あらすじ
モンゴルの南、内モンゴル地方。19世紀末から中国の植民地となったこの地に日本が現れ、その三分の二が実質的に満洲国の一部となるが、残り三分の一のオルドス地方は国民党支配下にとどまった。そこへ毛沢東が現れ、抗日と反共の間で揺れるオルドスをやがて悲劇が見舞う。日本の敗北にともない起きた国共内戦、中国共産革命によって内モンゴル全体が蹂躙されていく――。諸勢力間で翻弄された草原の人々の激動の歴史を、その地を故郷とする歴史人類学者が鮮やかに描き出す。
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Posted by ブクログ
モンゴル人の立場から描いた20世紀前半の中国の歴史といういうべきか。しかし、著者は「中国の歴史」とするのは反対するであろう。
歴史の見方というのは、立場を変えれば一変するという好例である。