加藤隆のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
軽い読み物のようで結構批判的に踏み込んでいて読みごたえがあった。聖書批評学の基本がコンテクストから分析していくことなので、護教的な姿勢で読み始めるとやられるかもしれない。かなりの部分納得する内容ではあったが、創造神話やエデンの園、カインとアベル、ノアの箱舟の物語などを、ソロモン王政の賛美と批判のメタファーとしている部分は、考えさせられるところではあったが、それがカノンになるということを考えるとちょっと不自然な気はする。時代的に追いきれないところがあるので沈黙するしかないが。
何にしてもよい読書体験になった。しかし個人的に触れなれた聖書に対しての本書であっても100分でっていうのはちょっと難し -
Posted by ブクログ
例えば、何かを信仰していて、にもかかわらず辛い思いをしたとしよう。
「一生懸命祈ってたのにこんなことになるなんて、祈りになんか意味無いんじゃないの?神様」
これは誰もが考えると思う。だけど、その時エラい人たちはこうきり返した。
「その信仰はちょっとズレてて、さらに、たまにサボったりもしてたでしょ?だから神様は何もしてくれなかったんだよ。ウン、そういうことにしよう。」
これは神様のコメントではなく、宗教的にエラい人のコメント。
つまりみんなは神様の存在を揺らぐことの無い大前提として、その他のつじつまを必死でその大前提に合わせようとしている。この感覚は信仰心が乏しい自分(おそらく