向井万起男のレビュー一覧
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読書録「渡る世間は「数字」だらけ」4
著者 向井万起男
出版 講談社
P253より引用
“人生で一番大事なのは、調子のイイ時ではありません。調子の
悪い時をできるだけ少なくし、調子の悪い時にもドン底まで墜ち
ないようにすることです”
宇宙飛行士の旦那として有名になった著者による、数字にまつ
わる話を綴ったエッセイ集。
愛人と本妻についてから大リーグについてまで、示唆に富んだ
面白い文章で書かれています。
上記の引用は、最後の4割打者について書かれた話での一文。
負けるにしてもより良く負ける、ゲーム理論というやつでしょう
か。だれでもドン底まで墜ちようとして墜ちて行くわけではない
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Posted by ブクログ
宇宙兄弟の副読本として買った。エピソードや設定のネタ本。本書の向井千秋さんは日本人初の女性宇宙飛行士。ミッションを待つのではなくみずから勝ち取っていて、たいへんな努力をしていることがわかる。自分の中途半端な人生とはまるで重なるところがないが、そんな自分でも宇宙へ行けるように技術の進歩に期待するばかりである。他にも宇宙飛行士やその家族の様子に関する記述は興味深い。著者の向井万起男さんについてはキャラが立ちすぎ。でもちゃんと千秋さんをサポートしていてそこらへんはさすが。
文中、ネガティブな話がいくつか出てくるが、ちゃんと回収されるところもさすが。 -
Posted by ブクログ
「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」――このことわざを地で行く話が満載です。
著者は、女性宇宙飛行士の向井千秋さんの旦那さん。奥さんがヒューストンで訓練をしている関係で、何度もアメリカを訪れ、全米各地を旅行・ドライブします。この本には、ご一緒に経験されたこと、アメリカについて考えさせられたことなどをいろいろ語っておられます。
そんな中、疑問点があれば質問せずにはいられない性質のようで、帰国後に調べても分からなかったことを、直接メールして聞いちゃいます。構成はこの関係者とのやりとりがメイン。ご自身の考察や調査の過程、見ず知らずの人とのメールの内容などが、面白くまとめられています。
読みやす -
Posted by ブクログ
「君についていこう」と違ってあまり宇宙飛行の話は多くなくて、内容的にはどうということもない気もする(たいへん失礼!)けれど、わたしは個人的にマキオさんの文体がすごく好きみたいで、おもしろく読んだ。なんか親しめる文体なんだなー。けっこうだらだらとしていて(たいへん失礼! でも長くなることを気にしないっていいな!)、「私ってどうしてこんなにデータ分析が好きなんだろう?」とかいうつぶやきとか、千秋さんの台詞がいちいち「ねえねえ、マキオちゃん」からはじまるとか、なんだか愛らしい感じで。あと、会話を文字に起こすのがうまいな、と。アメリカ人との英語でやりとりを訳したときのしゃべり言葉も、日本語だったらそう
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Posted by ブクログ
ずっと前からおもしろいとはきいていたのだけれど読みそびれていて、今ごろ読んでみた。ちょっと長いかなーと思わなくもないけれども、全編ユーモアあふれていてほのぼのとした感じで、おもしろかった。宇宙飛行士モノがわりに好きで、「宇宙への帰還」とか「ライトスタッフ」とか読んでいるけれども、そういうのとはまた少し違った臨場感があるというか。実際の訓練の細かい内容とか詳しい話がわかるわけではないけれど、千秋さんからきいておもしろいと思ったことを書いたところに、ワンクッションおいたおもしろさがあるというか。アメリカの宇宙飛行士やその家族との交流もあって、家族を宇宙に送りだす人々の気持ちを思ったり。発射を家族が