李龍徳のレビュー一覧

  • 石を黙らせて

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    加害から10年以上を経て、全てを捨てて、被害者への謝罪をしようとする性犯罪加害者の男が主人公の小説。
    特に性犯罪については、どうしても自己満足のきらいは拭えないので、真の謝罪というのは本当に困難であると感じた。最初から性犯罪なんて絶対やったら駄目ということを再認識した。
    性犯罪や謝罪の在り方について見つめなおすことができる有意義な小説だと思ったが、突然謝罪に目覚める主人公をはじめ、性犯罪を主導した溝口(現在は県議会議員)など、総じて登場人物のキャラクターにはリアリティがあまり感じられなかった。

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    2022年06月09日
  • あなたが私を竹槍で突き殺す前に

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    ネタバレ

    最後の10P分が余分かなと思ったが、個人の思惑を超えて社会は流動的に動くということを言いたかったのかな。差別問題はされる側とする側が表裏一体で、ほんの少しの揺らぎで攻守が変わってしまうのか。

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    2022年03月31日
  • 石を黙らせて

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    結局「完璧に生きていく」なんか当然出来ないし、過去の負債に向き合うとしてもそこからエゴは抜けないんだなって感じました。

    言える過去言えない過去それぞれあるだろうけど、結局過去も積み重ねて生きていくしかないと諦めざるを得ないとすら思います。

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    2022年02月17日
  • 報われない人間は永遠に報われない

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    タイトルが頭から離れなくなり読みました。どうしようもない男と女の、夢も希望もない恋愛。それなのになぜか読後しっかり残るものがある。きれいでもなくハッピーでもない展開だからこそ良かった。

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    2021年02月26日
  • 愛すること、理解すること、愛されること

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    群像小説として凄く好き。
    個人的には智香&光介夫妻は嫌いだし、珠ちゃんの我が子を受け入れられない切なさが痛くて…
    でも読み物として凄くいい!
    ぷつんと終わる感じも

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    2021年02月03日
  • 報われない人間は永遠に報われない

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    デビュー作『死にたくなったら電話して』で衝撃受けて、ずっと追い続けたいと決めたのに、追いきれなくてごめんなさい。
    報われるとは何か。そう来たかと唸らせられる。

    最新作も読まないと!

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    2020年06月14日
  • 愛すること、理解すること、愛されること

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    待望の李龍徳さんの新刊!
    大学時代の陶芸サークルの後輩が自殺したという連絡を受けた光介と巴香の夫婦。純吾と珠希のカップル。
    4人は自殺した後輩の妹・涼子から手紙をもらい、彼女たちの別荘へ呼ばれ軽井沢くんだりまで出かけてゆく。
    記憶もあやふやなほど大して仲良くなかった後輩のはずだが、なぜ自分たちが呼ばれたのか?
    涼子が言うには、姉の日記に4人のことが生き生きととても楽しそうに綴られていたというのだ。それが本当なのかこの目で確かめたかったと。
    光介がつくったご馳走を並べた夕べの宴、そこで繰り広げられる腹の探り合いのような会話シーンが軽妙で不穏ですごく良かった。
    一触触発のような緊迫感と、どこか間の抜けたテンポ。
    李龍徳さんは本当に人間と人間の本音の応酬を書くのがうまいなぁと思う。痒い所に手が届く会話劇だ。

    ストーリーはその数年後、さらにまたその数年後とすすんでいく。
    涼子にとことん責められ詰められる珠希の生き方を、私は肯定することも否定することもできない。
    【人生はやり直せる。生きていくしかないのだから、私は、私自身をどうしてでも幸せにする。たとえそれが子供を捨てることであっても。まだ間に合う。生き直せる。私にはそれができる。】
    珠希のこの心の底からの叫びに、私は返す言葉がみつからない。

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    2020年04月04日
  • 報われない人間は永遠に報われない

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    『何も感じないのが心の強さだとすれば、かつての僕のほうがずっと強い人間だったと言える。』

    「報われない人間は永遠に報われないのよ。それだけのこと」

    「私はこの人生を、あんまりにも無駄遣いしてきた。それでそれはこれからも。でも、私のせいじゃない、私のこの天分のせい、運命のせい、でも、それにしてもひどい。時間の浪費、人生の浪費、きっと私はこの罪名で地獄に落ちる」

    「それこそ天分。ギフト。で、不動のもの。努力次第で上がったり、落ち度があって下がったりするものじゃない。絶対に。ー あんな、いかにも現代を象徴する困難に、べったり巻き込まれてる時代の寵児たちが、どうして私より祝福されてないはずある?」

