立場から漢民族の中華帝国に対する考え方、
    中国の独裁体制は信用スコアビ...続きを読む
  • 暴虐国家 習近平の中国
    第一章冒頭の櫻井氏の「中国は世界で最も罪深い"悪逆国家"のひとつ。二十一世紀のいま、どこから見ても許されざる異民族の弾圧や虐殺を続けている。チベット人にもモンゴル人にもおぞましい弾圧を加えてきた。いま、とりわけ国際社会の避難が集中しているのがウィグル人への弾圧だ」との発言で始まる本書は「悪逆国家」た...続きを読む
  • ジェノサイド国家中国の真実
    <目次>
    はじめに
    第1章ウイグル民族ジェノサイドの惨状
    第2章ウイグル強制収容所の実態と日本への期待
    第3章古い中国の新しい疆域政策

    ウイグルへの圧力が強くなったのは2016-2017からだと
    いう。2914-2018まで上海に住んでいたが、そのころは
    まったくその気配はなかった。新疆人...続きを読む
  • 中国人の少数民族根絶計画
    最近のニュースでウイグル・チベットの人権問題の報道を見て、詳しく知りたいと思い読みました。
    上記の二地域だけでなく、内モンゴル自治区のモンゴル人も大変な思いをしていることを知りました。
    「大東亜戦争で中国に侵略して、満洲・内モンゴルを占領したことをひたすら中国に謝ることは中国から独立するために、日本...続きを読む
  • 中国の暴虐
    中国によるウイグル、モンゴル問題などを櫻井よしこさん、楊逸さん、楊海英さんの3名が対談形式で語った一冊。清水ともみさんの「命がけの証言」を読んだことで中国ウイグル問題について理解を深めたく購入したが、かなり濃い内容で満足。中国共産党の内部事情とか、早稲田大学が日本の中国人留学生に乗っ取られるとか、結...続きを読む
  • 独裁の中国現代史 毛沢東から習近平まで
    中国の現在の政治体制のルーツが分かった。独裁、密告、下克上、、著者は批判的な姿勢なので多少は割り引いた方がいいかもしれないが、それでも中国の今後が空恐ろしい。
  • 独裁の中国現代史 毛沢東から習近平まで
    近代から現代への歴史描写がコンパクトにまとめられていて、現代中国を理解するのに最適な内容。この史実をいまの日本の政治家達はどこまで理解しているんだろうと、全く不思議に思う。が、それとお構いなく自立しているのは、それはそれで凄い。
  • 独裁の中国現代史 毛沢東から習近平まで
    共産党について良くまとまっている。
    日本人や漢民族が書くと独特の偏りがあったりするが、
    どちらにも属さない作者の独自の視点がある点も良い。

    中国という国の国家観。
    共産党とはどのような組織なのか。
    歴史を通して概観でき、本質がわかる。
  • 独裁の中国現代史 毛沢東から習近平まで
    中国4000年といっても、中華人民共和国とするならばその歴史は新しい。この本を読むと中国共産党がいかにして広大な国土を共産党の国として作り上げてきたのかが、歴史的背景を紐解きながらわかりやすく書いてある。
    正直、共産主義の怖さを改めて知った。ひとりの独裁者が絶対的な権力を持ったとき、多くの犠牲者を出...続きを読む
  • 日本陸軍とモンゴル 興安軍官学校の知られざる戦い
    ノモンハン事件を日本の目でしか見なかった。さらにモンゴルがソ連と共同して戦ったぐらいしか知らなかった。
    中国によるモンゴル人へのジェノサイトとモンゴルへの侵略が行われていたことは初めて知った。
  • 最後の馬賊 「帝国」の将軍・李守信
    途中まで星印2つで読んでいたが、後半に入り星印4つに変わった。
    日本とモンゴル、満州、国民党、中国共産党、揺れ動く戦争の流れの中でモンゴルの独立を目指す様々な人の長い長い歴史の物語

    人は何のために生き、何のためにその命を捧げるのか、戦争の歴史の中で、大国の論理の中で翻弄されて生き続ける。
    モンゴル...続きを読む
  • モンゴル人の中国革命
    中国革命ってなんのことかと思ったら、先の大戦を利用した国民党と共産党の内戦のことだった。

    かつて世界を席巻したモンゴル人の悲哀。
    なんでこんなに「堕ちる」と普段から背筋が伸びる方々が、いかに、その時代に翻弄されたか。
    「抗日」がうまく利用されたことに、申し訳なさを感じる。

    所詮、笑顔で近づいて、...続きを読む
  • ジェノサイド国家中国の真実
    中国への遠慮なのか、過去の自国の過ちからなのか、あまり日本のニュースでは取り上げられない中国による周辺民族弾圧を伝える内容である。ネット動画や信頼性の解らないようなニュースサイトから流れてくる程度の情報では、特に新疆ウイグル自治区に対する弾圧が世界中から避難を浴びていると言うのはよく知られている。記...続きを読む
  • 内モンゴル紛争 ──危機の民族地政学
    2020年夏、中国政府は内モンゴル自治区の教育からモンゴル語を排除し、中国語を母語として押しつけることを決定した。香港やウイグルでの弾圧が注目を集めるなか、内モンゴルでの民族政策の実態とは? 主に元朝以降のモンゴルと中央アジアの歴史、内モンゴルで起こった民族紛争などから読み解く。

    内モンゴル出身の...続きを読む