    「こんなことばっかり言ってたら近藤君に嫌われるだけ、というのもちゃんとわかってるんだけど、理性は全然役に立ってくれない。私自身がいちばん私を不幸にする」

    「洋子さんが、本当に映子さんが言うほど悪い母親だったかどうか、そんなことを結局は、知りません。はっきり言えば、どうだっていい。だって僕はもう映子さんの味方をしようって決めたんですから。勝手な悪役像に当て嵌められて洋子さんも不本意でしょう。でも洋子さんのその言い分は誰か別の、洋子さんの味方になってくれる人に話してください。僕は映子さんの味方です。妄想だろうとなんだろうと、その傷の癒えてくれることが第一です」

    「でも、私はお母さんを全然愛してない。これはすごい発見よ。私は、母親であるあなたを、ちっとも愛してなかった! これってすごいことじゃない? 憎しみの裏側には必ず『愛されたかった』願望があるもんだと私も誤解してたけど、そんなものもなかった。それでまた、この憎しみも、最近は消えかかってるからね。いやほんと。復讐心も何も、もう、弱火でちろちろ燻ってるだけだから」

    「そう、私はお母さんのことをずっと理解不能な怪物だと思ってた。でもね、いや、怪物だったのはむしろ私のほうだったのよ。ねえ、わかる?」

    「私は、お母さんに対してなんの感情もない。ざまあみろ、っていう気持ちが今、そんなに強くあるわけじゃないし、死んでしまえババア、ともそんな明確には思わない。もうあなたが死んだって、経済的なことは別として精神的には、たいした開放感を得られることもないと思う。 ー ねえ、すごくない? それなりに苦労はあったろうに、その長年の子育ての結末がこれって」

    『過去の傷の舐め合いをいつまでもしているわけにもいかず、どちらかが先に「帰りたい」と言うか、それを言わずにより長く我慢したほうに「何? つまらないの?」と相手を責める権利が認められる、そんな無益なゲームに消耗するばかりだった。』

    『自分を負担に思わないでほしいとは、付き合いはじめのころから映子が強迫神経症的に繰り返し言っていたことだが、同じ愛情表現でも二年経ってくると脅しのように感じられるから、この場合、浅ましいのは僕の耳のほうだろうか。』

    「ああ、ほんとに、私が考えもなく男を包丁で刺せる女だったらどれだけ楽か。でもね、私って結局、崩壊しきらない女なの。それが残念。理性的なままで現実のほうだけが崩れるのをただ見てるしかない」

    「大丈夫。私は私のギフトを、きっちり正確に把握して、受け入れて抱きしめてるから。この取り分で、私はやってゆくのよ。それしかない。」

    「私は、同情の言葉こそ欲しかった。同情だけが私にふさわしい宝石なのよ。同情の言葉をかけられるとね、なんかね、鼻の奥がむずむずして泣けてきちゃうじゃない? あれが好き。子供んときみたいで、いちいち難しいこと考えなくてよくて、あの感覚が好き」

    『そしてそっと言葉でなく伝えるのだ。 ー 今の僕は必ずあなたより孤独で惨めで不幸です。安心してください。あなたより下位に、必ず僕はいます。』

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    2017年09月03日
  • 報われない人間は永遠に報われない

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    卑屈で惨めな諸見映子と、プライドが高く傲慢で根暗な近藤君。
    徹底的に報われない側の人間である二人の、疑似恋愛から始まる永遠に報われない物語。
    とにかく滑稽で悲愴感あふれる一冊です。だがそこが良い!
    ネガティヴ発言垂れ流し、まず何もかも否定の言葉から入ってしまう映子。
    世界をくだらないと断罪して見下し、現実から目を逸らし続ける近藤君。
    カースト最下層カップルが繰り広げる低次元の言い合いや諍いが秀逸だった。
    とにかく悲惨で暗すぎる上に、私も報われない人間だから他人事じゃないのに、どこかおかしくて愉快な気持ちで読み切ってしまいました。
    ラストの映子と近藤君のベッドの中でのシーンは切なくて愛おしくて、ささやかな救いを感じたのに、それをぶち壊して台無しに追い討ちをかける後日談がなお素晴らしい。

    李龍徳さん、本作でまだ2冊目の新人作家なんですね。
    後回しになってしまったけどデビュー作にも期待が高まる。 はやく読みたい。
    今後がとても気になる作家さんです。

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    2018年09月12日
  • 報われない人間は永遠に報われない

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    圧倒的な高い評価を得て文藝賞を受賞した心中小説「死にたくなったら電話して」を読んで、打ちのめされました。
    と同時に、「デビュー作でこんな傑作を書き上げて大丈夫なのか?」と余計な心配もしました。
    それはどうやら杞憂だったようです。
    本作は、自尊心の強い男「僕」と、自己卑下の強い女「映子」の恋愛物語(何という組み合わせ!)。
    もちろん、甘ったるい恋愛なんかでは断じてありません。
    いびつで歪み、醜悪ですらあります。
    しかし、筆力があるからでしょう、これもまた恋愛のひとつの形なのだと、読者に納得させる力強さを持っています。
    心のひだをなぞるだけでなく、時に捲り返したり、あろうことか引きちぎったりしてみせます。
    その手管がまた見事というか入念というか執拗というか、まったくもって新人離れしています。
    自意識過剰な男を描かせたら、今の文壇で李龍徳の右に出る者はいないのではないでしょうか。
    随分と称賛しているように思われるかもしれませんが、作品自体ははっきり言って救いのない話です。
    「最下層」の人間の呻きが通奏低音のように終始、作中に響いており、読む人によっては気分を悪くするかもしれません。
    ただ、安易に救済を図ろうとする小説が多い中で、李龍徳の小説は異質で、それ故に価値があります。
    李龍徳はあるインタビューで、「世間や人生に、生きにくさを感じてきた」としたうえで、こう語っていました。
    「自分の経験に照らせば、死にたいようなつらい夜に、希望のある明るい話なんか読みたくない。暗い気持ちに寄り添うほうが届くはず」
    共感します。
    又吉直樹も同じようなことを「夜を乗り越える」(小学館よしもと新書)で述べていました。
    救いのなさが、この小説の救いになっている、そんな稀有な小説ではないでしょうか。
    個人的な白眉は、126ページ目です。
    「映子」がある行為に及んでいるのを「僕」が発見した時の「映子」の言葉。
    「お母さんが今日死んだ」
    私は、この言葉に凍りつきました。
    それから、「人間は何と愚かしく愛おしいのだろう」としみじみ思いました。
    李龍徳は、固有の地位を占める作家になると思います。
    ちょっと目が離せないなぁ。

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    2016年12月08日
  • 死にたくなったら電話して

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    自滅していく様を見せられる。自滅したいのか何かを壊したいのか、インスタントでも死を希求する人の隣に死を体現しようとする人を置いたらこうも自滅に導かれていくんだあと思った。その死に抵抗する懐かしい感覚が生命力とは本当に共感。死にたいを死に導いていくことで、インスタントな死にたいを絶滅させていく過程が面白かった。

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    2026年09月22日
  • あなたが私を竹槍で突き殺す前に

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    ネタバレ

    冒頭で描写される社会の様子がまさに今の日本とシンクロしていて全編通して最も衝撃的だった。
    このリアリティに反して主人公の計画はやや杜撰で現実味に欠けた。
    最後、結局個での奮闘はほとんど意味をなさずに自然に世の中が変わっていく様子は虚しくもあり、希望を持てるようにも思った。(結局、嫌韓や極右の人たちは根拠に基づく思想を持っていないので、そんなもんなんだろうなという感じ

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    2026年03月16日
  • 死にたくなったら電話して

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    展開が上手い

    心の中にたまに現れる「どうにでもなればいい」をずっと追いかけている話

    人は弱ったときに人に頼るけど、頼った人の意見も受け入れないのなら、いっそ主人公のようにすべての関係を断ってしまえばいい。

    大抵な人はそれができない、
    ならば、、、
    人との関係を大事にするしかない。

    世の中は決して自分さえよければ良いという訳ではないからね。

    良いヤツばかりじゃないけど、悪いヤツばかりでもない、だから
    ロマンチックな星空にあなたを抱きしめていたいと誰かに思われているだけで、幸せだと思うよ。

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    2026年01月11日
  • あなたが私を竹槍で突き殺す前に

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    武市早苗が首相に決まった際に話題になり気になっていたので読んでみた。私もヘイトクライムには反対だし現政権も支持しないけど、単純に読み物として面白いと思えなかった。長いし最後の仕掛けも雑に感じてた。タイトルはキャッチャーでいいなと思うけど。

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    2026年01月02日
  • あなたが私を竹槍で突き殺す前に

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    ネタバレ

    大阪の亜笠不文律さんにて購入。

    これまで読んだどの本よりも読むのがしんどく、ページをくる手が重くなかなか進まなかった。こんなところまでいってほしくない、行くはずがないと信じたいと思う気持ちと裏腹に、本文中に出てくるヘイトの言説には、ネットで見かけて、なるだけ目に入らないよう避けている類のものもあり、現実との直接的なリンクにさらに気が減いる。

    前半は何か言葉遣いがサイズの合わない洋服のように収まりが悪い感じが拭えず、それが引っかかってなかなか入り込めなかったけれど、後半はそれがなくなり、重い気持ちはありつつ、だんだんと文章の勢いに乗りながら読み進めた。

    最後の展開で、太一が妻葵に対して感じる抗えなさと、一方平気で反駁し抗えるソンミョンに対して太一が感心するところが興味深かった。

    悍ましいシナリオ、自分の命も含め、人を人とも思わず自分の描く理論的な野心、目標のために人命を簡単に犠牲にする葵のありよう、その迫力に魅入られてしまう太一の心を考えると、目標や野心の正しさとは関係なく、大衆のため、世界のため、といった雑駁な、大きな単位でものを見ていると間違うのではないか、と思った。葵のヒットラーのような話術の引力にソンミョンが絡め取られず、本能的にこれは間違っている、こいつはヤバいやつだと感じることができた理由は何か。それは自分の感覚を基準に、安易に集団を信じない、精神的に1人で立っていることができる人間だったからなのかな、と思う。赤いロングコートをきているという人物造形は自分は自分という意識を相当しっかり持っている、ということを表しているのかなと思った。

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    2025年11月20日
  • あなたが私を竹槍で突き殺す前に

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    ネタバレ

    かつてここに書かれていたことは未来のことだった。それが今まさに現実として目の前に広がっている。極右の総理、排外主義の蔓延。在日韓国人も例外ではなく、今後はより差別対象として迫害されていくだろう。書かれた当時においてのこの着眼点はすごい。
    ただ、未来として置かれたこれらの設定が現実になった今読むと少し物足りなさも感じてしまう。狭い個人レベルの範囲内での解決に収まらず、広い視野で描かれたものも読んでみたい。

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    2025年11月09日
  • 死にたくなったら電話して

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    私が暗くて悍ましくて、性的描写を伴う作品にあまり触れてないので、耐性なくて星3ですが、耐性があれば、4か5だったと思います!

    この初美の存在に徳山が引っ張られていく様が気になりすぎて、夢中になって読みました。

    性的描写はちょっと気持ち悪かったけど、初美の考えや雰囲気に私でさえも飲み込まれそうになるのだから恐ろしい、、けど気持ちよくもあるのです。

    時間がないので感想はここまで

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    2025年08月28日
  • あなたが私を竹槍で突き殺す前に

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    5年前に出版された小説ですが、現実が追い付きてきているのではないかと感じました。5年前だったらこの本は過去を書いた小説と読んだのでしょうが、2025年7月の今読むと、ここに書かれているのは現在我々が突き進んでいる日本の将来の姿なのかもしれないと思いました。登場する権力者たちの顔が思い浮かびます。とても読み難い文章で丁寧に読んだともいえないのですが、他国の人と比べても差別意識が強く、残酷で同調圧力に弱い日本人が今まさに犯そうとしている誤りの行きつく先かと怖くなりました。5年後にこのような国になっていないことを祈ります。

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    2025年07月25日
  • 石を黙らせて

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    スラスラと読めたけど、ずっとモヤモヤが心の中に残っている。
    (性犯罪に限らずだけど)加害者・被害者のどちらにもなり得る可能性が自分にもあるので、他人事ではないなという思いがずっとあった。
    主人公の反省の気持ちは、良いとは思うけれど、それを公にするとこに対してはそれが最適なのかは分からなかった。被害者の意思はどう考慮するのか、など考えることが多い話だった。

    モヤモヤとした余韻が残るけど、この人生の中で読んでおいてよかったなと思った。

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    2025年01月01日
  • 愛すること、理解すること、愛されること

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    四人、五人か。五人全員の行動がなんだか軽薄で、苛立たせられたのはさすが李さんかなと思いながら読みました。中盤からは会話の応酬によって、嫌悪を示し、攻撃しながらも敵意は出し切らない、みたいな煮え切らなさが、またもやもやします。生ぬるい言葉だから、相手までに届かずに、結局は自分自身を傷つけているような気がしました。愛の結果としての生命の扱い方ですが、愛をうつくしいものとしてでなく、限りなく現実的に残酷に描写してあると思います。
    ほんとうに、李さんの作品は、こう、心にずん、とくるものがありますね。

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    2023年11月11日